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プロジェクトX〜技術士官達〜 現在21:35分

1 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/22 16:50
久保 「その後技術者達はどうなったんでしょうか?」

http://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1011186496/l50

2 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 16:52
2げっとー!

3 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 16:53
おっ、新スレたったね。
これからも期待してます。

4 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 17:17
>>1
新スレおつ〜
前スレの誘導間違ってたので、直しときました。

5 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/22 18:01
>>4
多謝・・・
間違って旧スレのほうやっちまった・・・・・スマソ

6 :通常の名無しさんの3倍:02/05/22 19:39
前スレは勢いがあったけど、新スレにも期待してるよ!

7 :ノイ・スネ:02/05/22 22:31
待ってましたよ〜♪
では、GP発掘、行きます。

8 :GP(オープニングの前):02/05/22 22:34
「この不祥事を公にしては、スペースノイドどもの増徴を招くばかりだ。困難な任務だが、頼む」
「閣下、ご心配なく。憲兵隊の誇りにかけて。未来永劫、GPの名は世に出ません。GPなど、もともと存在しなかったのです」

9 :GP(オープニング1):02/05/22 22:43
GP。その名は長く封印されてきた。
ガンダム開発計画。最強の機体を生み出しながら、全てが封印された。
連邦軍史料編纂所のJ。定年による年金支給開始を待つだけの、窓際族だった。
何もしてこなかった、それで満足だった。
たった一つの言葉が、彼の運命を変えた。・・・白バラ。

10 :GP(オープニング2):02/05/22 23:05
これは、真実を求め続けた男の
孤独な戦いの、ドラマである。

♪〜
欠けたピース ジョン・コーウェン
謎の言葉 白バラ
憲兵隊 重営倉送り
なぜだ! 本当のことを知りたいだけなのに
除隊 調査 そして、無駄足
特秘命令 敵は・・・!
生き残りを探して
意外な突破口 最後の賭け
封印は 解かれた

プロジェクトX 技術士官達

亡霊との死闘
−GP発掘作戦−

11 :ノスG:02/05/22 23:09
しょっぱなで畏れ多いですが、行かせていただきます。
今日はここまでで、明日か明後日には、本編行きます。
まあ、おわかりでしょうけど、敵はジャミトフです・・・。

12 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/22 23:25
プロジェクトX 〜技術士官達〜

「ゲルググを凌駕せよ!日の目を見なかったMSガルバルディα」
なんてどぉ?

13 :前スレ352:02/05/22 23:43
是非書いてくれー。期待してます。

14 :通常の名無しさんの3倍:02/05/23 14:08
イフリート改の話は駄目ですかねえ、あの機体好きなんですけどねえ

15 :GP(1):02/05/24 08:58
「こんど飯を食いに来てくれ」
その日、Jのところに、飲み仲間から電話がかかった。軍保安局の資料課長、窓際同士、うまが合った。「一緒に遊びに行こう」という意味の電話だった。
翌日、公休を取ったJは、博物館に連れて行かれた。「今日のメインディッシュは、掘り出し物だぞ」メカ好きの課長は浮き浮きしていた。
老朽化した戦艦を解体前に特別公開するという。ティターンズ艦隊最初の旗艦「アルビオン」。ティターンズが無理やり博物館に押し付けたものだそうだ。
特別にブリッジだけ電源がつながれ、Jは初めて見る戦艦のブリッジをあちこちいたずらしていた。課長は説明担当官と一緒に機関部へ行っていた。
ディスクが一枚、残されていた。交信記録ディスク、数十年分は記録できるタイプだ。これは、いい時間つぶしになりそうだ。Jは、何気なくディスクをポケットに入れた。
次の日、Jは「アルビオン」関係の資料をそろえた上で、ディスクを自分の端末に読み込んだ。一度もビームを撃ったことのない旗艦。あまり面白くはなさそうだった。
だが、記録にあったのは戦争だった。実戦の緊迫感が、経験のないJにも伝わってきた。デラーズ戦役のようだったが、資料ではその時「アルビオン」は完成前のはずだった。
コーウェン閣下? シナプス艦長? 手持ち資料のどこにも、そんな名前はなかった。デラーズ戦役の教訓から設立されたはずの「軌道艦隊」さえ記録に登場してきた。
どうなっているんだ。Jは困惑し、課長に二人を調べてもらうよう頼んだ。「まあ、どうせひまだからな」
それがどのような結果をもたらすか、お互い考えもしなかった。

16 :GP:02/05/24 09:00
今回はとびとびになります。ごめんなさいです。

17 :通常の名無しさんの3倍:02/05/24 10:26
>>15
うえけんか、、、

18 :通常の名無しさんの3倍:02/05/24 15:09
トリアーエズage

19 :すみません 上顕でした:02/05/24 22:10
GP(2)

「今から来れないか? みやげがあるんだ」Jは勇んで保安局近くの喫茶店へ行った。
「やばいかもしれん。なかったことにしてくれ。もう連絡は、無しだ」
小型ディスクをJに渡すと、課長はすぐに出て行った。コーヒー代はこっち持ちか。Jは釈然としないまま見送った。
機密資料の軍事法廷速記録。Jは、手持ちの資料がすべて嘘であることを知った。
本当にやばい話だ、どうする。だが、結局、Jにはもう、失なうものは何も無かった。
交信記録を詳しく探っていくと、「3号機のいる白バラ」という言葉が、ある時期急に頻度が多くなっていた。白バラが場所の名前であることには、間違いなかった。
かつてのソロモンをコンペイ島と呼ぶ当時の連邦に、秘匿の意識は皆無だった。
必ず、この名前が導いてくれる。Jは、手土産を持って、各局の窓際族たちに接触した。
航路局の宙図課長が、反応した。
「どこかで見た覚えがあるんだが、思い出せないな。古い宙図には間違いないと思うよ」
最近の航宙図に、白バラを連想させる名前は、まったくなかった。
Jは、デラーズ戦役当時のデータにあたらせてもらった。
? ラヴィアンローズ?
「憲兵隊だ! 動くな!」
突然資料室に入ってきた数人の兵が、銃を構えた。Jは、呆然と両手を上げた。
「保安局からの要請だ。貴官の身柄を拘束する」そう言って、士官はJに手錠をかけた。
あいつが、密告したのか。真っ暗な営倉の中で、Jはそればかり考えていた。

20 :通常の名無しさんの3倍:02/05/25 15:31
前前スレ存在するのか探したが見つからん
誰か上げてくれ。

21 :通常の名無しさんの3倍:02/05/25 23:21
>>20
前々ってあったの!?

22 :通常の名無しさんの3倍:02/05/26 09:22
ないです。

23 :通常の名無しさんの3倍:02/05/26 12:04
プロジェクトX 〜2ちゃんねるガノタ達〜

幻の前々スレを追え

24 :通常の名無しさんの3倍:02/05/27 00:47
確かに前々スレあったよなぁ・・・あんまレスつかなかったけど

25 :通常の名無しさんの3倍:02/05/27 16:04
技術仕官でありながら専用のザクR2型を持つエリオット・レムについて書く奴はいないか?

26 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/27 19:15
age

27 :通常の名無しさんの3倍:02/05/27 22:47
age

28 :通常の名無しさんの3倍:02/05/27 23:20
マフティーの話はダメっすか?
やりやすいと思うんだけど

29 :通常の名無しさんの3倍:02/05/27 23:23
>>28
やってください

30 :通常の名無しさんの3倍:02/05/28 12:55
プロジェクトX 〜技術士官達〜
「制空権を奪回せよ!」〜Zガンダムに魅せられた男達〜
ZPlus開発秘話
ってのはどうでしょう?

31 :GP(3):02/05/28 19:06
「なぜだ!」はじめての取調べの時、Jは叫んだ。
「軍機だ」それ以上、説明はなかった。Jは、おのれが反政府ゲリラにされていくのを、ただ眺めているしかなかった。
懲戒免職、市民権剥奪、社会的信用のすべてを、奪い取られた。
あれほど楽しみにしていた年金もふいになったが、もうそんなことはどうでもよくなっていた。
本当のことを知りたい。皮肉なことに、何もかも失なってやっと、Jは生きる意欲を感じた。
ディスクも端末も、すべてが抹消されていたが、おのれの記憶は、消去されていない。
探し出してやる。孤独な戦いが、始まった。

(クニイ)スタジオにゲストをお招きしております。Jさん、それまでの生活のすべてを失なったわけですよね。
(J)生活というか、あの時まで、何もしてなかったですから。失なった・・・というより、始まったという感じが強かったです。
(クボジュン)さて、調査を開始したJさんですが、その前には大きな壁が立ちはだかっていました。

32 :GP(4):02/05/28 19:51
軍には、緘口令がしかれていた。
すべての記録や資料は、改ざんされていた。
俺には友だちなど、本当はいなかったんだ。思い知らされた。
興味本位で情報をくれる者もいた。ほとんどが捏造だった。
やばい話は、お断りだ。記者やライターは、必ずそう答えた。貯金が、底をつこうとしていた。職につける見込みは、まったくなかった。
士官学校で一番毛嫌いしていた同期の男から、呼び出しが来た。憲兵隊の防諜課長になっていた。また、逮捕か。食費の心配をしなくてもよくなるが、調査ができないのはつらかった。
「命令だ。アルバイトをしろ。廃棄する書類の整理だ」渡された書類に、GPの名があった。
「これは・・・」
「礼など言うな。これは貴様を監視下に置くための処置に過ぎん。俺は貴様の顔など、見たくもない」Jは、一室を与えられた、監視用の独房として。
書類は、「特秘命令」と題されていた。GPに関連する情報の封印と改ざん、抹消。期間は無期限。命令者のサインは、ジャミトフ・ハイマン大将。
軍のトップから、直接憲兵隊に下された特別命令。ティターンズが存在しなくなっても、命令は残る。それが、官僚機構というものだ。
敵は、過去の亡霊だった。だが、亡霊を守る墓守たちは、過去のものではなかった。毎日整理する書類には、墓守たちの生々しい活動が、記されていた。
休日には、あちこちの老人収容施設に、デラーズ戦役時代の生き残りを訪ねた。監視が3名、ついた。どんなささいな断片でも欲しかった。だが、もう彼らの記憶は、役に立たなくなっていた。

33 :GP(5):02/05/28 20:41
ラヴィアンローズ、その名前は、アナハイムの記録からも、削除されていた。
花の名前、名前だけが、残されていた。人の名前、名前だけが、残されていた。
亡霊との戦いは、虚しさとの戦いだった。憲兵隊が、Jに機密情報を扱わせる許可を与えた意味を、Jはようやく理解していた。拷問以上の拷問。
もう何も、残っていないんだ。何度も何度も、その思いに飲み込まれそうになった。それでも、知りたかった。意欲は、消えなかった。
亡霊と戦う以上に、虚しいことがある。Jは、あるとき、ふと気づいた。そして、その虚しさの持つ意味を、少しずつ理解した。
防諜課長から、呼び出しが来た。
「もう充分わかっただろう。希望があれば、もっと害のない雑用をさせてやるが、どうだ」課長は金属的な声で言った。
「その通りだ、やっとわかったよ。すでに滅び去ったものを守るほど、虚しいことはない」課長の表情が、動いた。Jは小声で続けた。
「俺を逮捕してくれ。不法侵入と、軍機密の漏洩だ」課長の表情が、崩れた。
「俺たちを解放してくれるというのか?」
「こんなことを代々続けたい者など、いないだろう」
課長は無言で部屋の外に出た。Jはあわてて付いて行った。

34 :GP(6):02/05/28 21:03
課長は意外な部屋のドアを開けた。人事考課資料室。
「ここの記録は、百年保管する規則になっている。何をどのように改ざんし、抹消したか。そのすべての記録だ」
課長はパスワードを入れ、データを呼び出した。Jは、息を呑んだ。
「このプログラムは、選択した情報をランダムな数ヵ所へ無理やり送りつけ、一定の期間を置いてから、行った先の端末で同じことをする、こどもだましのウィルスもどきだ」
「君が組んだのか?」
「防諜課の上司が、退役するときにくれた。その上司も、誰かからもらったらしい」
課長は言葉を切り、Jを見つめた。
「このキーを押せば、重営倉に何十年か、くらいこむことになる。実質、終身刑だ。いいのか?」
「かまわない」Jは即座に答えた。うれしかった。Jの笑顔を見て、課長はつぶやいた。
「青い鳥を、一番近くで見つけた、という顔だな」
「違う!」Jはキーを押して、言った。
「青い鳥は、一番遠くにいるんだ」

35 :GP(エンディング):02/05/28 21:21
♪〜
逮捕されたのは、課長だけだった。
終身刑。軍規は、軍規だった。
Jは、フリーライターとして、ガンダム開発計画とデラーズ戦役について、書き続けている。
憲兵隊の資料でも、はっきりとはわからなかった、幻の4号機。
できれば、死ぬまでに明らかにしたい。
Jはまだ、戦い続けている。

〜♪

プロジェクトX 技術士官達

亡霊との死闘
−GP発掘作戦−    終

36 :通常の名無しさんの3倍:02/05/28 21:55
イイ!( ̄∀ ̄)

37 :ビグザム野郎:02/05/29 01:23
実はGP02を用意してますけど、GP書きさんと統一表現にするのは
困難ですので、(同時進行形で用意してたもので・・・。スミマセン。)
俺節で行かせていただいてもよろしいでしょうか?
最終的な部分はできるだけ統一しますので・・・。

38 :ビグザム野郎:02/05/29 09:34
すみません。どうも主旨を履き違えてました。
37の書き込みは見なかった事にして下さい。(w

実質まだ半分程度しか書いていないので、ウプには
もう少しかかります。

39 :ノスG:02/05/29 09:45
>>38
?? まあ、お気になさらず、どうぞ書きたいようにお書きください。
実は、ダークなGP02楽しみにしておりますです。
自分も、最初考えてた話と書いてるうちに変わっちまいまして、
ごめんなさい、なのです。

あ、前スレでケンプファーが!

40 :ビグザム野郎:02/05/29 10:08
>39
スミマセン。
睡眠不足のテンパった頭で一気読みしたもので・・・。(w

41 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 06:10
「そのとき歴史は動いた」ネタキボーン

42 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 08:25
>>41
クレ厨はテレビでも見てな

43 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 09:58
ケンプファー、すごいっす!!。
って、前スレで書きたいんだけど、何か悪いことするみたいな気がして
書けないっす。

44 :MS-05N 旧名無しザク:02/05/30 19:23
age

45 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:32

U.C.0083 12月
ジオン公国軍残党狩りを目的に設立されたティターンズは次第にスペースノイドへの
弾圧の傾向を強めます。
それに伴い反地球連邦政府組織エゥーゴも活動を強めていきます。
そしてそれは一年戦争以後、最大規模と言われるグリプス戦役へと発展。
戦場は地球圏へと拡大していきます。

次回 プロジェクトX 〜技術士官達〜
          「制空権を奪回せよ!」〜Zガンダムに魅せられた男達〜
                              ZPlus開発秘話

46 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:34
9:15 エーーックス

          「制空権を奪回せよ!」〜Zガンダムに魅せられた男達〜
                              ZPlus開発秘話

U.C.0087 

地球上におけるエゥーゴ屈指の支援組織カラバはティターンズから制空権を
取り戻すべく戦闘を繰り返していたが決め手に欠けていた。

エースパイロット揃いのティターンズは手強かった。
さらに単独飛行可能の可変型MS(トランスフォーマブルモビルスーツ=TMS)は
戦略的、戦術的にカラバにとって大きな障害となっていた。

”こちらも可変型MSで対抗するしかない”
カラバ上層部がこの結論に達するのにさほど時間は必要なかった。

エゥーゴの可変型試作モビルスーツ MSZ−006 Zガンダム
その高い汎用性、他を凌駕する格闘性、そして標準兵装のまま単独飛行での
大気圏再突入能力、大気圏突入中の戦闘能力の確保、まさにエゥーゴの
フラグシップMSに相応しい画期的な高性能TMSであったが
量産は早期に見送られていた。



Zガンダムは製造コストが高すぎた。

47 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:36
ムーバブル・フレームの採用により基礎構造のコピーが容易であるにも関わらす、
要求スペック通りに建造した場合非常にコストが高く、また乗りこなすことも
容易ではなかった。

だがティターンズが掌握している各拠点空域の奪回と拠点攻略を同時に行う為には
他に手段がなかった。

主題歌 〜地上の星〜 中島みゆき

風の中の昴 砂の中の銀河
 “歴史に名を残す傑作”
みんなどこへ行った 見守られることもなく
 “フラグシップ機の量産”
草原のヴィーナス 街角のペガサス
 “大気圏内専用機”
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく
 “コストダウンの壁”
地上にある星を 誰も覚えていない
 “整備性の確保”“武装強化”
人は空ばかり見てる
 “単独飛行距離 数百Km”
燕よ 高い空から
 “WR形態への変形不可能”
教えてよ 地上の星を
 “シールドの意義”“索敵能力”
燕よ 地上の星は
 “サブユニット”
今どこにいるのだろう
 “Zガンダムを超えろ”

48 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:37
(国井)スタジオにはRX−78−2ガンダム≠ニRX−178ガンダムMk−U
  の1/100の模型を用意してあります。
(久保)両機とも装甲が外されていますがRX−178は随分スマートですね。
(国井)これがムーバブル・フレームです。言うならばMSの骨格にあたるもので、
  極端に言えばこのフレームのみで稼動できるほどのものです。
(久保)これを骨格とするのであれば武装や燃料は筋肉、装甲は皮膚に当たる
  なるわけですね。
(国井)そうです。人の構造を模して、人に近い動きを可能にしています。
  このフレームを使用したMSを第2世代MS、そしてこのフレームによって
  飛躍的に発展した可変型MSを第3世代MSと分類しています。
  そしてこの世代もっとも優秀な機体のうちの1つがZガンダム≠ナす。
  すべてはこの機体の完成によって始まっていきます。それではご覧ください。

49 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:39
Zガンダムの完成を心から祝福できない男がいた。
アナハイム・エレクトロニクス キャリホルニア工場 開発主任 S
次世代の高性能MS開発計画『Z(ゼータ)プロジェクト』
彼はこのプロジェクトに関わることが出来なかった。
これは彼に能力がなかった訳ではなく、上司との折り合いが悪かった。
Sの奇抜な発想・意見に開発部長のTは理解を示さなかった。

(S)どうして分からんのです!いつまでも同じことをやっていくわけにもいかんでしょう!
(T)黙らんか!こんな物を採用するわけにはいかん!だいたいお前は上司に対して……
(S)…(また始まった。この調子だと、黙っていれば1時間くらいかな…)
 中略 (50分後)
(T)はぁ、はぁ、とにかくっ!!こんな物は不採用だ。さがれ!
(S)……わかりました。

こんな不毛なやりとりが毎日のように続いた。
Sの部下だったM。当時21歳。Sより柔軟な思考のできる男だった。
(S)おい、M。今晩も付き合ってくれ
(M)また部長と衝突したんですか?
(S)衝突? 衝突もさせてもらえん!ろくに見もしないで一方的にボツだぜ。
  これが飲まずにいられるかっての!
(M)それはいいんですけど、今日は割り勘でお願いしますね。
(S)そんな心配すんなよ。
(M)先輩がもう少し経済面の心配をして頂ければしなくて済みます。

こんな会話も毎日続いた。

50 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:40
そんなある日、事態は思わぬ方向へと転じていった。
開発部長Tの突然の異動
後任には月のアナハイムからHという男が来た。Tと同世代の頑固そうな男だった。

(久保)スタジオにはSさんの後輩のMさんにお越し頂きました。
(M)よろしくお願いします。
(国井)T部長とS主任はどんな感じでした?
(M)二人とも一度言い出したら聞かない人でした。
  Tさんは粘着性の保守派、Sさんは速乾性の革新派でしたので顔をあわせた瞬間から
  もう臨戦態勢といった感じでした。
(国井)水と油といった所ですか…
(M)いえ、むしろハブとマングースといった感じでした。
(久保)毎日飲みに行っておられたのですか?
(M)そうですね。ほぼ毎日飲みに行ってはMSについて語ってました。
  SさんはZガンダム≠ノついて”あれは歴史に名を残す傑作だ。そんな機体の開発に
  参加できずに指をくわえて宇宙を見上げること事しか出来なかったのは悔しいな”と
  よく遠い目をして夜空を見上げながらぼやいました。
(国井)Tさんが突然異動と言われた時はどうでした?
(M)異動が本当だとわかったときは工場の皆が抱き合って喜んでました。彼はワンマンな
  人で部下に対してとても冷淡でしたから…
(久保)さて、後任のH新部長はどのような人だったのでしょうか。
  続きをご覧ください。

51 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:41
Hの着任早々、SはH部長に呼ばれた。
部屋に入ったSに対し、Hは1通の指令書を手渡した。
カラバからのTMS開発計画。
その要望を見た瞬間Sの身は震えた。

【Zガンダムタイプの大気圏内専用機
 MSK−006Zプラス≠フ開発。
 但し、Zガンダム以上の飛行性能とコストパフォーマンスを獲得すること。】

武者震いだった。

(H)できるか?
(S)できます!いや、やらせてください!
(H)…任せる。
(S)?…ひとつ、よろしいですか。
(H)なんだ?
(S)着任早々まだよく知らない私に何故そんな簡単にこれほどのプロジェクトを
  任せられるのですか?
(H)……君は前任のTと折り合いが悪かったと聞いている。
(S)はぁ…
(H)私はあの男のことは昔からよく知っている。Tがどんな人間と折り合いが悪いのかをな。
  だから、これを君に任せる。
そう言って少し微笑んだHの瞳に自分に対する期待の大きさが見えたような気がした。

52 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:42
Sは早速開発チームを結成。作業に取り掛かった。
基礎構造の一部見直し、装甲材の選定。だがコストはそう簡単には削れなかった。
Zガンダムの高コストの要因はその最大の特徴でもある大気圏再突入能力。
WR形態時に展開する内部構造をシールドなどによって完全にいんぺいする為に、
形状と変形時のすり合わせが非常にシビアだったが今回の機体はその制限がなかった。
飛行可能な空力特性さえ獲得できれば多少露出しても問題はなかった。
そのため、可変機構の単純化、アクチュレーター等に規格品の導入するなど生産性の
ある部材の多用により信頼性・整備性のアップとコストの削減を図れた。
また、Zガンダムと違い量産型のこの機体はデータ収集の目的はなかったので頭部は
実戦運用のレベルが達成できればよかった。

”このパーツのコストも抑えることが出来る”

提出された図面は量産型MSネモ≠フ頭部パーツが使われていた。
これに対してSが激怒した。
(S)俺達が作るのはZタイプだ!!頭部の意匠と変形機構の変更は一切不可だ!!

