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馬鹿にしてください

267 :ひだりまがり:02/05/01 22:05 ID:VlHSwdVA
>>1
もうすぐなつだな。

268 :ひだりまがり:02/05/01 22:06 ID:VlHSwdVA
1999年5月。
俺はいつもどおり日曜の夕方から
トーレーニングのためにランニングに行ってた。
俺には10歳の離れた妹がいた。
家に帰ると妹がテレビの前でそわそわしてた
妹の見ているテレビ番組をみて思った
NHKでこんなアニメ番組してるのか
「あ、おにいちゃん」
「何だそのマンガ?」
「あ、これカードキャプチャーさくら!」
「しらんぞ〜」
「そう?とっても面白いんだよ〜」
「そうかぁ、俺にはわからん」
「あ、今日、母さんもお父さんもいないから私が夕飯つくろうかぁ」
「はは、無理だろ、あるものでいいよ」
「う〜作りたかったのに」
作らせたら何時間かかるかわからん。絶対無理だ。
「いいよ、また今度で」

269 :ひだりまがり:02/05/01 22:06 ID:VlHSwdVA
夕食が終わり部屋にいると・・・
「あ、これ!」
「なかよし」を何冊も持ってきやがった。
まったく、気を使いやがって、妹の性格はおせっかいで
自分が興味をっ持ってるものを人に押し付けようとする。
妹の性格上、こっちが喜んだ顔すると喜ぶ事を知ってる俺は
ふざけた格好になって
「おお〜どうも〜ありがとうございます〜」
妹も
「いえいえ、どういたしまして!」
こんな会話ができるのも歳が離れてるせいだろう。
ちょっと読んでみたが、俺にはどうでもいい。
妹がこういうマンガが好きなのはわかった。
寝る間際にまた妹が部屋に来て
「見た?どう?おもしろかったでしょ!」
「ああ、とてもおもしろいじゃん」
適当に見ただけなのに、俺はうその返事した。
でも妹はなんかとてもうれしそうだった。
「そうでしょ〜!」
まったく、そんなんじゃ将来誰かにだまされるぞ。

270 :ひだりまがり:02/05/01 22:07 ID:VlHSwdVA
それから日曜の六時ごろになると
「おかえり、ほら、やってるよ!」
「あ、そうか見たかったんだ〜」
嘘をつく
「ほんと、じゃあ、一緒に見よ!」
妹は俺がもうCCさくらの漫画が好きになってると思ってるらしい。
まったく、しょうがねえなぁ。
俺の家は田舎で近所に妹の同級生が少ない。
妹には同年代の友達が少ない。
まあ、小さい頃は俺がかまってやったのがよかったのか
俺になついているが、いつまでもこんな状態じゃ・・・
ある日、妹が
おこずかいが少なくて単行本が買えないといってきやがった。
はぁ〜それじゃ、俺に買えといってるんだろ。まったく。
それから単行本が発売されるたびに俺が買ってやった。
普通親に甘えるだろ、ますます将来が心配だ。

271 :ひだりまがり:02/05/01 22:08 ID:VlHSwdVA
夏になると劇場版アニメ第1作目が公開された。
残念ながら家の近くには映画館がない。車でも二時間はかかる。
親は共働きで休日も忙しい。
妹は映画館にいきたいといってたが、ビデオが出たらみればと
親に言われてあきらめたようだ。
妹はわがままではなかった。自分立場が
なんとなくわかってるようだった。
しょうがね〜なぁ。
「来年俺が免許取ったら車でつれてってやるよ。」
「うん、ありがと〜絶対やくそくだよ!」
って来年までやってねえだろ!。

272 :ひだりまがり:02/05/01 22:08 ID:VlHSwdVA
そして俺が免許を取り春がくると
カードキャプチャーさくらのアニメの最終回。
やっと終わりか。
「今日最終回だよ、みるでしょ!」
「あ、悪い、今日仕事で遅くなる」
「そっか、ざんねんだけど、しょうがないかぁ」
仕事なんかじゃなかった、単なる飲み会があるだけで。
次の日
妹が原作がどうだとかアニメの最終回はどうだとか語り始めた。
まったく、わかったよ。
「そっか、じゃあハッピーエンドじゃん」
「うん!」
ものすごい笑顔だ。

273 :ひだりまがり:02/05/01 22:08 ID:VlHSwdVA
しばらくして
夏にまた映画が公開されるらしい。
妹は今度はいけるとわくわくしてるようだった。
「こんどは、行けるね!見たかったんだぁ〜!」
「そうだなぁ」
「だって原作にはないんだよ、ほんとに最後だよ〜!」
「お前うれしそうだなぁ」
俺は約束してしまったから、
しかしアニメ映画なんていったことないぞ
しかも、なんか子供向けだし、約束したのを少し後悔した。

274 :ひだりまがり:02/05/01 22:08 ID:VlHSwdVA
2000年夏もう少しという時。天気のいい暑い日だった。
「じゃあいってきま〜す」
・・・・・
「は〜い」

が最後の言葉だった。
「あ、妹さんにことがおきたって」
「こと?」
仕事場に電話がかかってきて俺は思わず何をしていいかわからなかった。
それからもうカードキャプチャーさくらを見ることはなかった。

275 :ひだりまがり:02/05/01 22:09 ID:VlHSwdVA
時が過ぎてGW
俺は彼女とビデオ屋に入った。
「GW特集だって」
「ああ、ってっこアニメのコーナーじゃん」
「こっちだろ?」
「そっか、こっちだよね」
棚の一角に、見たくないものを見てしまった
あの映画だ。
「どうしたの?」
「あ、ちょっと」
「どうしたの〜?」
「あ、やべ〜。きょう用事があった。わすれてた!」
「え、そうなの?だからどうしたの?」
言い訳をし、彼女を家に送ってすぐビデオを借りににいった。

276 :ひだりまがり:02/05/01 22:10 ID:VlHSwdVA
たしか今日は親がいないんだっけ。
はじめてCCさくらをテレビで見た日もいなかったな。
「まだ、一緒に見ようという約束かなえてねえぇや」
はぁ、どうかしちゃってるよ俺。
家に帰るとちょうどさわやかな風が吹く夕方だった
そういえば・・・
俺は六時になるのをまって
「ほら、またテレビのまえいるんだろ。」
「借りてきてやったからよ」
俺はビデオをセットしスイッチを入れた。
「約束遅くなったけど、いっしょにみようぜ」
時間がたち・・・
これか妹が見たかったのは、なぜか涙が止まらなかった。

「・・・・・・・・・」

俺には確かに聞こえた。
もうすぐ夏か・・・

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