スタッフ皆、呆れ返った。
コストダウンを図る上で一番最初に挙げられるものが意匠、つまりデザインである。
しかし、熱く語るSのZガンダム≠ノ対する熱意に心打たれた。
メインカメラやセンサー類など一部はZガンダムの構造を踏襲した。
その為、一般的な量産機としては高価な部類に入ってしまった。

53 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:44
さらなるコストダウンの為、メインジェネレーターを空冷式の熱核ジェットに変装した。
整備性改善も同時にできた。
さらにWR時の武装強化を目的とし、牽制にしか使えなかったサイドアーマー内の
ビームガン(MS時のビームサーベル)をビームカノンに変装、メインジェネレーターから
サプライケーブルを直結し高出力での連射を可能にした。
ビームカノンに収納したビームサーベルへのエネルギー充填も大容量、高効率化できた。

54 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:45
しかし、問題もあった。
Zガンダムは大気圏突入後は翼面積の不足の為、プロペラントの燃焼を含む強力な
推進力によって飛翔する必要があった。これでは超長距離の運用は出来ない。
Sもこのことは気づいていたが航空機のノウハウが無かった。
だが、MがSにWR時の飛行能力の改善案を持ってきた。

(M)先輩、僕にやらせてもらえませんか。
Mの静かな声には自信が感じられた。
Mの図面を見たSはMに尋ねた。

(S)お前さんが描いたのか?
(M)ええ、そうです。学生の頃グライダーに興味がありまして。
  そのときに航空力学を少し…
その図面は少しかじった程度では描けないほど完成度の高いものに見えた。
(S)…よし、任せた。しかしこれほどの物を少しかじった程度で描ける天才か、
  単なるひねくれ者かはそのうち追求させてもらうぞ。
(M)謙遜して言っただけです。どちらがひねくれ者かは確認するまでもありませんよ。

Zプラスにはマッハ1前後の飛行能力が要求されていた為、シールドの形状に
流線型を取り入れ空力特性を引き上げた。
さらにフライングアーマーの形状を改善、WR時には航空機並みに効率的な飛行に
充分な翼面積の獲得、さらにMS時にデットウェイトにならぬよう百式のウイング
バインダーを参考に高性能AMBACシステムとして稼動するよう配置した。
この事により単独飛行距離 数百Kmと言う脅威の飛行性能の獲得し、MS形態時の
姿勢制御も飛躍的に改善した。

55 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:45
プロジェクトは順調に進んでいた。
だが、カラバからの通知が事態を一変させた。

(S)!!納期の短縮?
(H)ああ、1ヶ月短縮してくれ。
(S)…やるしかないんですね。
(H)頼む。
Hの顔に疲弊の色が見えた。
おそらくカラバからはもっと過酷な条件が出ていたのであろう。

(S)わかりました。やってみせます!
この人の期待は裏切れない。
Sはその日からさらに鬼気迫る勢いで仕事をこなしていった。

その姿を見て他のスタッフの士気も上がった。

各部位は驚異的なスピードでまとまっていったが
最後まで意見が対立していたものがあった。
レドーム、シーカー等の索敵装置の配置位置
それを聞きつけたHがミーティングに参加してきた。

56 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:47
(M)索敵能力を向上させるにはシールド部分に集中することがベストです。
大半のスタッフは難色を示した。
”シールドとしての本来の意義と矛盾する。他の部位に設置するのがいい”
ずっと黙っていたHが同じく黙っていたSに意見を求めた。
(H)君はどう思う。
(S)確かにシールドの意味を考えた場合センサーをつける余地は無い。
  だが、敵の位置をより早く察知してこその索敵装置です。効率の良い場所に
  設置した方が良いと思います。さらにZプラスはシールドを機首、ウイング
  バインダーを主翼としているのでこれらに損傷を受けた場合、空力特性が
  極端に悪くなりWR形態への変形自体が不可能になる。
  このMSに関してシールドは本格的なサブユニットとして考えたほうが
  いいと思います。
  なればこそWR形態時に必要な索敵装置は機首部分に当たるシールドに
  集中させても良いのではありませんか?
  シールドが破損してもMS形態へ変形を行えば推力のベクトルが変更され、
  ほとんどの危機に対処できることがシミュレーションによって判明しています。
  致命的な欠陥にはならん筈です。

57 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:47
(H)・・・一理あるが、な。
Sの脳裏に前任者のTの罵声が響いた。
――――こんな物を採用するわけにはいかん!
だがSの聴覚は違う言葉を捉えた。
(H)君が最も有効だと思う方法が正しい道と信じて進みたまえ。失敗は後の成功で
  取り戻せばいいのだから。

Sは胸が熱くなった。この人が上司でよかったと心から思った。

Mの発案通りにシールド先端部に索敵装置が内装され索敵能力が向上した。
この結果シールドは唯一Zガンダムより高価なユニットとなっている。

U.C.0087 11月
期日内にZプラスはロールアウトした。
トータルコストは確実に改善され、カラバからの要求の1つであった飛行性能は
他を圧倒的に凌駕していた。

58 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:48
(国井)いや〜、実に対照的な上司ですね。
(M)Hさんは口数が少ないのですがいつも僕たちのことを考えてくていました。
  後から判ったのですが当初カラバからの要求は3ヶ月短縮と生産コストの20%
  カットだったそうです。
(久保)それを1ヶ月短縮だけに交渉したんですか?
(M)そうです。僕らより大変だったと思います。
(国井)センサーの位置は他にどのような候補があったのですか?
(M)テールスタビライザーやコクピットハッチという意見もありましたがライフル
  の先端が主流でした。しかし武装オプションは戦況に応じて変更される可能性が
  あったのでコストの削減という点にひっかかってしまうんです。
(久保)頭部に随分こだわりがあったようですね。
(M)はい。最初の図面が提出された時の事ですが、Sさんがものすごい形相で
  ”コストは他で落とせばいい!ここだけは変えるな”と…
  最終段階まで頭部はセンサーのスペース確保をしていたのですが、それを残すか
  どうするかのミーティングも激しかったですよ。結局時間がなかったのでこの機体
  についてはそのままのデザインでバルカンの弾倉として使用する事になりました。
(久保)ついに完成したZプラスがその後の戦略をどのように変えていったのでしょうか。
  それでは、エンディングです。

59 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 22:49
カラバはZプラスのみで構成された特殊部隊18TFASをガルダ級アウドムラに配備、
遊撃部隊として運用し暫時、各地に展開して戦果を挙げた。生産コストは他の量産機に
比べて高価な機体だったがその配備数に見合わない実績をカラバにもたらした。
そのTMSとしての完成度の高さが注目され、多種の派生機のを生んだ。
額部分にメガ・カノンを内蔵させたA2型、大気圏外仕様に再設計し
大気圏再突入能力と空間戦闘能力を持つC1型などが開発された。
制式番号もMSZ−006とし末尾にそれぞれの形式を追加して表記され、
Z系の最大バリエーション機群であると認識されるようになった。
そしてZ系パイロットは要求される高度な操縦技術と残した高い戦果からZ乗り
とも呼ばれエースパイロットの代名詞となっていった。

(S)『Zプロジェクト』に参加していたら俺達はこの機体の開発に参加出来なかったかも
  知れないって思うと人生というのは不思議なものだな。

Sは今、Zプラスの更なる可能性を追い求め、D型の開発に携わっている。

テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

次回 プロジェクトX 〜技術士官達〜
          「制空権を奪回せよ!」〜Zガンダムに魅せられた男達〜
                              ZPlus開発秘話   終

60 :通常の名無しさんが3倍:02/05/30 23:11
(・∀・)イイ!

61 :通常の名無しさんの3倍:02/05/30 23:16
Z好きの漏れには最高の話だったよヽ(´ー`)ノ

62 :通常の名無しさんの3倍:02/05/31 05:34
おおースゲクいい!!

63 :ノスG:02/05/31 10:50
面白い!
技術系の話がきちんと書ける人、うらやましいです。

64 :通常の名無しさんの3倍:02/05/31 17:42
おもろい!!この調子で頑張ってくれ!!

65 :通常の名無しさんの3倍:02/05/31 22:56
||||||||||||||||||||||||||||||  .  :||:
 ||||||||||||||||||||||||||    .  :||:
 |||||||||||||||||||||||     .  :||:
 |||||||||||||||||||||    n.   :||: 
 |||||||||||||||||||  .  []             ここのみんなへ・・
 |||||||||||||||||      ||   _冂丶
 |||||||||||||||       || √|Π 丶\   _,,--ー、
 |||||||||||||    | ̄ー-f/[二--二]//-r-/   ,,  v
 |||||||||||     |   //  |凵 // / 「   /⌒`、v
 ||||||||||      `ト| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   ) 〉
 |||||||||       | `、  r--, (⌒) | _/ ̄\ノ/
 ||||||||       | ,,ーー'' ‘ーーー` / //--
 |||||||       「 ̄ / ̄ ̄ト−ー- ' ̄丶_/〉
 |||||        `、  し⌒`(        /\」
 ||||         L// /   、`ーL_ / \|
 |||       /  / //    |)   \\,  | =============
 |||  .    /  /  //     V\   `、`、 〉       ∧∧  ┌────
 ||        |===\     |  \ ノ 〉. 〉'      (゚Д゚ )< 俺の愛機が
 ||       ///,/  \   |ー--- ' .,'   . ガーン  /  )  | 引きこもってます・・・
 |    // / //     ) >ノ`ー---'' .              └───
 |   [ /// '─- ''' _,/ー ''
 |    / / / ──' ''''
 |   ーー /
    。/
  。/
。/

66 :通常の名無しさんの3倍 :02/06/01 20:55
>職人の皆様
前レスを何気なく見て、大ハマリ!
皆さんお上手で感服いたします
私は1st3部作を映画館で公開日行列に並んで見た世代です。
故にガンダムは1stで終わっていると自分の中では思ってます
(その後のシリーズを否定するつもりはありませんが…)
ですからガンダム=1stなんですよ…
で、お願いがあります
1st関連の物語をまた作って頂けないでしょうか?
ザク編、ジオング編、ギャン編、ゲルググ編、ドップ編、ソーラ・レイ編等
非常に萌えました!!
グフ編、ジェットストリームアタック(ドム)編、ムサイ編
エルメス編、モノアイ編、ヒートホーク編、コアブースター編
ホワイトベース編等々
本来なら私自身が創作すべきでしょうが
皆さんの様な資料を持っていないので、つじつまが
合わなくなる可能性が…
1st以降の創作の片手間でも結構ですので
宜しくお願い申し上げます
最後に、皆さんの更なる執筆の御活躍を
期待しています

67 :ノスG:02/06/02 00:03
何となく書き込むのが畏れ多くなってますが、
次回予告です。1stっつっても、時代だけですね。
どう調べてもよくわからん、アフリカ戦線ですから。
例によって、開始時期未定っす・・・。すんません。

−予告−
忘れられた戦線と呼ばれたアフリカ戦線。
想像を絶する地球の自然環境との戦いに、勝利し続けたジオンの整備兵たちがいました。
次回は、「スイーパー」と呼ばれる隊長に率いられた独立工廠隊、
「マザー・ネセシティ」の活躍を描きます。

68 :アフリカ(OPのみ1):02/06/02 06:34
(エーックス)
一年戦争当時、連邦から「MSの墓場」と呼ばれたアフリカ戦線。
激しい気温の変動。容赦のない砂・砂・砂。連邦の整備兵たちの多くを、発狂寸前に追い込んだ。
地球環境を知らず、より不利な立場にあるはずのジオン軍。切り札があった。
ジオンアフリカ軍団独立工廠隊「マザー・ネセシティ」。「クズ拾い部隊」と揶揄された、元ジャンク屋たちの部隊。
実に3年に及ぶ悪夢のような地球そのものとの戦いに、勝利したのは彼らだった。
これは、絶望的状況で希望を失わせなかった男たちの、戦いのドラマである。

♪〜
小話の男 ジョン・キニー 昔話の男
父の思い 息子の憧れ
「学者閣下」
ZAK 「結論:決戦なき地獄の持久戦」
俺たちにしかできないことを、やろう
砂の海 3時間の壁 「廃兵院」の「引きこもり」
魔法のグリース
ザクタンク・バリエーション 思わぬ副産物
独立自給態勢 「そこにあるじゃないか」
キンバライトの方舟
洪水が 来た
戦力比 1対3 稼働率 9対3
蟻地獄の中へ
偽りの武装解除

69 :アフリカ(OPのみ2):02/06/02 06:44
最後の打ち上げ そして最後の意地を

プロジェクトX〜技術士官達〜

絶望との戦い
−「スイーパー」と呼ばれた男−

70 :530:02/06/02 14:27
前スレの容量が限界に近付いたため、ケンプファー編の続きはここに書くことに
しますた。第七話いきます。

71 :530:02/06/02 14:29
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第七話

完成した一号機のテストは順調だった。テストパイロットのJ氏は興奮した様子で
報告した。
「素晴らしい機動性だ。操縦に対する機体のレスポンスがダイレクトで、重さ、
 鈍さを全く感じない。エンジンのパワーも充分である」
また彼は、ケンプファーには高い格闘戦能力も期待できるだろうと述べた。

J氏は負傷して前線を退き、テストパイロットになった人物である。MSでの実戦を
数多く経験していた。その彼が満足している。これならいける。ケンプファーは
特攻機にならずに済むはずだ。上層部が、特攻機にするよりもエースに配備する方が
戦果を望める機体であると判断することを、H氏は祈った。全ては実戦テストの
結果次第だ。実戦で優れた戦果を上げ、そしてパイロットが無事に生還すれば…。
人事は全て尽くした。後は天命を待つのみ。

そして一号機の配備先が決定した。突撃機動軍、キリング中佐の配下にある特務部隊、
サイクロプス隊である。

72 :530:02/06/02 14:32
H氏は、サイクロプス隊隊長のシュタイナー大尉にケンプファーの扱いの説明を
行っていた。
「これは敵陣への強襲と一撃離脱を目的としたMSです。運用方法が従来機とはかなり
 異なりますので注意が必要になります」
シュタイナー大尉は彼の説明に熱心に耳を傾けた。

「機動性優先の設計のため、装甲は非常に貧弱なものです」
だがその機動性は敵を翻弄し、攻撃をかわしきることが可能だ。
「突入先での継戦時間は二十分」
その二十分間の性能は、従来機の比ではない。
「搭載した武器は、その二十分の戦闘に充分なもののはずです」
バズーカ二本。ショットガン二丁。パンツァーファウスト二門。こんな武器の山を
背負い、そして機動性に優れるMSに突入されたら、敵はどうなるか。
「弾を撃ち尽くした武器は放棄してください。そうすることで重量を減らし、身軽に
 なります。結果、丸腰で離脱することになりますが…」
その代わり、ケンプファーは最高の逃げ足を持っている。
「追撃隊に追いつかれた場合の格闘戦に備えてビームサーベルと、頭部に内臓した
 バルカン砲を装備してあります」
補助武装としての頭部バルカン砲はI氏のアイデアだった。格闘戦で密着状態に
なった時、頭部のバルカン砲は敵のメインカメラを壊す位置にある。連邦製のMSでは
これが制式採用され、ジオンのMSが痛い目にあっている。これを採用した。
格闘戦での大きな助けになるはずだ。
「そして通信用のブレードアンテナは新型の高性能なものを採用しました。味方との
 交信に不安はないはずです」
これも生還率を高めるための重要な要素だった。

73 :530:02/06/02 14:34
「とにかく戦闘時間が二十分を超えないように、それだけは絶対に守って下さい。
 そして変な話ですが、この機体で私が一番自信を持っているのは逃げ足の早さなんです」
シュタイナーは笑って頷いた。

「ひとつ質問させて頂きたい」
「なんでしょう」
「外から敵陣に突入するのではなく、最初から内部に持ち込んだ場合、継戦時間の
 延長は可能でしょうか」
H氏の顔に思わず笑みが浮かんでいた。そういう作戦なのか。だとすれば。
「勿論です。継戦時間は大幅に延長できます。こちらからも質問させて下さい。
 パイロットはどなたが」
「ミーシャ…いや、ミハイル・カインスキー少尉。MSの操縦技術は我が隊一です。
 確かな腕のパイロットですよ」
実戦テストは最高のシチュエーションで行われるということだ。時間的な余裕と
経験豊富なベテランパイロット。最高だ。きっとうまくいく。

「作戦成功と、皆さんの生還をお祈りします」
「ありがとう。感謝します」

シュタイナー大尉とと別れたH氏は、テストパイロットのJ氏にミハイル少尉の名を
知っているか尋ねた。
「ロクでもない大酒飲みで有名でしたよ。でも腕は一流だった。奴がケンプファーに
 乗るんですか」
作戦内容に関わることを話してしまったか。後悔するH氏に、J氏は笑顔で続けた。
「奴ならケンプファーを乗りこなせるでしょう。あいつなら、やってくれますよ」

だが、サイクロプス隊は帰還しなかった。

74 :530:02/06/02 14:37
第七話でした。八話も早めにUPするようにしますんで、しばらくお待ち下さい。

75 :通常の名無しさんの3倍:02/06/02 15:05
アフリカ戦線期待age

76 :アフリカ1:02/06/02 21:04
ジョン・キニー大尉。アフリカ戦線のジオン兵士たちの間で、ジョークに最も多く登場する男。「スイーパー」<掃除屋>と呼ばれていた。
「ある時、大激戦があってな、デザートと陸式が、あわせて12機、MNに担ぎこまれたんだと。
 ところが掃除屋の大将、はりきっちまってよ。ありったけの余剰部品出して修理したら、全部直った時には15機になってたとさ。
 で、この話を聞いたやつが、よしゃあいいのに、大将に聞いちまったんだよ。そんなに部品余ってませんよねって。
 大将、いつものように眉間にしわ寄せて、全部使えば20はいくだろう、だってよ」
明るい笑い声が、陰鬱なアフリカ戦線を、かろうじて支えていた。
笑い声の源はMN:マザー・ネセシティ、一部のジョークでは、マジック・ネクロマンサーと呼ばれる、司令官直属の独立工廠部隊。
部隊全員がジャンク屋。キニーも、親の代からの修理屋だった。
気難しい男だが、父親の話をする時だけ、明るい顔を見せた。
「名前のことで親父に駄々をこねたことがある。ジョンみたいなつまらない名前じゃなくて、
 ベルンハルトとかヨアヒムとか、そういうかっこいい名前にどうしてしてくれなかったんだ。
 そしたら、親父が一番尊敬してるご先祖の話をしてくれたよ」
幾重にも包囲されたちっぽけな島で、残された数機の戦闘機を必死で修理し続け、ついに敵を撃退した整備兵、ジョン・キニー。
だが、父の思いには関係なく、息子は「海」という想像し難い空間に心を奪われてしまった。
父の跡をついで、修理工場の経営も順調だったのに、キニーは軍に志願した。第一次地球降下作戦が行われている最中だった。
海を、果てしなく遠くへ広がる水だけの空間を、見てみたかった。

77 :アフリカ2:02/06/02 21:54
アフリカ方面軍司令官、ノイエン・ビッター少将。ジョークでの呼び名は、「学者閣下」。
司令官に任命されるまで、戦史研究が専門の予備役だった。
誰も見向きもしない、宇宙世紀以前の戦争のありようを、熱心に研究していた。
「わたくしが、ですか?」
司令官就任の打診に対し、納得がいかなかった。
だが、例え中世紀の事例であれ、砂漠での戦闘方法などを、本の中の話であっても、
秩序立てて説明できる者は、スペースノイド全体を探しても、彼とその研究仲間しかいなかった。
同じ理由で独立支隊の隊長になった研究仲間の中佐と、ビッターは検討を重ねた。
士気の問題、整備の問題、補給の問題、様々な問題点が、机上の議論においてすら、次々に現われてくる。
「結局、士気の問題になってくるのではないか」砂漠の絶望的な単調さ、それを乗り越えない限り、他の問題点をクリアしても軍は瓦解する。
「シンボルぐらいしか、与えられるものがありません」中佐が苦しそうに答えた。
「特別なシンボルならいいだろう。アフリカの王者という気持ちになれれば」
「つまり?」
「降下作戦前の段階で、『ジオンアフリカ軍団』としての意識を植え付けたい」
「『ZAK』? まぎらわしいですな」
「それもまた、ご愛嬌というものだろう」ビッターは乾杯のときのようにワイングラスを捧げ持った。
「気休めでも、ないよりましですか」中佐も同じようにした。
「君の方は、どうするんだ?」
「そうですね、気休めに、砂漠で最強の指揮官の名前でもいただきましょうか」
「それならロレンスよりロンメルだろうな。デザート・フォックスというやつだ」
「フォックス? 狐ですか? いいイメージではありませんな。それ以外をいただきましょう」

78 :アフリカ:02/06/02 22:02
530さん、ごめんなさいね。
八話、楽しみにしております。

79 :通常の名無しさんの3倍:02/06/02 22:17
おおッ!ケンプ再開ですか!
期待してますッ!!

80 :通常の名無しさんの3倍:02/06/03 04:33
Sガンダム開発秘話お願いします小説読んでも謎な部分多すぎですな

81 :通常の名無しさんの3倍:02/06/03 04:50
なんで膳場じゃなくて久保なんだ?

82 :30:02/06/03 08:29
>>80
SガンダムとZplsuで迷ったんだけど、難易度高いのよ。Sガンダムは…

>>81
俺が見るときはほとんど久保さんなのよねぇ

83 :通常の名無しさんの3倍:02/06/03 16:56
いつも楽しく見てますここ。アフリカさんに質問するけど、

佐藤大輔、又の名を怨多位、もとい御大っていわれる作者、知ってますか?もしくは小林源文、、、。

84 :アフリカ:02/06/03 20:24
佐藤大輔氏には、高いゲームをたくさん売りつけられました。
面白いリプレイ記事、書きやがって。
「レッドサン・ブラッククロス」と「エスコート・フリート」も、買わされてしまったので、
小説版も読んでます。
小林源文は、なぜか立ち読みすることが多いですね。

あらためてビデオを借りてきましたので、0083の「熱砂の戦場」を見てから、
続き書きますね。かなり長くなりそうです。終了まで、どうか気長にお付き合いくださいませ。

85 :530:02/06/03 21:33
>>81
漏れもそれ考えてた。ここにはクボジュン派しかいないのかと。農作業する膳場たんに
萌える俺は世間的にアブノーマルなのかと。

ケンプファーの続きは明日。エンディングまで持って行けそうです。

86 :83:02/06/03 22:30
>>84
御大みたいに貴君がならないことを只祈る、、、。

あまり本スレに関係ないこと書き込むと嫌がられそうなので
以後はROMしときます。旧530もいいですね。

87 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/03 22:51
プロジェクトX ガルバルディα開発史そろそろやろうかの〜

88 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/03 22:59
サイド3
1年戦争記念館
そこに、1機のMSがひっそりと展示されていた。
1年戦争中1度も実戦を経験していないMS、その機体の名は・・・

プロジェクトX 〜技術士官達〜
「ゲルググを越えろ!ガルバルディ開発史」

89 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/03 23:16
ジオン軍重要宇宙拠点ソロモン
そこに運ばれてきたMSがあった
そのMSの名は「ゲルググ」
もう少し開発が早ければ、戦況を揺るがしていたとまで言われたMSだった
それを見上げる一人の技術将校がいた
彼の名はG、ジオン軍に入隊して20年にもなるベテラン将校だった
Gはゲルググを見ながら呟いた
「すばらしい・・・」
Gはすぐさまドズル中将のところへ行った
翌日、Gは補給艦パブワに乗り、いそぎサイド3へ向った
その手には「転属願い」と、書かれてあった
何かが、動き始めた・・・

90 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/03 23:34
Gが欲しかったもの、それはゲルググの開発データだった
そしてそのデータを見て、Gはにやついた
しばらくして、Gはギレン総帥のもとに行き、言った
「総帥、開発費用の援助をお願いします。私ならあのゲルググを凌駕する機体が作れます。」
熱く語るGを尻目に、ギレンは言った
「だめだ、現在の我が軍は新型機の開発に宛てる予算など殆ど無いのだよ」
うろたえるGを見て、ギレンは続けた
「近々連邦はソロモンへ侵攻してくるだろう。当然我が軍も迎え撃たねばならん。しかし、
それには莫大な予算がかかる。今は貴様の提案よりもそちらの方へ予算を割らねばならんのだ」
Gは絶句したまま、家路に着いた

91 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/03 23:35
今日はこんくらいにしときます

92 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 01:01
>>82
Sガンダムは今考えてます、確かに小説や設定だけではALICEの事までは書きにくいですね・・・

93 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 05:25
最近書き始めた職人さん達は田口トモロヲ風のナレーションではないと思った。
そんな時だった。一人のROMが「プロジェクトX」は
すべて過去形で語られている事に気が付いた。会話もあまり無かった。
内容は充実していた。それだけが残念だった。

94 :530:02/06/04 18:18
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア 第八話

H氏は上司のもとで、巡洋艦グラーフ・ツェペリンから送られたサイド6のニュース
映像を目にしていた。そこにはケンプファーの無惨な姿が容赦なく映し出されていた。

サイド6リボーコロニー内での戦闘において、ケンプファーは単機で連邦軍のMSを
6機撃破したという。そして7機目に破れた。コクピット周辺は蜂の巣だった。
どう考えてもパイロットの生存は有り得なかった。

「これが突撃機動軍から我が社宛に、だ。読むといい」
大して嬉しくもなさそうに、上司はH氏に書類を手渡した。

「実験でのデータ及び、今回の実戦で上げた戦果から、ケンプファーの性能は我々の
 要求を完全に満たすものであると判断された。突撃機動軍での制式採用・量産化を
 決定する」

そして開発技術者に対する賞賛と、ねぎらいの言葉が短く添えられていた。

「要求は完全に満たしている、か」
上司はつぶやいた。
「パイロットの生還は含まれないということだ」
H氏は沈黙するしかなかった。

95 :530:02/06/04 18:20
「ルビコン作戦は継続中だ。サイクロプス隊の生存は確認されていないが」

上司の言葉によると、ルビコン作戦はサイクロプス隊によって達成されるという前提の
ものではなかったらしい。彼等はむしろ捨て駒であった可能性が高いという。だから
こそ、彼等にケンプファーが配備されたらしいというのだ。

「キリングめ…ベテランパイロットを捨て駒に使うとは。今のジオンにとって彼等に
 どれほどの価値があるか解らんのか」
吐き捨てるように言った。
「ああいう男を無能と言うのだ」

無能は俺だ。H氏はそう思った。自分はイメージ通りの、いや、それ以上の機体を
作った。パイロットが生還できる機体を目指して。だがそれは果たせなかった。
なのに機体は高く評価されている。特攻機として。やりきれなかった。

「それは君が持って行きたまえ」
賞賛とねぎらいの言葉が書かれた突撃機動軍からの通知書を、上司はH氏に持たせた。

96 :530:02/06/04 18:23
研究室に戻ったH氏を、テストパイロットのJ氏が呼び止めた。気掛かりな噂がある
と言う。

H氏がシュタイナー大尉にケンプファーの説明を行った日の夜、兵士の集まる酒場で
ひとりの男が酒を飲んでいた。
「滅びゆくもののために」
男はそう言ってグラスを掲げた。兵士の集まる店には時折、キシリア・ザビ親衛隊員が
紛れ込んでいることがあった。兵士の言動を監視するためである。丁度その店には二人
の親衛隊員がいた。彼等は男に問いただした。滅びゆくものとは何か。男は答えた。
「我が祖国さ」
その男を連行しようとした二人の親衛隊員を、彼はそれぞれ一発ずつのパンチできれいに
眠らせ、そして悠々と店を立ち去ったという。その男がミハイル・カインスキー少尉
ではないかというのだ。

「本当にミーシャだとしたら、これはやばいことになる」
心配するJ氏に、H氏は空ろな表情で答えた。
「多分もう、心配する必要はないと思う」

97 :530:02/06/04 18:25
「滅びゆくもののために、か…」
ミハイル少尉はケンプファーの本質が特攻機であると見抜いていたのではないか。
そして特攻機を作らなくてはならないジオンの現状を悟った。だとすれば、彼は
特攻機と認識した上で、その機体で出撃したことになる。そしておそらく戦死
したのだ。H氏の心には、自分に対する怒りと、そして虚しさしかなかった。

「ケンプファーを特攻機にさせないためには、他の選択肢もあるのですよ」
突然I氏の言葉が頭に浮かんだ。そしてその意味を理解していた。

「そうか。今度は俺が腹を決める番だな、ミハイル少尉」
H氏はそうつぶやくと、ケンプファーの資料と上司から渡された突撃機動軍からの
通知書を携えて部屋を出た。そしてジオニック社グラナダ支部に勤務する大学時代の
友人のもとへと向かった。

98 :530:02/06/04 18:27
「こんな無茶な機体をよくここまで仕上げたな」
ケンプファーの設計図を見て、友人は唸った。
「これは特攻機だ」
言葉を失った彼に、H氏は続けた。
「突撃機動軍の独断で、これが量産化されることになっている」
上司から渡された通知書を見せた。
「なんとしても阻止しなくてはならない。この資料をジオニック社のルートで、
 軍上層部まで届けてほしい」
ツィマッド社のルートを使えば、どこかで握り潰されるだろう。ジオニック社の
ルートで宇宙攻撃軍まで伝われば、量産化を阻止することが出来るはずだ。H氏
は友人にそう告げた。
「だがお前、この資料の出所はすぐにばれる。もし言う通りにしたら」
友人はH氏の目を覗き込んで言った。
「お前、死ぬぞ」
「かまわん」
H氏はためらうことなく答えた。
「命懸けか」
「そうだ」
「…解った」
H氏の望みを果たすことを、友人は約束した。

H氏の資料が上層部に届いたかどうかは不明である。しかし、ケンプファーの量産化が
実行に移されることはなかった。そして、友人に資料を託した三日後、H氏のもとを
二人のキシリア親衛隊員が訪れ、彼は逮捕され投獄された。

H氏が監獄の中で終戦の報を聞いたのは、そのわずか一週間後のことである。

99 :530:02/06/04 18:30
ケンプファー開発記 悪魔に逆らったエンジニア エンディング

国井「スタローンかシュワルツェネッガー演じる主人公のように、裸同然で武
   器の山を背負って敵陣に突入する男前なMSケンプファーは、こうして
   一機製造されただけで終戦を迎えました」
膳場「ジオン公国最後の量産機とされることもあるこの機体ですが、実際には
   量産される前に戦争は終結しています。幸い、と言うべきでしょうね」
国井「H氏が行動を起こさずとも量産は間に合わなかったと見ることも出来ま
   すが、果たしてケンプファーの設計、そして量産化阻止。共にH氏の徒
   労だったのでしょうか」
膳場「Hさんをスタジオにお招きしたかったのですが、ケンプファーの設計は
   技術者として誇ることは出来ないと言う理由でお越し頂けませんでした」
国井「しかしインタビューだけなら、ということでお話を伺っております。御覧下さい」

100 :530:02/06/04 18:32
後にビームライフルを搭載したMSが一般的になると、MSの装甲は薄いものになり、
機動性をもって敵の攻撃をかわすことが重視されるようになる。H氏が苦悩の中で
見い出した「機動性がパイロットを守る」という方向性は、時代を先取りした正しい
ものだったと言える。これについてH氏は語る。

「兵器の設計を行う時点で、私はすでに悪魔に魂を売り渡していたのです。私が
 それに気付いていなかっただけで。I氏との別れの時、彼が意外そうな顔をした
 のはそのことだったんですね」
「そして私はケンプファーに向き合うことで、初めてその悪魔に逆らおうとした。
 それを認めた神が、ほんの少しだけ未来を見せてくれたのかもしれません」

終戦後、H氏はアナハイムエレクトロニクスに入社。アナハイム社は彼のバーニア
での機体制御理論を高く評価し、その理論はGP−01・フルバーニアンに開花する。
そして強襲型のコンセプトもまた、同時に開発されたGP−04・ガーベラテトラで
完成を見る。I氏が予測した通り三年後、UC0083年のことであった。

101 :530:02/06/04 18:36
「共に日の目を見ることのなかった試作機です。私はつくづく日陰の技術者なんですね」

そして彼は今、コクピット設計部署の責任者を務めている。闘士の開発後に配属
された、当時彼が閑職ととらえた部署に、今は自ら望んで籍を置く。そして連邦軍
のコアブロックシステムを量産可能なものした、コクピット一体型球形脱出ポッド
の開発に成功、これはアナハイム社製MSの標準仕様となった。
「一年戦争の頃にこれがあれば、俺は大怪我せずに済んだ」
この脱出ポッドで命拾いした経験を持つヤザン・ゲーブル氏は語る。

月面都市グラナダの郊外に、H氏の購入した墓地がある。遺骨も遺品もないその墓
には、サイクロプス隊のメンバーの名が刻まれている。
「彼等を無名戦士にはしたくなかった」

毎年十二月二十日、サイド6リボーコロニーでケンプファーが破れた日。H氏は
ミハイル少尉が好んだというウォッカをその墓に供えている。



102 :530:02/06/04 18:37
自分で考えてた以上に長くなってしまいましたが、やっと終わりました。前スレの
682さんが「ケンプファー特攻機説」と「ケンプファーそれでも強い説」に
納得してくれるかどうかが気掛かりです。

103 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 19:58
530さん乙カレー さりげなくミーシャカッコ良いっす。
「3年後」がこういう複線だったんすね。

104 :アフリカ3:02/06/04 20:22
発:アフリカ方面軍司令官 ノイエン・ビッター少将
参謀本部宛報告
「アフリカ戦線構築の戦略的意味と問題点」

盲目的戦線拡大が、各個撃破による戦線崩壊という結果につながりやすいのは、
戦史の明らかとするところである。
にもかかわらずアフリカ戦線を構築せんとする参謀本部の見解は、本官の理解するところ、次の通りである。
1.オデッサ周辺の後背地の確保(地中海の完全確保が前提条件)
2.鉱物資源の確保
3.インド洋制圧拠点の獲得
上記の目的は常識的判断ながら、アフリカ戦線構築の決め手にはなりえないというのが、
本官の見解である。アフリカ戦線の存在に戦略的意味を持たせるためには、以下の要素が不可欠である。
1.砂漠戦用兵装への特化
2.整備修理部隊の充実
3.防衛拠点の不拡大と連絡線の堅持、長期持久体制の確立
上記要素を満足させるならば、アフリカ戦線は、連邦の膨大な戦力を吸引し、戦わずしてその大部分を稼動不能に追い込むことが可能になる。
砂漠という、あらゆる機器に最大限の負荷を与える環境を活用した戦線の構築だけが、アフリカ戦線の存在に意味を与える。
結論:決戦なき地獄の持久戦へと連邦を引き込む
参謀本部よりの最大限の支援を期待する。

105 :アフリカ4:02/06/04 22:11
参謀本部からの目立った反応は、なかった。
砂漠戦用に試作されたデザート・ザクこそ、「他に使い道がない」という理由で
優先的に配備されることが決まっていたものの、整備修理部隊への技術者の派遣は、「新兵器の開発が最優先」との理由で
却下された。新型MS開発にしのぎを削っている各社からも、派遣は同じ理由で拒否された。ビッターは、焦った。
「志願兵に、変わった経歴の持ち主がいますね」司令部付士官、ヴァール大尉の何気ない一言が、道を開いた。
ジャンク屋、予想もしていなかった可能性だった。だが、不確実性が支配する砂漠の戦場には、もっとも適した選択ではないか。
ビッターに協力を懇願されたキニーは、ただただ面食らっていた。ただの新兵の俺に、なんで司令官が。副官がたまりかねたように言った。
「閣下、たかがクズ拾いにそのような・・・」
ビッターは、冷たい目で副官を睨んだ。
「貴官を解任する。ヴァール大尉、君が後任だ。この役立たずを営倉に放り込め!」

106 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 23:09
  ∧ ∧     ┌─────────────
  ( ´ー`)   < >>530 厨設定?バカジャネーノ
   \ <     └───/|────────
    \.\______//
      \       /
       ∪∪ ̄∪∪

107 :アフリカ5:02/06/04 23:10
自分でも信じられないほどの熱意で、キニーはジャンク屋仲間を説得して回った。
「あふりか? そりゃいったい、どんなとこなんだ?」キニーも、知らなかった。
気が付くといつも、彼は同じ言葉を口にしていた。
俺たちにしかできないことを、やろう。15人が、集まった。
「君の名前を、どこかで見た覚えがある」
キニーの報告を聞いて、ビッターはそう答えた。キニーは、父の話をした。
「思い出したよ。できれば、君の御先祖にあやかりたいものだな」
部隊名が、決まった。父も知らなかった、先祖ジョン・キニーのもう一つの名前。
ジオンアフリカ軍団独立工廠隊「マザー・ネセシティ」。
さっそく、兵士達から「クズ拾い部隊」の名がついた。

108 :通常の名無しさんの3倍:02/06/04 23:24
>>106
うぜえきえろ
>>アフリカ戦線さん がんがれ

109 :通常の名無しさんの3倍:02/06/05 00:10
プロジェクトXスレだしね。
普通の小説みたいになっちゃうのは嫌かな。
あの声がきこえてくる文が(・∀・)イイ!

アフリカ戦線さんがんがれ!

110 :通常の名無しさんの3倍:02/06/05 10:09
前スレ682です。   実はアフリカさんに某作家のことを聞いたあと
ROMに徹しようと思ってたんですが、、、。
>>旧530さんへ
結論からいいますと、納得も何も、文句なぞあろうはずもないです。
高火力、高機動と引き換えに装甲削ったケンプファーを自らの手で
生産停止に追いやった点でほんとの意味での技術者魂見せたかと、、、。
ゲームでは高性能な所を見せますけど、実際は零戦と同じで、被弾に弱い
機体は乗る人選ぶしね、、、。 

>>104〜 アフリカさんへ
DAKならぬZAKに少し笑いましたが、基本的に補給も利かない点まで
同一の第二のアフリカ戦を描いている点では凄いの一言です。
弱小戦力でしかも機動防御とゲリラ戦術を二つながらに両立されなければ
自らの必敗を意味するZAKのN・ビッター少将の指揮、描ききれていると思います。  
あとハンス・ヨアヒム・マルセイユみたいなMS乗り出てくればもう何も言う事ないですね。
(ない物ねだりか、、、。D・ロンメル嫌いじゃないんだがイメージちょっと違うんだ、、、。)

ワールドカップ見た後、またいいもの見せてもらって本当によかったです。

111 :アフリカ6:02/06/05 10:14
青い海は、なかった。
キニーの前に、果てしない砂の海が、広がっていた。
これが、以後彼が戦い続ける本当の敵の姿であることを、まだ知らなかった。
ノイエン・ビッター、頭を抱えていた。
トライデント作戦。中東の連邦軍を一掃し、オデッサとの連絡線を確保する。
アフリカ軍団が南から、ロンメル兵団が西からスエズを目指し、オデッサからの部隊と合流する「三叉の矛」。
戦略的には正解だったが、支援火力が絶望的に不足していた。
支援砲火の中心を担うはずだったマゼラアタック、足回りが、使い物にならなかった。
大きさがまったく不ぞろいな砂の粒、コロニーの技術者たちには、想像もできない代物だった。
マゼラベースの改造は可能だったが、作戦開始には、間に合わない。
どんな手を使ってでもかまわん、3日でどうにかしてくれ。キニーは、無言で敬礼した。
長距離飛行をさせるため、マゼラトップに増槽をつけると、バランスを崩して射撃どころではなくなった。
誰もがあきらめかけていた。キニーは言った。俺たちはジャンク屋だ、スクラップからはじめようじゃないか。
ビッターが試験の視察に呼ばれたのは、命令から2日後のことだった。
キニーの乗る、運搬用のザクT、手に持っていたのは、マゼラトップだった。
エンジン、コックピット、燃料タンク、必要のないすべてを取り外したマゼラトップを、ザクは軽々と動かした。
射撃、ランドセルに付けた予備の弾倉の装填、何もかも順調だった。
ビッターは、キニーの両肩をつかんだ。身体が、震えていた。
「ありがとう」キニーは、無言で敬礼した。彼は、少尉から大尉になった。

112 :アフリカ7:02/06/05 10:59
成功に終わったトライデント作戦。ドップの集中投入により航空優勢を確保したおかげで、
心配されていた敵航空機による損害は、わずかなものだった。だが、意外な兵器が、ジオンに大きな損害を与えていた。
退却前に連邦軍が、やけくそのようにばらまいた対戦車地雷。
MSは、わずかな脚部の損傷でも、凹凸の激しい砂漠での歩行が著しく困難になった。
予備部品はすぐに底をついた。大将、どうします? キニーは眉間にしわを寄せながら考えていたが、やがて言った。
「車椅子に、乗せてやろう」指さした先に、改造中のマゼラベースがあった。
ザクタンク。回避能力は激減したが、砂漠での運動性は飛躍的に向上した。
キニーも、廃棄処分になるはずの06Cを元に専用のザクタンクを作り、戦場から敵味方なく兵器の残骸を運んだ。
いつからか、皆は彼のことを、「スイーパー」と呼ぶようになった。

ビッターの内政は、地域住民の大歓迎を受けた。
水蒸気凝結装置ほか、コロニーでは当たり前の技術が、地球では珍しいものだった。
基本的に宇宙への棄民政策を取る連邦は、民生に無関心だった。装置や技術の供与と引き換えに、
資源や食料、労働力の提供を受けられることが決まった。
状況は少しずつ好転していた、今のところは。

113 :通常の名無しさんの3倍:02/06/05 12:51
ケンプファーが出たんで今度はザク改の話お願いします。

114 :アフリカ:02/06/05 18:20
応援いただきありがとうございます。ガンガンいこうって気分になりました。
「アフリカの星」っすか。カッコエエなあ。でも、自分が書くとカッコよくならないかも。
それでは、行けるとこまで、いきます。

115 :アフリカ8:02/06/05 18:54 ID:DyJC9Pd1
ツィマッド社の営業次長が、エンジニア3名を連れてやってきたのは、トライデント作戦後の撤収作業が、
一段落ついたころだった。ライバルのジオニック社は、06Jとデザート・ザクの運用データを元にして、
「地球の全環境を征服する!」という売り文句で、新型機グフの猛烈な営業活動を行なっていた。
新興のツィマッド社が社運を賭けた試作機を、地球で最も苛酷な環境でデビューさせ、完成後の営業の助けとする。
それが彼らの目的だった。
キニーたちが見学にきた時、次長は汚物を見るような目つきをした。「クズ屋どもか」
「さわるな、大事な機体を壊されちゃかなわん」エンジニアが、追い払うようなしぐさをした。
「足が細すぎるようですが」キニーの発言は、無視された。
翌日、ビッターを含む司令部全員の前で、デモンストレーションが行なわれた。
ホバーを利用した画期的な運動性能について、次長がセールストークを述べた後、全力走行実験が行なわれる予定だった。
「おい、あんな物体があったんじゃ、めざわりだ、どけてくれ」次長が、遠方で待機しているザクタンクを指さした。
「コースをふさいではいません。必要なのです」キニーは取り合わなかった。
実験が、始まった。司令部の全員が、そのスピードに、声をあげた。3分後、次長が声をあげた。
右側のホバーが停止し、バランスを崩した機体は、砂の中に突っ込んだ。待機していたザクタンクが救出に向かった。
「もう少しは進むと思っていましたが」キニーは、残念そうに言った。

116 :アフリカ9:02/06/05 19:39 ID:DyJC9Pd1
「こうなるとわかっていたとでも言いたいのか!」次長が怒鳴った。
「足が細すぎます」次長は無視したが、エンジニアたちがキニーを取り囲んだ。
お願いです、教えて下さい。会社の運命がかかっている機体。プライドどころではなかった。
ホバリングの効率を上げるために、垂直に近い取り付け角度にしたことで、吹き上げられる猛烈な砂煙をもろにかぶる格好になり、
エアインテークがやられる。故障の原因は、キニーの言った通りだった。
「これは、素晴らしい機体です。もう少しの改良で、この環境にも対応できるでしょう」その言葉に、次長は頭を下げた。
「大変申し訳ない。おわびとして、私にできることはありませんか」
「使わなくなった旧型機や故障機などを、送っていただけるとありがたいです。しょせん、我々はクズ屋ですから」キニーは真顔だった。次長は、穴があったら入りたいような顔をした。
それから、ツィマッド社は試験のために次々と改良試作機を送ってきた。満載の壊れた機体と一緒に。
その光景は、常にピカピカの新型機が送られてくるオデッサとは、正反対のものだった。

117 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/05 22:28 ID:YZpfyymI
いろいろ混ざってきたな〜

次の日、Gは肩を落としながらも出勤した
「なんとしてもギレン総帥を納得させなければ」と、しきりにぼやいていた
Gは悩みに悩んだ
だが、いくら考えても、何も浮かばなかった
それでもGは諦めなかった
「これは俺の為にやってることじゃない、ジオンのためにやってることだ」
なんども、なんども、部下に言った
そうした日がしばらく続き、Gは完全に疲れきっていた
疲労が溜まりに溜まって、ついにGは倒れた

118 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/05 22:58 ID:YZpfyymI
Gが目覚めたとき、部下はGを説得した
しかし、いくら言ってもGの決心は変わらなかった
結局、部下も諦めて帰ってしまった
孤独に支配された病室で、Gはテレビをつけた
そこに映っていたのは、ソロモン陥落のニュースだった
Gは言葉が出なかった
ジオンの最重要拠点の一つであるソロモンが陥落した事は、ジオンの士気を大きく下げた
しかし、Gだけは違った
そのニュースをまさに天啓とばかりに足早に病院を後にした
『もはや一刻の猶予も無い、今こそゲルググを超える機体を作るときだ』
Gは、ギレン総帥のもとへ行った
汗を拭いながら、Gはギレンを説得しつづけた
ついに、ギレンは折れた
翌日、Gをリーダーとした開発チームが結成された
みんなの前でGは言った
「これだけ有能な貴君らが集まってくれたことに真に感謝する。現在、ジオンは完全なる劣勢を強いられ
もはや最後の拠点ア・バオア・クーが我々の命綱だ。私のもとに集った貴君ら有能な技術士官達は、私と
共にかのゲルググを超える期待の開発の為に集められた。我々の手によって新たな機体を開発し、この劣
勢を跳ね返そうじゃないか」
Gは泣きながら言った
この日から、Gとそのチームの戦いは始まった

119 :通常の名無しさんの3倍:02/06/06 23:20 ID:???
やはり皆サカーに夢中なのだろうか(苦笑

120 :混ざってすんません(ア10):02/06/07 00:13 ID:NuQvK34C
次々と送られてくる試作機。稼働時間は、3時間を越えなかった。
砂と温度。原因は単純ながら、越えられない壁だった。次々に、廃棄処分になった。
部品用倉庫に、並ぶ機体。倉庫は「廃兵院」、機体は「引きこもり」と、呼ばれた。
「これを使ってみてください」キニーがツィマッド社のエンジニアに渡したのは、軽石だった。
高い耐熱性と通気性を持った素材。それ自体はあくまでも、その場しのぎでしかなかったが、ヒントとしては的確だった。
ツィマッド社は、同じ性質を持った流体の開発に成功。「魔法のグリース」と呼ばれた。
MS09ドム、制式採用の、決め手になった。

ザクタンク。急場しのぎの機体のはずだった。マゼラアタックをはるかに越える耐塵性を、示した。
激しい砂嵐の中でも、100%確実に稼動できる機体は、他になかった。
いずれ確実に来る連邦の大規模侵攻。大量の航空戦力をやり過ごすための地下城砦線、その建設のために、用いられた。
ザクの持つ究極の汎用性が、あらためて証明された。ブルドーザー、クレーン、様々な建築土木用重機が、ザクタンク化された。
最初に開発された長距離支援用のザクタンクを見て、思わずキニーは言った。
「おい、ありゃ何だ? 戦闘用のザクタンクなんて、あったのか?」
格好の、ジョークの種になった。

121 :アフリカ11:02/06/07 00:53 ID:NuQvK34C
クレーターのように、山頂から削られていた山、予備の打ち上げ基地になることが決まっていた。
運び出される土砂を処理していた労務者が騒ぎ始めた。ダイヤの、原石だった。
ダイヤ鉱山の発見で資金に余裕ができ、大量の労働力の動員が可能になった。ビッター自身、完成不可能と思っていた地下城砦線が、間に合うかもしれなかった。
朗報に沸く司令部に、冷水を浴びせるような報せが届いた。
連邦軍、大西洋岸に上陸。敵軍はMSを多数含む模様。繰り返す。MSを多数含む模様。

122 :アフリカ:02/06/07 00:59 ID:NuQvK34C
やっと、オープニングの半分ですが、とにかく先へ進めます。
>>65様、ピン!ときてしまいました。アイディアをありがとうございます。
いや、マジですってば。

「アフリカの星」妙な具合に本編にはまりそうです。
あまりカッコエエ話にはなりませんが・・・。

皆様がサッカーに夢中の間に終らせたいです。とにかく、長いもの。

123 :旧682:02/06/07 01:13 ID:???
>>アフリカさん
頑張れ、サカーに皆夢中でもわたしゃここみてますんで

オクレ

124 :アフリカ12:02/06/07 02:15 ID:Yj6ghPSa
敵の狙いは、新型機の試験運用を兼ねた威力偵察、真の狙いはおそらく、オデッサ。
連邦の意図を正確に読み取ったビッターは、全力出撃を命じた。敵に運用データを与えてはならない。一機も生かして返すな。
ロンメル兵団から派遣されていたパイロットが、2人いた。
こいつらはタマを使いすぎて困る、そちらで面倒見てくれ。
抜群の撃墜数だった。通常3機編成のところ、2機で出撃して、通常以上の戦果を常にあげていた。
伊達男のハンス、口の聞けない少年と、いつも一緒だった。
俺の後ろを守れるのは、こいつだけだ。ハンスは少年を「バロン」と呼んだ。
出撃から戻るたび、俺の落とした数を自分が落としたみたいに、嬉しそうに指で示すんだ。こいつはとんだホラ男爵だぜ。
彼らには、ツィマッド社から送られた実験機2機が与えられた。
後に、ドワッジと呼ばれる機体。初めての実戦運用だった。
連邦の前進拠点への攻撃、実験機が高速で前線を突破し、敵の混乱に乗じて包囲殲滅する作戦。奇襲攻撃が開始された。
前進し始めるや、右側の機がバズを撃ち出した。
早過ぎる、無駄ダマだ。だが、応戦する敵のビームや砲撃は、みるみる数を減らしていった。
当たっているのか? あの距離で・・・。
後続の隊が思い出したように前進を開始したのは、敵が退却を始めてからだった。
基地に戻ったハンスはシガーをくわえ、バロンは両手を一杯に広げてはしゃぎまわった。

125 :アフリカ13:02/06/07 03:18 ID:Yj6ghPSa
緒戦で惨敗を喫した連邦は、沿岸の橋頭堡に立てこもった。
敵機の残骸をすべて回収すると、ビッターは退却を命令した。敵の出方を見たかった。
海上から次々と敵MSが輸送されているが、敵は思い切った前進をしかねているようだった。
敵機の残骸を調査していたMNからの報告が届いた。
敵歩行型MSに、長時間の砂漠踏破能力なし。それが結論だった。
我々を宇宙人と呼ぶ連邦の将官達よ、お前達は本当に地球人なのか? ビッターは皮肉な笑みをもらした。
最後の拠点は、砂の海の中に作ろう。地図を見つめるビッターの目が、一点で止まった。
キンバライト。例のダイヤモンド鉱山だった。

敵の大規模侵攻が近いことを警告されたマ・クベ大佐は、いつも以上に不機嫌そうな顔をした。
諸君らに心配してもらう必要はない。アフリカ戦線など、資源の無駄遣いなのだ。他の心配などせず、鉱物資源の打ち上げに専念したまえ。

キニーは、長期間の自給体制について研究するよう命じられた。食料や必要な資源の備蓄態勢は整い始めているようだったが、
消耗部品の自給など、考えるまでもなく、不可能だった。
複雑な工作機械などは、すべてオデッサにあり、連絡を遮断されれば、手持ちの部品に頼る以外にない。
キニーは、「廃兵院」の機体を眺めながら、あてもなく考えあぐねていた。
なんだ。そこにあるじゃないか。

126 :アフリカ14:02/06/07 04:14 ID:Yj6ghPSa
「連邦の部品の流用?」誰もが、大将の気が狂った、と思った。
一人だけ、ジャンク屋らしいですね、と笑った。
やってみると、まさにジャンク屋の仕事だった。
ジオンも連邦も、ぎりぎりの規格で勝負していた。部品の大きさは、驚くほど近かった。
ハンスとバロンには、「狩り」の任務が与えられた。前線の連邦基地を襲撃し、回収部隊が残骸を回収するまで敵の反撃を防ぐ。
自分達が連邦から「ベドウィン」と呼ばれていることを知ったハンスは、一日中イライラしていた。
なんで、「アフリカの星」じゃないんだよ。以後、酔っ払うたびに、ハンスはそう叫んだ。
ありとあらゆるものが、キンバライトに運ばれていった。やがて来る洪水の時に備えて。

127 :アフリカ15:02/06/07 05:11 ID:Yj6ghPSa
オデッサ陥落。
連邦軍首脳の目は、宇宙に向けられた。
だが、連邦戦力の大半が向かったのは、アフリカだった。
終戦をにらみ、残しておいても無駄なだけの地上戦力に最後の花道を歩かせる。
その程度の認識だった。数的な圧倒的優勢、3倍以上の戦力差で、苦戦のありえようはずはない。
彼らはルウム戦役から、何も学んでいなかった。

ビッターは、あきれていた。敵MSに、砂漠を歩かせる。それを目的として、輸送機やトレーラーによるMSの輸送を妨害するように、
地雷とマゼラアタックを前線に配置したのだが、敵のMSは、初めから歩いてきた。
ベテランパイロットは、皆、宇宙に出ているらしく、歩き方もぎこちない機体ばかり。
連邦の先発隊は、戦闘らしい戦闘を行なわないまま、半数を砂の中に失なった。

ハンスとバロンは、最後の狩りを楽しんでいた。大西洋岸の連邦部隊は、エジプト方面から南下する連邦の大軍団に押し捲られているはずの
アフリカ軍団が、攻撃を仕掛けてくるとは少しも思っていなかった。たった一日の奇襲で、連邦の5ヵ所の前進拠点が壊滅した。

128 :アフリカ16:02/06/07 06:11 ID:Yj6ghPSa
連邦の混乱は、アフリカの全戦線に波及し、キニーたちは何の危険もなく、狩りの獲物を回収することができた。
回収を済ませると、皆、愛機と別れ、キンバライトへ向かった。
運搬用、建設用等の用途を問わず、すべてのザクタンクは、敵の足止め用に地中に埋められ、
砲台の役を果たすことになっていた。パイロットは戦闘の後、早めに脱出し、脱出用トンネルで回収ポイントへ向かうてはずだった。
決戦と意気込む連邦に損害を与えていたのは、結局、砂だった。だが、それでも圧倒的な数の力によって、連邦軍は南下を続けた。
奇襲部隊が、キリマンジャロ基地に戻ってきた。連邦は数ヵ所で足止め部隊を突破し、基地を包囲し始めていた。
「閣下、マザー・ネセシティの連中からの、贈り物です」ヴァール大尉が、嬉しそうに言った。
キリマンジャロ攻略戦で、ボロボロになったはずのビッターの乗機06S、まったく別物に改造されていた。
「これを傷つけるのは、申し訳ないな」ビッターは、目を細めた。出撃は、夜明けに決まった。
ジオンアフリカ軍団は、キリマンジャロ防衛戦で壊滅した、そう連邦に信じ込ませるための、最後の決戦だった。
ハンスは、バロンに言った。「頼むぜ、『レッドバロン』」バロンは、うなずいた。

いつものように、2機の実験機が先頭を進んだ。前の機体がはるか遠くへバズを撃ち始めた。
突然、前の機体が左にスライドし、そのすぐ後をビームが貫いた。後ろの機体に、直撃した。閃光。
「止まるな! 突破だ!」叫びながら、ビッターは思った。気の毒に。まだ子どもなのにな。
失なったのは、5機だけだった。
キンバライトに着いて、実験機のコックピットが開いた。バロンだった。

129 :アフリカ17:02/06/07 06:29 ID:Yj6ghPSa
キリマンジャロ基地は、降伏した。
武装解除に臨んだ連邦指揮官は、息を飲んだ。
「我々も手痛い打撃をこうむったが、ジオンの損害は我々以上だったのだな」
「廃兵院」の「引きこもり」たちだった。使える部品の残っていないハリボテたちは、最後の役目を果たした。

「素晴らしいプレゼントを、すまない」ビッターは、キニーに言った。キニーは、首を振った。
「私からのお返しだ」ビッターが合図をすると、丸い機体が降りてきた。連邦のデッシュ連絡機だった。
「閣下、これは?」
「海を見たくて、軍に志願したそうだな。ここから二時間も飛べば、港に着く」
「閣下! 私は」ビッターは、取り合わなかった。
「それから、この子をよろしく頼む。もうMSには乗りたくないらしい」バロンだった。

130 :アフリカ(エンディング):02/06/07 06:45 ID:Yj6ghPSa
♪〜
キンバライト基地、3年の時を、持ちこたえた。

マザー・ネセシティ、最後の出撃前に、解散した。

ノイエン・ビッター、記念に贈られたブースターを背に、玉砕した。

最後まで残っていた10機のMS、稼働率は、100%だった。


港に住む、手先の器用な男、海を見るのが好きだった。
彼と一緒に海に来る子ども、必ずモリの先には魚があった。
それは、どこにでもある、平和な光景。

〜♪

プロジェクトX〜技術士官達〜

絶望との戦い
−「スイーパー」と呼ばれた男− 終

131 :オヤジガヲタ:02/06/07 08:23 ID:qkmS5Guy
みんなMSに詳しいね〜どこでネタ拾ってくるんだろう?
出来る事なら画像とか一緒に張って貰えると詳しくない人にもわかりやすくて
親切この上ないと思うんですが、ダメですかね?
ファーストとZしか見てない俺にとっては知らない機体の話が続いてて・・・
自分で調べても分からないことあるし・・・
どこかにMS・MAの一覧みたいなもの無いですか? クレ厨スマソ


132 :通常の名無しさんの3倍:02/06/07 14:55 ID:???
http://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/mi.html
ちょっとした解説とイラスト付き。知ってるかもしれないけど。
ちなみにトップはここ。
http://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/explan.html

133 :132:02/06/07 15:07 ID:???
同じページ内だけど、一年戦争の機体はこっちの方が詳しいか…
CGが重いので気をつけて。

ノイエン・ビッター搭乗機(ザク)
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm137.html
ドワッジ
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm168.html
ドム・トローペン(キンバライト繋がりで)
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm209.html
ザクタンク
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm49.html
デザートザク
ttp://www.ne.jp/asahi/sh/g-explanation/3dm17.html

134 :前682:02/06/07 23:20 ID:oh+eRjzV
アフリカさんよかったです。
>>133
ナイスフォロー

135 :アフリカ:02/06/08 18:48 ID:Q8rroVvR
皆様、ありがとうです。当分完結できないと思ってました。

>>133
あ、ビッター機って、F(F2?)なんですか。
恥さらしてます、すんません。

136 :通常の名無しさんの3倍:02/06/08 19:12 ID:???
>>135
小説版では06Sって書いてあったが、違うのか?

137 :オヤジガヲタ:02/06/09 10:53 ID:zi8714gm
>132さん サンクス!

138 :通常の名無しさんの3倍:02/06/10 17:32 ID:LJuORJbc
アフリカ,イイ!

139 :通常の名無しさんの3倍:02/06/11 21:07 ID:e+neQLR7
有料あげ!

140 :通常の名無しさんの3倍:02/06/11 22:58 ID:???
おもしろかった。
あまり関係はないのかもしれませんが、0080がまた見たくなりますた。

141 :通常の名無しさんの3倍:02/06/13 04:38 ID:???
http://members6.tsukaeru.net/sweet/swf/zaku2.html

142 :通常の名無しさんの3倍:02/06/13 10:16 ID:+n37WQIa
age

143 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/14 18:53 ID:Epbd+XBM
開発時間はほとんど無かった
Gはチームのみんなに言った
「1週間だけ、1週間だけ私に命を預けてくれ」
みな、頷いた
急ピッチで、開発が行なわれた
Gとチームの熱意に押され、故障したゲルググが提供された
Gは言った「それで十分だ」
Gにとって内部機構などは実物大を見なくとも設計図を見ただけで想像できた
開発が始まる前に、会議を開いた
どこをそのままにするか、どこを新調するのか
7時間に及ぶ議論の結果、最終的な開発部は、本体と武器だった
Gはチームをαチームとβチームに分けた
αチームは本体を、βチームは武器の方を、そしてG一人で両方の統括を行なった
最初に行動を始めたのはαチームの方だった

144 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/14 19:12 ID:Epbd+XBM
βチームの方は、Gの最も信頼できる部下のFに一時委任させた
先に開発しなければならなかったのは、本体の方だった
Gはゲルググの設計図と資料データを見せた
まず1番改良しなければならなかった点、それはラジエーターだった
Gはゲルググの高性能ゆえの冷却機関の負担を考えていた
「ラジエーターさえ最高の物を用意していればどんな高性能ジェネレーターも取りつけれる」
Gには自信があった
これまでのジオン軍の中で最も性能のイイ!ジェネレーターを取りつけた機体を探した
その中で、1番高性能のジェネレーターをつけた機体は、ジオング・ケンプファーだった
Gが目をつけたもの、それはジオングだった
ジオンの技術の粋を結して作られた機体に、Gは興味を抱いていた
だが、ジオングほどの機体のジェネレーターを手に入れるのは到底出来なかった
そこで、今度はケンプファーに目を置いた
強襲用のとして名高いMSだった
αチームを集めてGは言った
「このケンプファーのジェネレーターを使って、ケンプファー以上の活動時間を得る事の出来るラジエーターを開発しなければならない」
みな、首をひねった
ア・バオア・クー攻略戦まで、残り6日の事だった

145 :通常の名無しさんが3倍:02/06/15 22:13 ID:???
sumasonetanntekakennyotadaagerunomi

146 :通常の名無しさんの3倍:02/06/15 22:25 ID:0HkIqtDJ
スマソネタンテカケンヨタダアゲルノミ
……?
済まそ 寝たんて 書けんよ ただ 揚げるのみ
ですか?

147 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 00:44 ID:???
良スレ氏にかけ・・・ 

148 :通りすがりのズゴック:02/06/16 00:53 ID:UWsdG7nv
 ------   
月 ゚J゚ 月
■    ■
川■■■川
 月 月
 ■ ■
 q km

良スレ。あげ。

149 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 05:14 ID:???
作家の皆様、お疲れさまです。

前スレより現在テキストにてバックアップ中です。
いずれ、HTMLにて公開を考えているのですが、
ご許可頂けませんでしょうか?

よろしくお願いいたします。

150 :ノスGア:02/06/16 08:02 ID:OUmiutTZ
>>149
どうぞ〜。
旧スレの数々の名作も気楽に読みたいですし。

次、何にしよ。ガトルとか・・・?

151 :通常の名無しさんの3倍:02/06/16 11:44 ID:???
ドラッツェ希望。
開発に携わったのはもちろん「脚なんて飾り」のアイツ。
既出かしら。


152 :530:02/06/16 12:01 ID:???
>>149
いいですよ。頑張って下さい。
次は漏れグフ編を書こう。

153 :149:02/06/16 14:45 ID:???
>>150
>>152
感謝です。
しばしお待ちを。

154 :ノスGア:02/06/16 19:12 ID:???
>>151
あ、ガトル+「足飾り」=ドラッツェ な話にできるんだ。
ヒント、サンクス。ガルバルディの後、二部構成で書いてみましょう。
今度は長くしないぞ。

>>153
ご苦労様ですが、楽しみにしておりますので、
よろしくお願いします。

155 :530:02/06/16 20:30 ID:???
何人かの方から指摘されてますので、プロジェクトXのトモロヲ文体を分析してみますた。

〜た、〜だった、〜である、で終わる文がほとんど。
台詞はあっても会話はない。
長い台詞はスタジオかVTR内のゲストの言葉。
助詞「は」が省略されることがある。
 例「富野は言葉を失った」
  「富野、言葉を失った」
体言止めも割と多い。
クボジュンか膳場アナが出演。
膳場アナはコスプレする場合がある。
その際、国井さんもコスプレしているが違和感を全く感じさせず、むしろ変装に近い。

これくらいですか?

156 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/17 21:30 ID:T7EZmy9g
Gはケンプファー開発者のHに会いに行った
ケンプファーのジェネレーター構造とデータを教えて欲しいそう言った
しかし、Hは言った
「いくらゲルググの改良機と言ってもケンプファーのジェネレーターをつけることは無理だ」と
そのほかのデータを見て、Gは諦めた
ケンプファーのジェネレーターではあまりにも機体への負担が大きかった
『もう時間が無い』Gは焦った
何時間も資料をあさっていた
ふと、ある物に気づいた

最重要:ゲルググ高機動型開発及びその実験データ

それを見たGは目を見開いた
「なぜこんなところに極秘資料が・・・」
それ以上は考えなかった
軍規違反を省みず、Gは急いでそれを持ちかえった

157 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/17 22:01 ID:e7cBW93Z
夜10時を過ぎても帰ってこないGに、αチーム面々は不安を覚えていた
しばらくして、Gが帰って来た
その顔に、数時間前の落胆は無かった
息を切らしながらGは言った
「やったぞ!ジェネレーターの図が完成したぞ!」
あまりに突然のことに、皆は何も理解できなかった
Gは続けて言った
「今から説明をする、みんな会議室に集まれ」
αチームは、沸きかえった
ア・バオア・クー防衛戦まで、残り5日の事だった

158 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/17 22:23 ID:T7EZmy9g
会議後のαチームの働きは早かった
1日で機構の半分を完成させていた
大まかな開発は任せて、Gはラジエーターの設計図を考えていた
ジェネレーターこそ高機動ゲルググのものを改良しただけで済んだがラジエーターはそうはいかなかった
そのまま高機動ゲルググのラジエーターを流用すれば、ゲルググを超えられなかった
考えれば考えるほど、何も出てこなかった
「やはりビームライフルのデータが無ければ辛いな」そうぼやいた
少しの空き時間で、GはFのもとへ向った
肝心のビームライフルの改良状況を知るためだった
βチーム会議室にたどり着いた時、Gは目を疑った
そこには沈黙に支配されたβチームがいた
βチームも、行き詰まっていた
Fは言った
「どうしてもゲルググを超えるビームライフルは作れない」
その目には怒りの色がこもっていた
Gは何も言うことが出来なかった
ア・バオア・クー防衛戦まで、残り4日の事だった

159 :ノスGア:02/06/17 23:30 ID:???
残り〜日って、ぞくぞくしますね。
「今までゲルググだけだが、ギャンはどうした〜」のツッコミを準備しつつ、
ぞくぞく。

「幻のモビルスーツ、ジオング」書き様。
「戦後、アナハイムに就職した」K様(小生の勝手な別名、「足飾り」)を、
デラーズフリートに参加させてもよろしゅうございましょうか?
やるだけやったらすぐに月に戻しますんで、勝手ですんません。

160 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/18 23:30 ID:zbSoX1ZB
age

161 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/18 23:49 ID:uga7/jBy
Fはうなだれていた
誰も改良案が出なかった
会議室で沈黙している所にGが来た
それが一層Fにプレッシャーを与えた
時間だけが、無駄に過ぎていった
焦燥感に駆られ、Fはジオン軍のビーム兵器の資料を見ていた
ふと、ゲルググのビームライフルに、目が行った
映像を凝視していたFに、何かが閃いた
急いでβチームを召集して、Fは言った
「我々にはもう時間が無い。今残された道はただ一つ、ゲルググのライフルを新調する事だ」
皆、目を見開いた
その案は、1番始めに破棄されたアイディアだった
Fにとってそれは大きな賭けだった
チームの皆も、それは承知のことだった
無言で作業に取り掛かった
皆が、その賭けに乗った

162 :通常の名無しさんの3倍:02/06/19 13:33 ID:???
保全失礼。

163 :通常の名無しさんの3倍:02/06/20 20:11 ID:sowb1fEs
age


164 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/21 23:09 ID:7zxvhZFw
βチームの意見は2つに分かれた
スナイパーライフルのように収束率を強化するのか、それとも連射性能を上げるのか
Fは時間とコストの面でスナイパーライフル型の高収束率、高命中率を重視するようにした
設計時間の余裕は無く、ほとんど手探りの作業だった
時間の無さとプライドが、彼らを変えた
大まかな構図も出来ないうちに、全体のコストと改善策を打ち立てた
あまりにも、早かった
残りは組み立てと、実験だけだった
βチームの勢いは止まらなかった
度重なる睡魔と疲労に耐えながら、βチームは死力を尽くした

165 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/21 23:21 ID:f3RVZGC9
ビームライフルのデータ無しでどうやってラジエーターを作るか、Gは考えていた
刻一刻と迫っていることは皆わかっていた
ジェネレーターの方は、ほとんど出来あがっていた
誰も何も言えない状態で、一人のメンバーが口を開いた
「ギャンの、ギャンのラジエーターを改良すれば良いんじゃないですか?」
皆、顔を上げた
「そうだ、その手があった」Gは言った
皆、喜びの表情と共に、希望に溢れた顔をした
すぐさまギャンの構造資料を手に入れ、議論に入った
そして、ギャン特有の大出力ビームソードの熱量転嫁を半分に押さえ、余った分をビームライフルの許容量にする事になった
疲労をもろともせず、戦いつづけた
ア・バオア・クー防衛線まで、残り3日を過ぎた頃だった

166 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/21 23:39 ID:f3RVZGC9
ついにビームライフルの試作1号が出来あがった
スナイパーライフル並の収束率と高命中率は実現した
しかし、リロードが極端に長かった
改善する余裕が無いと見たFはそこでビームライフル開発を打ち切った
続けて格闘戦武器開発をしなければならなかった
βチームのほとんどの者が、ゲルググのビームナギナタでイイと言った
Fは、認めなかった
αチームの開発した機関の総出力を知らない分、Fは慎重だった
下手に負担をかけるものより、もっと有効的かつ実践的なものを探した
ふと、Fの脳裏にあるMSが浮かんだ
連邦の汎用MS「ジム」だった
ジムの格闘戦武器はビームサーベルだった
あれなら負担を最小限に抑える事が出来る
Fは確信した
会議室で、全員に向けてFは言った
「ビームサーベルだ、あれさえ出来れば最小限に負荷を抑えられる」
皆、驚いた

167 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/23 21:32 ID:UmJQRyc9
Fにビームサーベルのノウハウは無かった
ジオン軍で唯一ビームサーベルを使っているMSはケンプファーだった
Fは開発者のHと通信による接触を図った
Hのレクチャーを受けて、F達は動き始めた
「1日で造る」そうFは言った
皆、頷いた
開発は急ピッチで行なわれた
Hからもらったデータを基に、ケンプファーより低負担、且つ汎用性に優れるものを作り上げた
テストをする余裕は無かった
Fは試作武器のデータを持ってαチームのもとへ行った
Gは待ちかねていた
ア・バオア・クー防衛線まで残り1日の事だった

168 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/23 21:56 ID:JNDbK8ta
F達がビームライフルの開発に手を焼いていた時、Gは決断を迫られていた
武器のデータを無視してラジエーターを作るべきか
時間が無いのはわかっていた、しかし、誰もその一言が出なかった
重苦しい空気の中で、Gは言った
「やろう。我々にできる事は、F達を信じてラジエーターを作る事だ」
不安に駆られながら、αチームはラジエーター開発を始めた
Gはゲルググの資料を見たときから暖めていたラジエーターの設計図を皆に見せた
「これを2日で作る」
チームは動じなかった
皆、自身があった
睡眠時間が4時間を切る状態だった
それでも、誰も疲れの色を見せなかった

169 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/23 22:16 ID:UmJQRyc9
GはF達の作った武器とG達の作った機関のデータを照合した
結果は、適合した
「やった!」
自然と声が出た
残された作業は、組みたてだけだった
フラフラになりながらも、皆、尽力した
全員が、一つになった
開発は、ほとんど終了間際だった
エンジンと、ビームライフルの互換性は良好だった
開発の成功は、目前にあった
そして、それはついに完成した
ゲルググにも似た、それでいてゲルググよりも堂々としたものだった
疲れて座りこんだGと共に、皆も座りこんだ
「出来た・・・」
そう言い終わった瞬間青い光がサイド3全体を覆った

170 :ガルバルディ開発史を企む1:02/06/23 22:35 ID:UmJQRyc9
ジオンは、負けた
ギレン総帥は死に、ジオンは共和国として成り立つ事になった
G達開発チームも、解散になった
解散を通告されたGは、皆に言った
「今までありがとう、さぁ、家に帰って存分に寝てくれ」
格納庫を出る少しの間、Gは出来あがったMSの前に立ってこう言った
「さらば。ゲルググを超えた我が分身、G(ガルバルディ)よ」と
あれから十数年、サイド3の1年戦争記念館には、今もその機体は展示されている

171 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/23 22:38 ID:UmJQRyc9
さて、逝ってこようか・・・

172 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/23 22:38 ID:UmJQRyc9
書き忘れたけど終わりです

173 :ノスGア:02/06/25 04:02 ID:???
お疲れ〜
でも、青い光って何?
サイド3で作ってたんだ。ア・バオア・クーだとばっかり誤解。

さてさて、皆様が韓国vsドイツに夢中の間に、プロジェクトX特別編
「飛べない翼
 ガトル開発物語」と
「破れた羽
 ドラッツェ開発物語」の
二部構成でお送りする予定です。
って、オープニングも書けない状態で、こう言っちまって大丈夫かな?

174 :ガトル(OP):02/06/25 04:55 ID:???
(えーっくす)

宇宙戦闘機。
一年戦争以前、戦争の主役になることを期待され、様々な機体が開発された。
ガトル。
圧倒的に艦船の数で劣るジオン軍が、逆転の願いを込めて開発した、汎用攻撃機。
これは、揺れ動く上層部の思惑に翻弄されながら、最高の機体を作ろうとした男たちの、
苦闘のドラマである。

♪〜
公国軍創立
連邦軍:数の脅威 十倍の敵に勝てる戦闘機
派閥抗争 揺れる開発目的
越えられぬ壁:搭載容量
艦船攻撃機への転換
衝撃のトライアル
ルウム戦役
時代は すでに変っていた

プロジェクトX〜技術士官達〜
特別編 第一部

飛べない翼
ガトル開発物語

175 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/25 09:01 ID:C/yPRjfR
>173
一応ソーラレイ

176 :ガトル1:02/06/25 18:22 ID:???
ミノフスキー粒子。その存在が実証されたことで、当時の軍事常識は一変した。
もはや、遠距離での艦隊戦は不可能。高速で敵に接近する兵器が、必要だった。
連邦軍宇宙戦闘機トリアーエズ。武装は貧弱ながら、コストの低さと生産性の高さが、
「質より量」という連邦軍の基本方針に合致していた。
ジオン軍にとって、数こそが連邦軍の最大の脅威だった。十倍の数の敵を圧倒する兵器が、求められた。
ジオン公国軍兵器廠のM少尉、白羽の矢が立った。
武装の大幅な強化が予想される、トリアーエズの後継機を、絶対的少数で撃破しうる戦闘機の開発。
ドズル中将直々の命令が下った。プロジェクトは、始まった。

高速で敵に接近し、一撃離脱。Mの基本方針は、定まっていた。
レーダー無き戦場で、それ以外の戦い方はありえない。Mには、自信があった。
左右に並ぶ多数の無人銃座。高速で移動すれば照準のつけようがない。めくら撃ちは当然だった。
新型高速度戦闘機「ガトル」の開発は、当初順調すぎるくらいに順調だった。

177 :ガトル2:02/06/25 18:47 ID:???
横槍が入ったのは、キシリア少将の派閥からだった。
真の脅威は、敵戦闘機ではなく、敵艦船ではないのか?
ミノフスキー粒子に対する連邦の対応が、損害を恐れぬ近距離艦隊戦への移行にあるとの
諜報結果も、もたらされた。
艦船同士の潰し合いになれば、数で劣るジオンは、圧倒的に不利だった。
結局、開発目的は対艦攻撃機に変更された。次期主力兵器を自派の影響下に置こうとする、
キシリア派の策略だった。

メガ粒子砲の小型化は、技術的に現実性が乏しかった。ガトルの兵装は、ミサイルに変更された。
5連装ミサイルの左右同時発射によって、めくら撃ちでも、それなりの効果は期待できそうだった。
気を取り直したMのもと、対艦攻撃機「ガトル」の開発は進んだ。

178 :ガトル3:02/06/25 19:17 ID:???
艦船以外を無視するのは、いかがなものか。
ドズル派からの意趣返しが、始まった。
バルカン砲の装備が、命令された。
Mは、無駄の嫌いな男だった。意味のある装備の仕方を、必死で考えた。
艦船並に貴重なパイロットを守る、脱出装置付きコックピット。そのアイディアに、誰もが驚いた。
そのコックピットの、単独航行時の自衛用に、バルカン砲を装備した。
Mは、自分の知恵に、満足した。

敵戦艦を一撃で葬るには、ミサイルの威力が不足しているのではないか?
キシリア派の政治的影響力を少しでも弱めようとするドズル派からの感情的仕返しは、なおも続いていた。
対艦攻撃用大型ミサイルの装備が、命令された。
M、困り果てた。
大型ミサイルを多数装備して速度を落とすのは、自殺行為だった。
ぎりぎりの計算と設計変更を繰り返して、大型ミサイル2発の装備が、可能になった。
3年間の紆余曲折を経て、宇宙戦闘爆撃機「ガトル」の開発は、ようやく軌道に乗った。

179 :ガトル4:02/06/25 19:49 ID:???
「ガトル」の完成をスタッフに任せ、後継機「ジッコ」の構想に取り掛かっていたMを、衝撃が襲った。
新型兵器、モビルスーツの制式採用決定。
知恵と努力のすべてが無駄になったという思いが、Mの中で荒れ狂った。
開戦。宣伝臭の強い、モビルスーツによる華々しい戦果を、Mは信用しなかった。
ガトルはMが期待していたほどの戦果をあげていなかった。なぜだ。Mは八方手を尽くして、情報を手に入れた。
ルウム戦役の映像をようやく手に入れたMは、我が目を疑った。
ミサイルで敵を撃破しながら高速で進むガトル。そこまではMの構想通りだった。
敵艦船を目前にして、ガトルは速度を落とし、敵銃座の餌食になった。
たった2発の大型ミサイルを当てようとすれば、敵のすぐそばで、速度を落として狙うしかない。
パイロットの立場になれば、当然のことだった。
Mは、おのれの愚かさを、呪った。

180 :ガトル(ED):02/06/25 20:27 ID:???
♪〜
ガトル。大型ミサイルを外して運用されたが、すでに宇宙戦闘機の時代は終わっていた。
後継機のジッコ。Mが最初にガトルで構想した通り、一撃離脱だけを狙う、突撃艇として活躍した。
M。グラナダ基地で新兵器の開発中、消息を絶った。公式発表では、事故死。
脱出装置付きコックピットのアイディアは、ジオンの様々な兵器に採用され、
多くの将兵の命を救った。
ジオン公国軍内部での派閥争いは、一年戦争の終戦後も続き、様々な無念の思いを生み続けた。

〜♪

プロジェクトX〜技術士官達〜
特別編 第一部

飛べない翼
ガトル開発物語    終

(クニイ)
上層部の思惑に翻弄され続けた技術者の無念の思いは、
意外な形で報われます。引き続き、第二部をご覧下さい。

181 :ガトル:02/06/25 20:34 ID:???
前半終了です。やっぱテレビが気になるんで、試合終了後、後半いきます。

>>175
あ、やっぱソーラレイでしたか。
ちょっと迷ったもんで、変な質問すんません。

182 :ドラッツェ(OP):02/06/25 21:18 ID:???
(えーっくす)

茨の園。修理設備しか持たない暗礁空域内の基地が、デラーズフリートの本拠地になった。
アナハイム・エレクトロニクス。連邦の軍備拡張で、潤っていた。連邦の軍拡を継続させるため、
ジオンの有力な残党を、必要としていた。
ジオング開発者の一人、K。アナハイムに就職していたが、社からの特命を受けた。

これは、身勝手な上層部に対し、技術者としての信念を貫いた男たちの、
反逆の、ドラマである。

♪〜
特秘命令
助手は社外から探せ
私は、人殺しです
再会
正気ですか! 膝を屈して生き続ける方が、つらい
小規模支援要請
形だけのことだ そうです

プロジェクトX〜技術士官達〜
特別編 第二部

破れた羽
ドラッツェ開発物語

183 :ドラッツェ1:02/06/25 21:47 ID:???
0082。
ジオング開発者の一人としてより、「赤い彗星に暴言を吐いた男」として有名になったK。
アナハイムでの上司から、呼び出しを受けた。
ジオンの残党への、形ばかりの支援として、技術者を派遣することになった。
上司の言葉に、耳を疑った。
我が社の関与は、なるべく薄くしたい。助手は社外から探せ。特別経費は、君の口座に振り込んでおく。
上司は、憮然とするKの反応を無視し、言いたいことを言うと去った。
ジオンの残党。その言葉だけが、Kに命令を引き受けさせた。

フォン・ブラウン市。グラナダにいた技術者やパイロットの多くが、連邦の追及を逃れてジャンク屋をやっていた。
Kは秘密を守るために、その中で一番人付き合いの悪い男を探し当てた。
俺はパイロットあがりで技術屋じゃない。男は首を振って言った。だが、本物の技術屋なら知っている。
紹介してもいいが、俺より偏屈だぜ。
望むところだった。

184 :ドラッツェ2:02/06/25 22:17 ID:???
Kは、会見の場に、アナクロだが人気のあるクラブを選んだ。
誰も知らないような古い歌を、歌手が歌う。そんな店は地球にもなかった。
やってきたのは、苦悩の影を引きずり続けたような影を持つ、陰気な男だった。Mと名乗った。
だが、Kはその影に、信頼を感じた。
ジオンの残党を支援する。Mはその話に、首を振った。
私は、人殺しです。命じられるままに欠陥機を作り、多くの仲間を殺したんです。だから
黙り込むMの耳に、歌が聞こえてきた。両手の羽はすでに破れて。
M自身、思いもよらぬ言葉が、口をついて出た。
だから、つぐないたい。少しでも、つぐないたい。
Kは、黙って右手を差し出した。

Mは、自分を紹介したジャンク屋も連れて行ってくれとKに頼んだ。
いい仲の女がいるようだし、なにより片腕では・・・
Kは、断わった。

185 :ドラッツェ3:02/06/25 22:49 ID:???
KとMは、久しぶりのムサイに乗り、茨の園に着いた。
修理工場はあったが、生産設備がなかった。
Kは、アナハイムから支給されたという兵器を見て、激怒した。Mは、うつむいた。
数十機の06F。そして、数十機のガトルだった。
残党軍の指揮官は、誇りを保ったまま言った。我々は連邦に対し、攻勢に出る。
正気ですか! Kは叫んだ。こんな古臭い戦力で、何ができるんです。
計画は、練り上げてある。死を恐れはしない。膝を屈して生き続ける方が、つらい。
Kは席を立った。このあほうに、まともな戦争をさせてやる。あてのないままに、決意だけがあった。
Mには、何か考えがあるようだった。ここで私の作った機体と再会したのは、運命なのかもしれません。
そういうMの顔に、もう影はなくなっていた。次々に無理難題をこなしていた昔のMに、戻っていた。

アナハイムからの命令では、形式として、大勢に影響のない小規模な支援を行なうから、要求するように、
となっていた。最新鋭の武器などは、要求しても送ってよこさないだろう。
Kが相談すると、MはリストをKに渡した。
スラスターポッド、小型ジェネレーター、シールド等、アナハイムの倉庫に眠っていそうなものばかりだった。

186 :ドラッツェ4:02/06/25 23:09 ID:???
Mは、整備兵たちを指揮して、修理工場をフル稼働させていた。
ザクとガトルを組み合わせた宇宙一安上がりなMA。だが、ガトルのバルカン砲だけの武装では心もとなかった。
Kは、Mが推力の補助にまわそうと考えていた小型ジェネレーターを左腕のシールドと組み合わせ、
簡易型のビームサーベルを作った。これで、接近戦ならまともに戦える。高速を活かして接近すれば、艦船をも落とせるかもしれなかった。
ほとんど寝る間もなく働き詰めだったが、兵士たちの感謝の言葉が、KとMを支えていた。
俺たちにとっても、戦争は終わっていなかったんだ。KとMは、はじめて意見が一致した。

アナハイムから、帰還命令が届いた。茨の園にMを残し、Kは月に戻った。上司が、迎えに出ていた。
ご苦労だった。我々はジオン残党軍の蜂起など、望んではいない。連邦の敵が存在する事実だけがあればいい。
すべては形だけのことだ。
Kは、精一杯の笑顔を作って言った。
そうです。形だけのことです。

187 :ドラッツェ(ED):02/06/25 23:18 ID:???
♪〜
0083。デラーズフリートは、星の屑作戦を決行。連邦軍に大損害を与えた。
ドラッツェ。対艦攻撃の切り札として、連邦の艦船を落とした。
M。消息不明。どこかで自分の戦争を続けているだろう。
K。アナハイムで、自分の戦争を続けている。
決して敗れざる戦いを。

〜♪

プロジェクトX〜技術士官達〜
特別編 第二部

破れた羽
ドラッツェ開発物語    終

188 :通常の名無しさんの3倍:02/06/26 11:41 ID:???
(・∀・)イイ!

189 :通常の名無しさんの3倍:02/06/26 12:01 ID:HpCeWBsK
ヨカ!

190 :通常の名無しさんの3倍:02/06/26 17:30 ID:AFPvChbl
前スレで1000獲った奴、ネタ書け。

191 :通常の名無しさんの3倍:02/06/26 18:11 ID:Yz2lP/lS
じっくり読むとガトルとの繋がりがあったり、
某MA乗りが出てきたりで(・∀・)イイ!!

192 :通常の名無しさんの3倍:02/06/27 20:33 ID:fjYV5gOc
誰か!!
「オデッサの空へ!!〜時代との戦い・フライマンタを造った男達〜」
をおながいします!!
いや、なんか連邦編が見たくて(w

193 :通常の名無しさんの3倍:02/06/27 21:52 ID:D+doTk9N
自分で書け。
最近、初心忘れてないか?

194 :勝手につづき書いたヤツ:02/06/27 22:36 ID:kfcqAlIH
自分、前スレ黎明期に、対した資料調査もなく
駄作を重ねた恥知らずです。

ガトル・ドラッツェ いいっす!
長すぎず、面白い!


195 :30:02/06/27 23:08 ID:nKvXoSLp
ZPlus開発秘話の書式に関して頂いたご意見を参考に
いっちょ作ったんで温かい目で見てくれ

196 :30:02/06/27 23:09 ID:nKvXoSLp
9:15 エーーックス

U.C.0087
アナハイム・エレクトロニクスとエゥーゴの次世代超高性能可変MS開発計画
『Zプロジェクト』
MSZ−006Zガンダム=AMSA−0011S(スペリオル)ガンダム%凾フ成功し、
大きな戦果を残した機体もあれば日の目を見なかった機体もあった。
だが、その中には失敗したにも係わらすロールアウトされた機体もあった。
その機体には開発者達の熱い想いが込められていた。

主題歌 〜地上の星〜 中島みゆき

風の中の昴 砂の中の銀河          “次世代超高性能可変MS開発計画”
みんなどこへ行った 見守られることもなく  “Zプロジェクト”
草原のヴィーナス 街角のペガサス      “熱い思い”“最新技術”
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく “プラスティックコーティング”
地上にある星を 誰も覚えていない      “フレームの露出”
人は空ばかり見てる             “最悪の失敗”“変形不可能”
燕よ 高い空から              “開発中止”“それでも”
教えてよ 地上の星を            “諦めきれない”
燕よ 地上の星は              “なんとしてでも”“エースパイロットに”
今どこにいるのだろう            “漆黒の宇宙でも輝け!”

プロジェクトX 〜技術士官達〜
          「最高の失敗作」〜スペースノイドの希望を目指したMS〜

197 :30:02/06/27 23:10 ID:nKvXoSLp
エゥーゴは無重力空間から重力下まで投入可能な汎用性の高いMSの開発を進めていた。
従来のMSは重力下で効率良く運用するには向いていない兵器だった。
自重のみでも50t、武装を合わせると実に70tにもなった。
単体飛行はおろか、高い機動性の確保すら難しかった。
月の6倍にもなる地球の重力はMSにとって大きな壁となって立ちはだかった。

無重力下においてAMBACシステムとして高い効果を得た四肢。
しかし、重力下においての手足は足枷でしかなかった。
ベースジャバー等のSFS(サブ・フライト・システム)という方法もあったが
大きく格納スペースを取られ大部隊の編成に難点を残した。
そこで注目されたのは変形機構だった。
MSの高い汎用性、そして欠点だった重力下での運搬効率の悪さを補う為により良い形状をとる。
そしてその複雑な基本構造を可能にしたのがムーバブルフレーム。
MSの基本構造と関節機能とを兼ねた新しい発想たっだ。

198 :30:02/06/27 23:12 ID:nKvXoSLp
アナハイム・エレクトロニクス 主任開発者 N
『Zプロジェクト』による試作機δ(デルタ)ガンダム≠フ開発に携わっていた。
Nはこの機体に願いを込めていた。

(N)当時、ティターンズの暴挙は酷くなる一方で戦争になるのは時間の問題でした。
  ならば戦争を早く終わらせる為に俺たちが良いMSを作らなければ…。そう、スペース
  ノイドの輝かしい未来の象徴の様なMSを…、と思っていました。自分が初めて主任で
  開発を始めた機体でしたが…、ね。

初の試作可変型MSとして開発されたこの機体にはムーバブルフレームなど様々な最新技術が導入された。
その為、開発は難航していた。
だが、チームの士気は高かった。
Nの同僚で元ジオニック社の技術者 F
MSA−099リックディアス≠フ開発にも参加し、今回Nに乞われてこの機体の
ムーバブルフレーム開発に参加していた。

(F)Nがね、もの凄い勢いで僕のところに来て言ったんです。
  「この機体の開発に参加してくれ。お前の手でこのMSに最高の機動性を授けてくれ」と。
  こんな最新技術の塊のような機体の話を聞いて断る技術者なんていませんよ。私も色々と
  試してみたい技術や工法もありましたから。

199 :30:02/06/27 23:13 ID:nKvXoSLp
重力下におけるMS形態時にも高機動性を獲得する為、機体の軽量化と高い姿勢制御。
この2点に重点が置かれた。
Fが提唱してきた新姿勢制御システム。
それは変形後の主翼となる部分をMS時に姿勢制御翼として機能させるものだった。
姿勢制御能力は従来機とは比較にならないほど高性能だった。
さらに基本フレームを軽量の新素材ガンダリウム/チタン合金を用いて真空鋳造・低温溶接に
よって作製、機動軸の鉛直面に当たる胸部アーマーを重重量のガンダリウム合金で三重構造とし
高い基本バランスの獲得とコクピットブロックの強化を行った。
新素材の使用により本体重量を約35%落とす事に成功した。

Nの発案で装甲は耐ビーム効果を狙った特殊プラスティックコーティング技術を採用。
予算の関係上、脚部装甲は内部フレームを隠蔽しきれなかった。
しかし、Nの強い要望により装甲面積を削ってもこのコーティングを使用した。
軽量化にもなったので試作機としては問題なかった。
それぞれの技術相互のバランスは難しかったが開発は着実に進んでいた。
シミュレーションでの結果は良好。試作機は検討から製作の段階へと進んでいった。

そんな折、とんでもない事実が判明した。
Fのフレーム強度計算に入力ミスが発見された。
ムーバブルフレームの強度不足。変形に耐えられなかった。
δガンダム≠フ開発中止が、決定した。

200 :30:02/06/27 23:14 ID:nKvXoSLp
(久保)本日はスタジオにムーバブルフレーム開発担当のFさんにお越し頂きました。
(F)どうも、よろしくお願いします。
(国井)主任のNさんはどのような人でした?
(F)真面目で、常に前向きで、熱い魂の持ち主でした。どんな時でも自分を見失わないとても
  強い人でした。
(国井)随分こだわりをもって開発を進めていたようですね
(F)はい、このプロジェクトの最初の試作機でしたからね。このデータが今後の基本になる様な
  MSにしなければ、と思っていたんです。それにNの『スペースノイドの希望となるMS』
  という設計思想にチームスタッフ皆が共感していたんです。皆、当時の地球連邦の…いや、
  ティターンズの行いが許せなかったから…
(久保)あのフレームでは変形できないと判明したときはどうでした?
(F)目の前が真っ暗になりました。自分の単純ミスでNの希望を潰してしまった、と。
  あんなに頑張っていたチームの皆に合わせる顔がありませんでした。
(久保)変形が出来ないとわかった試作機と開発チームはどうなるのでしょうか。ご覧ください。

201 :30:02/06/27 23:15 ID:nKvXoSLp
チームスタッフが一人、また一人と次の試作機の開発チームに抜擢されていった。
しかし、放心状態のN、決定的なミスをしたF、この二人を誘うものはいなかった。
スタッフへの誘い文句“いつまでもこんなチームにいないで…”という台詞が、Fの耳から離れなかった。
N、部屋の片隅に一人で開発中止となった自分の試作機の図面を見ながら呆然と、何かをつぶやいていた。
そんなNにFが近づいて言った。
「お前の夢を潰したのは間違いなく俺だ。覚悟は出来てる。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」  
申し訳なかった。輝く目をして自分を誘ったNの気が晴れるのならば、何をされてもいいと思った。
しかし、振り返ったNの目は、輝いていた。

(F)ビックリしました。てっきり殴られるものだと思っていましたから。
  プロジェクトに誘いに来たときよりNが活き活きとしていたのを覚えています。Nが「すごいぞ、
  流石だ!このフレームのバランスは絶妙だ!この機体は凄腕のパイロットの手に渡ったときには
  とんでもない性能を発揮する!絶対にこのまま終わらせない!」と、まるで子供のように喜んで
  いました。あのポテンシャルを得る為に普段の倍以上の時間をかけて最高の物を設計したつもり
  だったのに可変型としては不適格。自分が許せませんでしたので早くも汚名返上の機会が来たと
  胸が熱くなりました。

(N)最初に「変形ができない」と聞いたときは流石にショックでした。でも諦めきれなかったんです…
  未練がましく図面を眺めていたんですが、見れば見るほどいい機体なんですよ。ひょっとして、
  と思って計算してみたんです。元が可変型MSですから基本フレームの自由度が高かったんです。
  これならば不可変型にすればいけると確信しました。

202 :30:02/06/27 23:17 ID:nKvXoSLp
Nはすぐに上層部にδガンダム≠不可変型MSとしての再開発許可申請をだした。
上層部にはエゥーゴからも地球降下作戦への戦力の補充要請が来ていた。
可変型MSの開発に一歩後退した今、量産機を数機納品する予定であったがNの説得により、この試作機を
不可変型として完成させ、エゥーゴに渡されることとなった。
もともと可変型だったフレームを不可変型に再設計することは簡単だった。
懸念された重力下での運用はリックディアスやガンダムMk−Uにも採用されていたホバー機能を
用いることにより短時間ながらも高い機動性の確保ができた。
だが、作戦開始までの残された時間は多くはなかった。装甲を再設計する事が出来なかった。
脚部装甲は一部フレームを露出したままとなってしまう。
さらに装甲には特殊プラスティックコーティングが成されたままだった。
機能的には問題はなかったのだが、まだ実験段階のこのコーティングは強い光沢を持っていた。
その光沢は広大な宇宙空間において、宝石のように光り輝いていた。
有視界戦闘を前提とするMSにとっては致命的なハンデとも言えたが、Nが最もこだわった箇所でもあった。
そこでN達はエゥーゴに連絡を取った。この機体のパイロットが決まっているのであれば話をしたかった。
この試作機の特異性、さらにこの設計思想『スペースノイドの希望になりえる機体』を、自分達の熱い思いを
知って欲しかった。そして、なんとしてでも機体のポテンシャルを120%引き出せるパイロットに自分の
試作機を託したかった。エゥーゴから連絡が来た。
モニター越しの金髪の男は“エゥーゴのエースパイロット”と噂されている大尉だった。

203 :30:02/06/27 23:20 ID:nKvXoSLp
(N)私とFは自己紹介もそこそこに彼に機体の説明をしたんです。神妙に聞いていた彼が言ってくれたんです。
  「いい機体だ。色も悪くはない」とね。彼はさらに脚部のフレームが露出していることに対して
  「これだけ目立つ機体ならば軽くて機動性が高い方が良い。当たらなければ問題は無い」と。
  嬉しかったですね。本来ならば怒鳴られてもおかしくない機体なのに、これほどまでに設計思想に対して
  理解を示してくれましたから。彼以外にはこの機体を任せられない、そう思いました。

次世代超高性能可変MS開発計画『Zプロジェクト』の最初の試作機δ(デルタ)ガンダム
不可変型ながら全ての問題が解決し無事、ロールアウト。
すぐにエゥーゴ宇宙軍 強襲揚陸艦アーガマに配備された。

204 :30:02/06/27 23:21 ID:nKvXoSLp
(国井)完成しましたね〜
(F)はい、一時はどうなる事かと思いましたがNの熱意が全てを呼び込んだような感じでした。
  皆…私も含めてですが、上から開発中止と言われて、もうだめだと思ったんです。しかしNが
  「本当の開発中止は俺達が諦めて安易な結果を求めてしまう事だ!上の決定ではない!」と。
  あの一言で皆の目が再び輝きだしたのを覚えています。
(久保)Nさんがこだわったコーティングが採用されたときはどうでした?
(F)あのコーティング、と言うより配色は例え試作機でも敬遠される事が多かったんです。
  Nと一緒に機体の説明をする時に彼を見て、彼ならばこの機体を気に入ってくれるという
  想いと、いかに彼でも拒絶するかもしれないという想いを抱きました。しかし、快諾して
  くれて正直、ホッとしました。
(久保)?…大尉と面識があったのですか?
(F)ええ、以前彼にリックディアス≠託したのですが、彼はその機体をパーソナルカラーに
  塗り変えていましたから…その機体が大破したので代わりのMSが必要だったそうです。
  彼は私に「壊してしまって申し訳ない」と謝ってくれたんですが彼が生きていてくれた事の
  方が嬉しかったですね。MSの代わりはいくらでも造れますから…
(国井)可変型MS開発プロジェクトの最初の機体が不可変型だったんですね。
(F)それを言われると辛いんですがこのMSの基本構造データが次のMSに、背部姿勢制御翼の
  ウイングバインダーはその派生機に反映されましたからまったくの無駄ではなかった…と
  思いたいですね。
(久保)その後、このδガンダム≠ヘどうなったのでしょうか。エンディングです。

205 :30:02/06/27 23:21 ID:nKvXoSLp
完成したMSの制式番号はNの名前を取ってMSNとされ、Nのプロジェクト1号機であった為
MSN−001となる予定であったがNの『百年もつMSであるように』との願いが込められ、
MSN−00100と表記され機体名称も百式≠ニされた。
他に例を見ない金色という配色は、低視認性を重視しダークブルー系色を使用したティターンズとの
戦闘において抜群の視認性を獲得し、ティターンズに金色のMS≠ニ恐れられた。
さらにその光沢は近接宙間戦闘において幻惑・距離感の低下等の効果をもたらした。
Nの言った通り百式≠ヘクワトロ・バジーナ大尉の操縦技術により、計算上では同スペックのMSに対し
圧倒的な限界性能の差を見せつけた。
敵中で視認性が高いのは的になりやすい為、再塗装も検討されたが搭乗者の意見もあり、そのままとされた。
逆に目立つ事を利用し、指揮官機として実験機ながらも高い戦果を残した。
しかし、被弾時にはセクション全体の再シーリングが必要等の問題があった為、量産には至らなかった。
そして百式≠ヘ自身が獲得できなかった変形機構を持つ第3世代MSに押され
U.C.0090、最終号機が退役した。

(N)この配色はパイロットを死地に近づけるかもしれないと思うと実戦配備機としては失格かも
  しれないが、スペースノイドの希望の星としてはこれ以上の色はない。

実戦配備を解かれ、MS博物館に収められた百式≠前に館長のNは誇らしげに語った。

テールラ〜イト♪ヘッドラ〜イト♪
た〜びは〜、おわら〜ない〜♪

プロジェクトX 〜技術士官達〜
          「最高の失敗作」〜スペースノイドの希望を目指したMS〜
                                百式 開発秘話   終

206 :30:02/06/27 23:23 ID:nKvXoSLp
百式 開発秘話でした。

資料にいろんな情報があったので自分のまとめやすい形をとらせともらいました。
設定や皆の想いとは違うかも知れませんがあまり気にしないで下さひ。

207 :通常の名無しさんの3倍:02/06/27 23:53 ID:???
よーし。今日の放送の感想文、来週までに400字詰めの原稿用紙10枚以上提出しなさい。

208 :通常の名無しさんの3倍:02/06/28 00:04 ID:Kva2nWoI
4000字かい!

209 :Gアガド:02/06/28 10:18 ID:???
4000字は無理っすけど、感想書きたくなるいい話でした。
ドラマ系の話しか書けない自分には、技術系のお話は、まぶしいです。
タイトルもいいよなあ。
また書いてくださいね。

あ、ガトル・ドラッツェ、感想ありがとうございます。
少し遊びの要素が多かったかな、と反省してましたが、
ウケたようで、うれしいです。
それにしても、知らない人は知らない歌をクラブで流したり、
今回は反省反省でした。

210 :Gアガド:02/06/28 10:24 ID:???
反省ついでに、

前スレのジオング開発もののキャラを、勝手にお借りしまして、
ごめんなさい!

211 :通常の名無しさんの3倍:02/06/28 12:30 ID:???
百式だたノカー

212 :通常の名無しさんの3倍:02/06/29 00:57 ID:???
「当たらなければ…」のセリフを持ってくるとは…イイ!
鳥肌立った!

213 :MS-05N 旧名無しザク:02/06/30 08:28 ID:kn0g44nS
age

214 :通常の名無しさんの3倍:02/06/30 19:11 ID:okTWmrjB
age

215 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/02 16:26 ID:/d7UMBc6
age

216 :通常の名無しさんの3倍:02/07/03 21:48 ID:7SEp+8wk
age

217 :通常の名無しさんの3倍:02/07/04 10:20 ID:gsarSw9z
新作はまだかい?

218 :530:02/07/04 19:31 ID:eLLTedBQ
イフリート改開発記 予告編

国井「本日のプロジェクトXは、イフリート改を取り上げます。ブルーディスティニー
   と戦った、ジオンのEXAM搭載MSです。スタジオにはこの機のパイロット、
   ニムバス・シュターゼンさんの肖像画を用意しました。前にどこかのスレで見か
   けたのを勝手にお借りしたものです」

ttp://www4.osk.3web.ne.jp/~takayata/ssart/000325/gun07.jpg

膳場「…なんていうか、精悍な印象の方ですね」
国井「この方はパイロットとしての技量も優れていますが、EXAMマシンを乗りこな
   す強靱な精神力をも持っておられたようです」
膳場「ゲストをお招きしています。ニムバスさんと戦った連邦のエース、ユウ・カジマ
   さんです。どうぞ」
ユウ「………」
無言で席につくユウ・カジマ。


219 :530:02/07/04 19:32 ID:eLLTedBQ
膳場「カジマさんは、実験部隊のパイロットとしてブルーディスティニーの開発に
   関わってこられた訳ですが、パイロットに選ばれた時の感想はどういったもの
   でしたか?」
ユウ「………」
膳場「あの…(国井さん、この方酸素欠乏症…)」
国井「(もともとこういう人だから心配いりません)」
膳場「はい…ではカジマさん、実際に戦った相手として、ニムバスさんにはどんな
   印象をお持ちですか?」
ユウ「…カッ、ペッ!」
いきなりスタジオの床に唾を吐くユウ・カジマ。
膳場「あぅ…」
国井「(再放送で私が謝罪すれば済むことです、気を取り直して)」
膳場「カジマさん、EXAMマシンに乗って何か変わったことはありましたか?」
ユウ「……!」
突然赤面してうつむくユウ・カジマ。チラリと膳場を見上げ、はにかんだように微笑み
またうつむく。
膳場「カジマさん?」
戸惑う膳場の様子をいやらしい目で観察する国井。

220 :530:02/07/04 19:36 ID:eLLTedBQ
グフ編書こうと思ってたけど、グフとジムどっちが強いスレがまだまだ盛り上がってる
様子なので、イフリート改を書くことにしました。今日は取りあえず予告だけです。

221 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/04 19:37 ID:r9SWwAUG
・・・もうだめぽ

222 :通常の名無しさんの3倍:02/07/06 21:55 ID:???
敢えてリガズィ開発秘話とか見てみたいです。

223 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/06 22:22 ID:ZL11Odfo
廃れてきた・・・
もうこのネタみんな飽きたのだろうか?

224 :通常の名無しさんの3倍:02/07/06 23:10 ID:???
MS開発史に限定すると、ネタも尽きるコロなのか?
宇宙世紀の、もっと別視点からネタ転がすとかはありかな?

225 :通常の名無しさんの3倍:02/07/07 02:19 ID:oPCX/mKg
>>224
「プロジェクトX・ルナツーを運んだ男達」とか。

226 :通常の名無しさんの3倍:02/07/07 02:45 ID:???
それ以前に未完の作品を誰か完結させてください、おながいします

227 : ◆Lr9tFWW2 :02/07/08 19:27 ID:???
さるべ〜じ。

228 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 00:17 ID:???
1本書いてみようかと思って下調べ中なんだけど、
一つだけ教えてくれる?
宇宙世紀1年って西暦何年?

229 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 00:20 ID:???
>>228
宇宙移民開始をもって宇宙世紀開始、としか設定されていないはず。
つまり不明なんだよな。

230 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 01:17 ID:???
>>228

西暦2045年にスペースコロニー第1号の建造開始(サイド1)
だから、ここから10〜20年ぐらいか?

新作に期待  age

231 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 02:22 ID:w/V9KcpY
・・・sageてた

232 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 08:55 ID:+LtsmOzY
>>228
最初のコロニーは約半世紀かかったそうですよ

233 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 11:39 ID:???
あれ?2045年が宇宙世紀元年じゃなかったっけ?
ガンダムの年表にはそう書かれているが…。

234 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 16:02 ID:???
>>233
昔の設定ではそのへんだけど
現在は公式にはその辺の設定はうやむやになってるらしいです。

235 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 19:00 ID:zEyzjrCf
ゲストのインタビュー欲しいよな。
チャラチャチャチャチャーンチャラチャチャチャチャーンチャーーーン

236 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 19:05 ID:???
膳場アナ「ギレンさんという方は、どんな方でしたか?」
技術士官「オヤジ…ですね(涙)」

237 :通常の名無しさんの3倍:02/07/09 19:15 ID:???
膳場アナ「アムロさんという方は、どんな方でしたか?」
テム・レイ「手を上げることもなく無難に育てたつもりだったのに、
      蔭ではわたしをオヤジと呼ぶんです(涙)」

238 :530:02/07/10 19:33 ID:???
イフリート改 第一話

UC0079年8月。ジオン公国直属の技術者I氏のフラナガン機関への配属が
決定した。クルスト・モーゼス博士が開発を進める新型OS・EXAM。この
システムの要求に応える機体の開発がI氏に与えられた任務であった。

「難題だな」
I氏は、自分に課せられた任務が極めて困難なものだと知っていた。最終的な目標
が解っていれば、それに向けて力を尽くすことができる。だが、機体開発の前提と
なるEXAMシステム自体がまだ不完全なものだった。不完全なシステムを受け
止めるための完全な器を作る。そんな仕事をI氏は引き受けたのである。

一般パイロットでも、ニュータイプが搭乗するMSに極めて近い動きを可能に
する疑似ニュータイプシステム。I氏はEXAMシステムについて、そう説明
を受けていた。
「ニュータイプパイロットのデータが必要になるだろう」
I氏は、シャア・アズナブル少佐の戦闘データを携えて赴任先の実験コロニーへ
向かった。

I氏はクルスト博士から手渡された実験データに目を通した。EXAMシステム
が100%機能した時、実験用のザクはその要求について行けず、わずか二分で
オーバーヒートして機能を停止したと言う。
「EXAMに耐える機体が必要なのです」
クルスト博士は訴えた。しかしデータから言えることは、機体以前にEXAM
システムの問題を改善する必要があるということだった。


239 :530:02/07/10 19:35 ID:???
「シャア少佐のデータを御覧になって下さい」
ニュータイプと噂されるシャア・アズナブルのルウム戦役での戦闘データ。
そこからは神業とも言える反応速度と予測能力、そして操縦技術が見て取れた。
ニュータイプの戦闘能力とはこういうものだと、見る者を納得させる記録だった。

「ですがそれ以前に、彼は卓越した技量を持つ優秀なパイロットなのです」
MS技術者であるI氏は、シャア少佐がザクの性能を知りつくし、限界を把握
していることを読み取っていた。シャア少佐はその上でザクの性能を最大限に
引き出している。同時に限界を超えた負担が掛からないように気を配りながら、
効率良く機体を乗りこなしていた。

「EXAMにはそれがない。今のままではどんな機体でもオーバーヒートを免れる
 ことは不可能です」
そんな意見を求めてはいない。クルスト博士は不機嫌に言った。
「君は少しでも長くEXAMに耐える機体を作るんだ」
I氏、気が重くなった。


240 :530:02/07/10 19:37 ID:???
「ザクでは無理だ」
EXAMシステムによって機体に掛かる負担はザクタイプの限界を軽く超えて
いた。EXAMの要求する機動性は、バーニアと各部関節のオーバーヒートを
引き起こした。さらにザクタイプのエンジンではEXAM自体の冷却に必要な
パワーが追いつかなかった。おそらく指揮官用のS型でも、稼動時間の延長は
わずかにしか望めない。

ひとつの希望があった。地球侵攻部隊と共に地球に降りた技術者達が、陸戦用
の新型機を次々に開発しているという。その中にEXAMに耐え得る機体があ
るかもしれない。
「使える新型はないか」
とにかく限界性能の高い、無理の効く機体を。I氏の要求に応えて、ジオン公国
直属の技術研究所から一機のMSが届けられた。MS−08TX・イフリートである。

241 :530:02/07/10 19:38 ID:???
今日はここまで。続きはいつ書くかわかりません。

242 :通常の名無しさんの3倍:02/07/11 17:14 ID:KDMI3XCv
保全

243 :通常の名無しさんの3倍:02/07/12 13:12 ID:RmYb8KAI
サルベージ

244 :通常の名無しさんの3倍:02/07/13 19:15 ID:PsfMtwEe
第89回 6月11日放送「エロ本30冊校内輸送大作戦」

平成9年、浦賀ニ中で敢行されたエロ本の輸送計画に町中の男子中学生の注目が集まった。
モノは「ゴクウ」「でらべっぴん」他30冊あまり。とくに創刊号からそろった「ゴクウ」は大胆描写でページ最初グラビア企画だけで一発抜けてしまうエロ本。
その輸送は町内でも例がなかった。「絶対不可能」と囁かれた世紀の輸送をやり遂げたのはエロ本すら一人で買えない3人の小心童貞中坊たちの執念だった。  

 〇〇で名高い××郷の近隣、△△県浦賀第二中学卓球部部室に、そのエロ本はあった。3人で寄せ集めた30冊あまりのエロ本達・・・。
卓球部部室は男達にとってエロ本図書館だった。しかし、1学期の終わりに、衝撃的な知らせが飛び込んできた。
男子卓球部の廃部が決定。部室は女卓に明渡す事になったのである。男たちはエロ本にすがって泣いた。しかし一人あきらめられない男がいた。

 大城健介(おおきけんすけ)。エロ本共有化プロジェクトの開発責任者。その大人びたルックスで本屋で成年誌を買っても止められない男。
3人で小遣いを出しあって、大城がモノを購入。部室で共有するという計画だった。大城はエロ本を哀しそうに見つめる2人を見て思った。
「エロ本を別の場所に移して共有を続けたい」しかし現状は難しかった。
最低でも一人10冊を抱えての校外脱出。エロ本が1冊でも見つかれば男達の性春は終わる。
そのプレッシャーに耐えられるはずがない、というのである。

 その時、意外な助っ人が現れた。男子陸上部の斎藤敦(さいとうあつし)。斎藤は他の男子陸上部員の許可を得、部室のロッカーを提供するというのだ。
ここに前代未聞の「エロ本校内輸送プロジェクト」が始まった。
一学期の期末テストが近づいた平成9年7月1日、世紀の輸送作戦が始まった。移植先は600メートル離れた陸上部部室。
運搬は通学で使われていた最新鋭の斎藤のチャリンコ。卓球部員、陸上部員の熱い友情の作業が続いた。

中学生にとって特別なネタ「エロ本」の校内輸送を成し遂げた男達の奇跡の物語を描く。



245 :Gアガド:02/07/13 20:01 ID:???
うわ、久しぶりに来てみたら、ずいぶんだな〜。
ネタ切れなのはもちろんなんだけどね・・・。
この際、初心に戻って町工場ものやろうかと調べてるけど、
なんなんだよ、ミノフスキークラフトって。
なるべく早く書き出すのでもうちょい待ってて。
「軍の壁を破れ 〜ルナタンク開発物語〜」の予定。


246 :Z開発秘話・作者:02/07/14 20:11 ID:y7m7FVLy
ここも以前ほど活気がないですね・・・。そろそろ書きましょうか?

247 :通常の名無しさんの3倍:02/07/14 21:32 ID:/315sjRk
ぜひお願いします。


248 :Z開発秘話・作者:02/07/15 01:32 ID:QWLymx2B
では、前々から予告していた「ドゴスギア」編を。けど、予告の時に書いてました
が、前にあった「バーミンガム」のキャラを使おうと思うのですが、いかんせん、
キャラの名前を忘れたので、肩書きが同じだったら同じキャラだと思ってください。

宇宙世紀0087.一隻の巨大宇宙戦闘艦が漆黒の大海原に乗り出した。その名は
「ドゴスギア」。地球連邦軍ティターンズの旗艦となるべくして建造されたこの間
の建造の裏には開発者達と郡部の隠された確執が存在した。

コロニー落としの恐怖
戦闘空母か、大艦巨砲か
今までにない目標
軍の裏切り
技術者としての抵抗

「全ては地峡を守るため・・・
 〜ティターンズ旗艦・ドゴスギアの建造の光と影〜」



249 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 01:44 ID:QWLymx2B
宇宙世紀0083、12月4日。地球圏全体である演説が放送された。「
ティターンズ演説」。後にこう呼ばれるバスク・オムによるこの演説に聞き
惚れる一人の男がいた。名をL。一年戦争時、後期ペガサス型の開発に関わ
った男だった。彼はこの演説の「地球。この我々の宝を守るためにもティタ
ーンズはたつのだ!」というフレーズを聴いて、深い共感を覚えた。彼は地
球に勤務していた頃、実際にコロニー落としの現場に行ったことがあった。
そこはまさに地獄だった。その地獄のようなことを起こさないようにする組
織「ティターンズ」。彼はそう信じてすぐにティターンズの技術部門に志願
した。

ちょうどその頃、ティターンズの上層部による会議において、ティターンズ
の旗艦の建造が決定されていた。

250 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 01:53 ID:QWLymx2B
Lは突然ティターンズの上層部から呼ばれた。呼ばれた部屋に行くとそこに
は前地球連邦宇宙艦隊旗艦「バーミンガム」の建造責任者、Mの姿があった。
彼ら二人を前にティターンズの幹部はこう話した。
「君らに我ら、ティターンズの象徴となるような巨大な戦闘艦を作って欲し
 い。」
予算などに上限はなく、艦のコンセプトも自分たちで決めてよいという話
だった。二人は二つ返事で答えを出した。
「このプロジェクトはジャミトフ・ハイマン総帥自らの命令であり、特別
 機密プロジェクトだ。くれぐれもきをつけてくれたまえ。」
そう、幹部は言い残すとその部屋を後にした。部屋に残された二人は早速
チームの人選に着手した。

251 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 02:05 ID:yCsbEIex
選抜したチームの面々と発の会議が行われた。議題は建造コンセプトについ
てだった。まずチームの責任者になったLが戦闘空母にする案を提出した。
MSを大量に積載でき、かつ艦戦能力も有するペガサス型の発展形ともいえ
るものだった。しかし、副責任者となったMは大艦巨砲の完全な宇宙戦艦に
する案を提出してきた。彼は「バーミンガム」のことを諦めきれずにいた。
この二つの意見により会議はいきなり暗礁に乗り上げた。

長い沈黙の後一人の男が意見を述べた。H。「バーミンガム」の主砲開発を
任されていた男だった。
「大艦巨砲より、戦闘空母のほうが理にかなっています。」
皆が驚いた。誰よりも大艦巨砲主義だと思われていた男が言ったからである。
その言葉に愕然としたMはもはや諦めるしかなかった。しかし、艦のシルエ
ットは「バーミンガム」に近いものにすることが決定された。

252 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 02:19 ID:UY5oe0oR
さらに会議を重ねるうちにHからとんでもない提案がなされた。「この艦単
艦で、一MS小隊と戦って勝てる艦に作る」という提案だった。どう考えて
も無理だ。外の者は口をそろえて言った。しかし、その中でただ一人賛成す
る者がいた。Mである。自分のコンセプト案が却下されてから一言もしゃべ
らなかった彼が賛成した。Mは言った。
「バーミンガムのノウハウをいかせばHの言ったことは実現できる。」
皆が半信半疑だった。そんな彼らにMは説明した。独立したエネルギー源を
持つ砲を多数艦の詳報に付ければMSは近寄ることも出来ない。皆がその説
明を聞き色めき立った。なにより感心したのはLだった。「これなら行け
る!」皆が確信した。

253 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 02:29 ID:UY5oe0oR
国井「今日はスタジオにドゴスギア建造の際に砲門部門の責任者をされてい
   たHさんにお越しになっていただきました。」
久保「それにしても戦艦だけでMSと戦うなんてよく考えましたね。」
H「バーミンガムを作ってる際に既に『これなら戦艦だけでもMSと互角以
  上に戦えるように出来るんじゃ』と思ってましたからね。それで提案し
  てみたんです。」
国井「しかし、よく大艦巨砲主義を捨てられましたね。」
H「まあ、結構こだわりはありましたけど、実際MSの搭載能力の無い艦に
  は限界があると感じてましたから。ただやはりMさんの事を考えると悪
  いことをした気にはなりますけどね。」
久保「なるほど。」
国井「さて、おおよその図面を引き終わり、建造を始めようとするチームに
   思わぬ事態が起こります。では、続きをどうぞ。」

254 :ドゴスギア建造秘話:02/07/15 02:30 ID:UY5oe0oR
今日はここまで!久々に書くと勝手がわからんものですね。

255 :通常の名無しさんの3倍:02/07/17 01:08 ID:???
保守

256 :通常の名無しさんの3倍:02/07/18 15:33 ID:m39hTUBD
age

257 :通常の名無しさんの3倍:02/07/18 16:47 ID:qoTZB/Ow
ドゴスギア期待age

258 :元バーミンガム:02/07/19 01:39 ID:???
>>248
おしい!!
元名前はNでした(w

259 :通常の名無しさんの3倍:02/07/20 13:28 ID:79liyKdq
保全

260 :通常の名無しさんの3倍:02/07/21 17:55 ID:???
あの・・・その・・・・。
MSを開発して、ようやく開発が終わった。
そして、ライセンス生産をしようとした矢先に突然障害が立ちふさがる。
それはサブマリン特許だった。
というネタはどうでしょうか・・・。

で、ジオンの総力をあげてForgent社と、Unisys社を爆撃して灰燼に帰して、障害を排除して
開発を続行するとか。

でも軍事は特許の適用外でしたっけ?


261 :通常の名無しさんの3倍:02/07/21 20:16 ID:???
>>260
特許の技術が使われているかどうか確認しようにも
軍事機密の壁に阻まれて無理なのでそもそも成り立たないと思われ。

262 :通常の名無しさんが3倍:02/07/23 01:51 ID:???
難しいのか。

263 :通常の名無しさんの3倍:02/07/23 16:05 ID:???
>>260
ド派手にコロニー落とすような国家が
特許なんかをいちいち気にするのも萎えですが。

ま、マジレスをするなら、
公国が独立国家という立場を主張していて
国際条約等に署名してないのであれば
公国特許法(仮称)みたいのに基づいて公国で登録された特許以外は無視するかと思われます。
また公国で登録された特許でも有事特別法(仮称)みたいので無償供出とかになるのかと。

264 :通常の名無しさんの3倍:02/07/23 21:24 ID:qBEsV+jJ
age

265 :通常の名無しさんの3倍:02/07/24 18:27 ID:Yg/aS9A3
大きな星がついたりきえたりしている ・・・
はは(w
大きいぃぃ!
彗星かなぁぁ ?
いや ちがうな!
彗星はもっと、ばぁぁぁっ!
って動くもんな・・・



266 :ドゴスギア建造秘話:02/07/24 20:11 ID:tg1Qo5pJ
Hの理論どうり、バーミンガム建造当時より格段に上がった技術力により、各砲座
に配備されるエネルギー源はコンパクトになり、その間にMSカタパルトや格納庫
を配備することにより、今まで戦艦のネックとなっていた誘爆が起こりにくくなっ
た。それはまさしく、最強の戦闘空母と呼ぶにふさわしい艦の設計図が完成された。

そんなメンバー達が建造に入ろうとしたとき、一人の軍人が彼らの元にやってきた。
男はP中尉と名乗った。彼は機密事項であるこの艦の建造の情報漏洩を防ぐために
赴任してきたと説明した。そんな彼に対し、建造チームの面々は反発した。
「軍部は我々を信用していないのか?!」
皆が声をそろえて言った。そんな彼らにPは動じづ
「自分は軍部の命令に従うだけです。あなた方の意見は聞いていません。」
そう、言い放った。彼が、チームの監視について以来、皆の志気は沈み込んでしま
った。

267 :ドゴスギア建造秘話:02/07/24 20:26 ID:o1iWFvyP
Pが赴任して一ヶ月後、ある事件が起きる。突然、ティターンズの少佐がド
ゴスギア建造の視察にやってきたのだ。その視察は正規の手続きをふんだモ
ノではなかった。突然の来訪者に自分たちの艦は見せられない。例えそれが
軍の上層部であっても。メンバー達はそう考えたが、彼らにはどうすること
も出来なかった。

そんな時、今まで、自分たちの監視しかしていないと思っていたP中尉がや
ってきた。彼はその視察を求める少佐に言った。
「正式な許可の出ていない方にこの機密事項を見せるわけにはいきません。」
メンバーは耳を疑った。軍人にとって、自分よりも階級の上の者に対して逆
らう事はなによりも出来ないことのはずである。しかしこの男は自分たちの
ためにそれをしている。皆のPを見る目が変わった。

結局、その少佐はPの迫力に負け、そのまま退散した。LはPに礼をいった。
Pは「職務だからです」とだけ答えたがその言葉に続けて
「この間は地球を守るための艦です。それ完成させるのが自分の職務です。
 あなた方、技術者の意思をくみ取らなければいいモノが出来るわけがあり
 ません。」
その後、LらはPがコロニー落としによって故郷を失った人物であることを
彼の口から聞いた。彼らはPという信頼の置ける人物に守ってもらいながら、
ドゴスギアの建造を進めていった。

268 :ドゴスギア建造秘話:02/07/24 20:41 ID:gR9dWLGI
国井「あなたの提出した案のおかげで、今までにない艦になったわけですね?」
H「そうですね。バーミンガムが沈んで以来、また新たなる艦を作ることばかり考
  えていましたから」

久保「さてここでもう一方、お客様をお呼びしています。建造チームの責任者でい
   らっしゃったLさんです。」

国井「この艦を作っているときにP中尉が監督に来るわけですが、最初どう思われ
   ました?」
L「そりゃいい気はしませんでしたよ。軍人なんかに俺達の仕事が分かるかって。
  しかし、Pは違いましたね。我々の仕事に理解を示し、ただ見ているだけでし
  たが、決して我々の邪魔はしませんでしたから。」
久保「Hさんはどのように思いましたか?」
H「最初は軍人特有の威圧するだけの人物かと思いましたけど、そうではなかった
  ですね。職務には忠実でしたが、それは彼なりの理想があったからでしょう。」

国井「さて、全員一丸となって建造は進んでいきます。しかし、完成直前になって、
   Lさんらは建造以外のことである衝撃的なことに直面します。では続きをどう
   ぞ。」

269 :通常の名無しさんが3倍:02/07/25 04:11 ID:???
努誤洲擬亜キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

270 :ゲーマルク:02/07/25 12:58 ID:???
PはパプテマすのP?

271 :通常の名無しさんの3倍:02/07/25 14:28 ID:iElJSK9f
むしろ、プロト・ゼロのような気が(コロニー落とし云々より)

272 :ドゴスギア建造秘話:02/07/25 20:08 ID:Aoh1qqYJ
建造は思いの外順調に進んでいた。しかし、ティターンズに対抗する組織、エゥー
ゴの登場により状況は変わる。今まで放任だった建造チームに対してティターンズ
上層部から圧力が加えられてきたのだ。Pは必死に上層部と掛け合った。しかし、
建造期間は大幅にけづられた。

気落ちするPに対してLはいった。
「大丈夫。期間を短縮されてもこの艦は必ず地球を守れるような艦に仕上げてみせ
 るさ。」
Pの見たLの顔は頼もしいものだった。

そうして、作業が再び軌道に乗ったチームにPが血相を変えてある情報を持ってき
た。
ティターンズによる月へのコロニー落とし未遂。
Lらは愕然とした。
「本当なのか?!」
Mが詰め寄った。
「事実です。機密情報なので、逆に間違いありません。」
Pは淡々と、しかし苦痛に顔を歪めるような悲壮な表情で語った。皆の作業の手は
完全に止まった。


273 :ドゴスギア建造秘話:02/07/25 20:22 ID:K6sAwEy+
押し黙るチームの面々を前にHが切り出した。
「ティターンズが我々の信念を裏切ったのなら我々も彼らを裏切りましょ
 う。」
皆が唖然とした。軍部を裏切る。それはほぼ自殺に等しいことだった。しか
し、そのHに続けてLが口を開いた。
「そうだ!軍部が我々を裏切るのなら、この最強の戦艦をティターンズのモ
 ノにするのは避けねばならない。我々は技術者として、出来る限りの抵抗
 をしてみせる!」
力強く語るLの姿に、皆が賛同した。

まず最も改修すべきはこの艦の対空能力の高さだった。Hの理論どおりに組
まれたこの艦の対空能力は桁違いだった。シミュレイションにおいてはティ
ターンズの正式MSジム・クゥエルの小隊はおろか、最新のガンダムMk−
2三機でもその対空網を突破することは出来なかった。しかし、この装備弱
くするということは技術者として、なにより耐え難いモノだった。責任者で
あったHは涙ながらに独立したエネルギー源を持った砲塔をつなぎ直してい
った。

274 :ドゴスギア建造秘話:02/07/25 20:34 ID:Mngv3glN
国井「軍部に裏切られたときのお気持ちを・・・。」
L「それはショックでした、目の前が真っ暗になりましたよ。私達が最も嫌
  っていた更衣を信じていた組織にやられたわけですから。だからよけい
  にこんな戦闘能力を有する艦をそのまま渡すわけにはいかない。そう考
  えたんです。」

久保「今まで取り組んだモノを潰すようなことになったわけですが、技術者
   として、辛かったでしょう?」
L「それは辛くなかったと言えばウソになります。実際ほとんどのメンバー
  が涙をのんで作業をしてましたから。特にHなんかは・・・。」
H「・・・自分の求めていた、そして夢でもあった技術を切り捨てるわけで
  すから・・・。しかし、ここでその技術を自分たちを裏切り、ひいては
  全人類に対する裏切りを行った組織に渡すのは自分の信念、そして人間
  として許せなかった・・・。」

国井「そうですか・・・。さて、軍部に対しての抵抗を行ったLさんらの手
   でドゴスギアは完成します。その後、この艦はどうなったのでしょう
   か。では、エンディングです。」

275 :ドゴスギア建造秘話:02/07/25 20:51 ID:v31EATZG
Pの努力の結果、軍部による介入はほとんどないままドゴスギアは完成する。
対空放火に致命的な欠点を残し、さらに誘爆の可能性を秘めたドゴスギアは
ティターンズを裏切ったパプティマス・シロッコのモビルスーツ隊による攻
撃によって撃沈する。そのとき、その艦上にはあの「ティターンズ演説」を
行ったバスク・オムの姿があった。ドゴスギアは、艦の上方からビームライ
フルをうけ、誘爆を起こして沈んだのだった・・・。

Hはドゴスギア完成後、ティターンズの監視網を振り切りエゥーゴに入り、
ラーディッシュ等の砲塔の設計を行った。しかし、Hと同じようにエゥーゴ
に入ろうとしたほとんどのメンバーはティターンズの手によって処刑された。

P中尉。ドゴスギア建造の終了と同時にMS隊に志願。ゼダンの門回戦にお
いて行方不明となる。

M。自分たちのしたことの行く末を見守るといってティターンズの技術部門
に残留。メカニックとして乗り合わせたドゴスギアとともに運命を共にする。

L。ドゴスギア建造終了と同時にティターンズを退役。その後月にてジャン
ク屋を営む。

Lの手元には一枚のデータディスクがある。それには今となっては時代遅れ
となったが、当時は最強であったろう戦闘艦のデータが設計図と共に入って
いる。彼はこのディスクを見ては仲間を思いだしている。彼は「このディス
クは自分の墓に一緒に持っていく」と言って、笑った。
                                 完

276 :ドゴスギア建造秘話・作者:02/07/25 20:54 ID:v31EATZG
>>270
>>271
特になにも考えてないです。

しっかし、二作目を書くのって結構難しいですね・・・。外の方はホントに
凄いと思いますよ。まあ、これに懲りず、みなさんの要望があればまたなん
か書きますわ。

277 :通常の名無しさんが3倍:02/07/26 00:23 ID:???
かっ、かっ、かっ、かっこよすぎだぜ・・・

278 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/26 21:37 ID:9SwTJGj/
まだ、完結していないプロジェクトがあった
1は悩んだ
「誰か、誰か、誰でもイイ!から続きを書いてくれ」
職人達は、みな、うつむいてしまった
1は続けて言った
「そうだ!これを企画にしてしまおう」
みな、驚いた
この日から
職人達と1の、秘密のプロジェクトが始まった・・・

そういうことで、どなたか続き書いてくれません?
今んとこ1番中途半端なのが高機動ザク

279 :通常の名無しさんの3倍:02/07/26 21:43 ID:???
ドゴスギア(・∀・)カコヨスギ

280 :通常の名無しさんの3倍:02/07/26 21:51 ID:WsQOS0aA
ルパン

281 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/26 21:53 ID:9SwTJGj/
http://choco.2ch.net/shar/kako/1011/10111/1011186496.html

ここ参照
とにかく高機動ザクを!!!

282 :通常の名無しさんの3倍:02/07/27 19:41 ID:???
リガズィ開発秘話、前にリクエストしたんですが、
いろいろ考えたら自分で書けそうなのでやってもいいですか?

283 :通常の名無しさんの3倍:02/07/27 23:32 ID:???
>282
是非お願いします

284 :通常の名無しさんの3倍:02/07/29 07:27 ID:???
スレ保全

285 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/29 20:43 ID:D1uEYZvS
一時age

286 :通常の名無しさんの3倍:02/07/29 21:03 ID:???
ドゴス・ギア建造秘話、最悪。

287 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/29 21:57 ID:???
「Re-GZ 執念の可変MS」〜Zガンダムに魅せられた男達 2〜
                              リ・ガズィ開発秘話

U.C.0091 

U.C.0088にネオ・ジオンが再びアクシズに退くことで戦争は終結し、表面上、地球圏には大規模な戦争の無い状態、いわゆる『平和』が訪れた。アクシズ撤退後も目立った動きも無いため、連邦軍上層部は当分戦争は無いと早くも判断を下していた。

これにより、地球連邦軍が各地に配備するMS部隊には一大転換期が訪れていた。

戦争の終結とともに、連邦軍内での整理統合と経費削減が進んでいたのだ。

経費削減の目玉は、連邦軍がこの戦争中に大量に抱え込んだMSの削減と置き換えだった。
しかし、整理統合の対象となったのは老朽化したGMタイプのみではなかった。

戦争が無ければ、高コストの機体は経費削減の目の敵にされる。
この時期各方面に配備されていたZタイプを筆頭とする可変MSは、高性能だったが、製造コストだけでなく、維持に要するコストも莫大だった。

その高性能故、可変MSは、皮肉にも退役を余儀なくされ、維持コストの面でも安価なGMタイプの新型MSジェガンへと置き換わっていった。


しかし、それを良しとしない男がいた。
アナハイムエレクトロニクス、開発主任Y。
かつて一技術者として、Zプラスの開発に携わった男だった。

288 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/29 22:19 ID:???
(国井)スタジオにはこの時期連邦軍が配備していた主なMSと当時最新だったジェガンの1/100の模型を
用意してあります。
(久保)だいぶ種類があったんですね。
(国井)GMからの発展型だったGMU、GMV、エゥーゴ開発のネモ、ティターンズ系のバーザム、
そのほかにも可変MSもいくつか量産されたものがありました。
(久保)整備などのメンテナンスを考えると大変ですね。これを連邦軍は整理統合しようとしていたのですね。
(国井)そうです。しかし、この大きな流れの中で、技術者として自分たちの存在意義を見出そうとする
男たちがいました。それではご覧ください。


整備性もよく、安価な新型機ジェガンは量産機としては合格の部類に入った。
だが、低コストにこだわったその機体からは、第3世代MSでアナハイムエレクトロニクスが培った技術力を
ほとんど感じることが出来なかった。

しかも、連邦軍からの発注はほとんどすべてといっていいほどこのジェガンタイプのみ。
徹底的なコスト削減方針だった。

『ガンダム』を名乗るような高性能機はこの時代必要ない、そういった連邦軍上層部の見解を見事に表していた。

289 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/29 22:23 ID:???
延々と動きつづけるジェガンの生産ラインを眺めながら、
Yは技術者として、これほど屈辱的な状況は無いと感じた。

そして、人知れず決心した。
いつか必ず、ZPlusに匹敵するような、Z系可変MSをつくってみせると。


それ以来、Yはことあるごとに、新型の高性能機の開発プロジェクトの計画を
上申したが、いい返事を得られることは無かった。
しかし、Yはあきらめなかった。
部署内の技術者にも声をかけて、可能な限りの連絡をとり、新型機の開発を
あらゆる方面に打診しつづけた。
メンバーは自然と増えていった。同じ思いを胸に秘めた技術者はたくさんいたのだ。

しかし、期待するような動きは、どこにも感じられなかった。
半年もすると、期待はずれの状況に離れていくメンバーも出てきた。
ただ、時間だけが過ぎていった。


上申を始めてから1年程がたったある日のことだった。
開発部長のLがYを呼んでこういった。
連邦軍のある部門がおまえと会ってみたいそうだ、と。
Yは自分が何を言われたのか、一瞬分からなかった。
Lはニヤリと笑った。
造れるぞ、おまえのMSが。
Yは狂喜した。

290 :前スレ352:02/07/30 00:51 ID:???
>285
MS-06R 洩れが続き書いてもいい?ちょっと時間かかりそうだけど。

291 :通常の名無しさんの3倍:02/07/30 02:37 ID:???
>>290
完結させてくれるなら いくらでも待つ!
(出来れば完結してから発表してください)

292 :MS-05N 旧名無しザク:02/07/30 10:36 ID:???
>>290
291に同意しとく
ガンガレ

293 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/30 21:43 ID:???
(久保) スタジオにはYさんにお越し頂きました。
(Y) よろしくお願いします。
(国井) L部長にこの話を伝えられたときはどんな気分でしたか?
(Y) 月並みですが、うれしいとか、そういう言葉では表現できないような、
そんな気分でした。
(国井) ずっと待ち望んでいたわけですからね・・・
(Y) そうですね。気付いたら手が震えていて、その震えを止めようとこぶしを
強く強く握りしめていました。
(久保) このときすでにご自身の中ではどのようなMSを開発するかという案は
あったんですか?
(Y) はい。もう一度、可変MSを造ろうと考えていました。
(久保) しかし、本当に大変だったのはこれからでした。
続きをご覧ください。


連邦軍上層部の経費削減方針とは裏腹に、現場のパイロット、特に可変MSで実戦を
くぐりぬけたこともある一握りのパイロットたちからは、ジェガンでは実戦に
なった場合に可変MSには太刀打ちできないという不満の声があがっていた。
そんな現場の声を受けて、連邦軍のある実戦部隊を抱える部門から正式に
アナハイムにMS開発の依頼があった。
ミーティングに出席したYに伝えられた新型機の条件は、予想以上に厳しいもの
だった。

まず先年の戦争で遭遇したネオジオンの主だったいくつかのMSに匹敵する性能。
高性能とコストパフォーマンスを両立させること。
量産化を前提とした宇宙用の機体であること。

Zガンダム、Zplusを参考にして変形機構を一部簡略化し、コストパフォーマンスを
さらに高くした機体を開発するつもりであることを、Yは連邦側担当者に告げた。
担当者はそのプランに非常に興味を示してくれたが、更なる条件が待っていた。

294 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/30 21:55 ID:???
Zガンダムはもちろん、Zplusも高性能だったが、運用コストも高く、機体も非常に
高価だった。今の連邦の体制ではあのMSは許されない。
Zplusの約半分の製造コストを目指してほしい。


Yはこの厳しい条件をある程度予想していた。
だが、ここで立ち止まることは許されなかった。

Yはこの開発プロジェクトの実現に尽力した技術者を中心にして、すぐに開発チーム
を結成した。
この厳しすぎる条件に、メンバー内からも不満が続出するだろうと思っていたY
だったが、以外にもメンバーからそういった声はほとんど出なかった。
みんな、この厳しい条件を予想していたのだ。


開発チームのミーティングでは、まず本体を構成する素材のランクを下げることが
提案された。
Zplusの半分の製造コストを目指すためには絶対に避けられない選択肢だった。

彼らが選択した素材は名称こそ同じガンダリウムだが、実際にはZplusで使用した
ガンダリウムγから2ランクほど下がる素材だった。対外的にはアナハイムMSは
ガンダリウム合金製、というデータになっているが、実際には精錬方法の違いなど
により、アナハイム内部ではガンダリウムγでさえ何ランクにも分かれている。
コスト的にぎりぎり使用可能なのはこのレベルまでだった。


しかし、予想外の壁が彼らの前に立ちはだかった。

この素材でZplusのデータを使ってシュミレーションしたところ、
胸部ブロックとウイングバインダーの変形に必要な強度を確保することが出来ない
ことがわかったのだ。

295 :290:02/07/30 22:42 ID:???
高機動型ザク編を書き始めたが、前スレの文章のままだと、
本文中の開発者であるHさんと
元々の史実に則った設計技師であるエリオット・レムとの
からみに矛盾が出るので、少しその辺の設定変えたいんだが、
どうだろう?

296 :通常の名無しさんの3倍:02/07/30 22:47 ID:???
一つのテーマを複数の人が書いてもいいんじゃない?
俺式ということで。

297 :通常の名無しさんの3倍:02/07/31 00:23 ID:???
>>295
変更上等の心構えでいいと思いますよ。

(エリオット・レムって誰ですか?つーかMSVの人?)


298 :通常の名無しさんの3倍:02/07/31 20:28 ID:dP8m/5HT
hosyu


299 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/31 22:20 ID:???
Yはこのデータから、WR形態に必要な機能を別モジュール化する方法を思いついた。


別モジュールは、MS本体の背面にドッキングさせることにした。
変形を考慮しないため、WR形態時の各種センサー類とコスト的に固定翼とされた
ウイング部を効率的に配置することが出来た。
合せて、Zplusでは腰部に装備されていたWR形態時の主武装であるビームカノンも
別モジュールに装備、またウイング部にはミサイルランチャーユニットを設置する
ためのウェポンラックを設置した。
別モジュールは便宜上、「バックウェポンシステム」と呼ぶことにした。


これにより、新MSは胴体部の変形がまったく不要になり、構造的な強度を十分に
確保し、なおかつメンテナンス性を大幅に向上させることが出来た。
脚部のみZと同様の変形機構を残した。
これは推力ベクトルを可能な限り本体中心部に集めるためである。変形方式はZと
同様で足りたため、デザインにかかる時間を減らすことが出来た。構造もほぼ同じ
で、左右それぞれにジェネレータを配置した。
Zは両足の外にスラスターを配していたが、新MSはふくらはぎの後ろに張り出した
形状で移動させた。
この配置の結果、スラスター部の整備性が向上し、プロペラント容積も増大した。
スラスターを外に出したことで、ジェネレータを大型化、Zガンダムと比較して
25%UPさせることが出来た。


300 :リ・ガズィ開発秘話作者:02/07/31 22:22 ID:???
>299
肝心なとこ抜けました・・・。無視して299飛ばして下さい。
書き終えたら逝きます・・・スマソ。

301 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/31 22:23 ID:???
だが、変形なくして可変MSはありえない。

Yはこの問題を解決することが出来なかった。
Yは参考になるケースを求めて、連日資料室の端末で過去アナハイムが開発したMS
のデータを調べていた。
数日ほぼ徹夜で資料室に張り付いていた彼は、ある晩、偶然ある古いデータを
発見した。先日アクセスしたときにはアクセス権が足りず開かなかったデータの
一部のはずだったが、今日誤って再びアクセスしたところ、データを参照できた。
それはほとんどラフに近いデータだったが、非常に独創的で、MSの既成概念を
打ち壊すような大胆さがあった。
MSを核とし、MAクラスの巨大な補助ユニットを別モジュールとして追加する。
補助ユニットにはMS本体には到底収容できないほどの多数の火器、そのサイズを
補うに十分なスラスターユニットを装備。
補助ユニットはブロック化され、装備の交換もたやすい。
スペック等の記述はなく、開発コードも無い。実際に製作されたかどうかも不明だ。
しかも、そのコアとなっているMSはガンダムの顔をしていた。

こういった詳細が不明なMSの存在はうわさで聞いたことがあった。
誰かが一時的にデータを参照できるようにしてくれたに違いなかった。
Yは名も知らぬ誰かに心から感謝した。


Yはこのデータから、WR形態に必要な機能を別モジュール化する方法を思いついた。

302 :リ・ガズィ開発秘話:02/07/31 22:30 ID:???
別モジュールは、MS本体の背面にドッキングさせることにした。
変形を考慮しないためWR形態時の各種センサー類とコスト的に固定翼とされた
ウイング部を効率的に配置することが出来た。
合せて、Zplusでは腰部に装備されていたWR形態時の主武装であるビームカノンも
別モジュールに装備、またウイング部にはミサイルランチャーユニットを設置する
ためのウェポンラックを設置した。
別モジュールは便宜上、「バックウェポンシステム」と呼ぶことにした。


これにより、新MSは胴体部の変形がまったく不要になり、構造的な強度を十分に
確保し、なおかつメンテナンス性を大幅に向上させることが出来た。
脚部のみZと同様の変形機構を残した。
これは推力ベクトルを可能な限り本体中心部に集めるためである。変形方式はZと
同様で足りたため、デザインにかかる時間を減らすことが出来た。構造もほぼ同じ
で、左右それぞれにジェネレータを配置した。
Zは両足の外にスラスターを配していたが、新MSはふくらはぎの後ろに張り出した
形状で移動させた。
この配置の結果、スラスター部の整備性が向上し、プロペラント容積も増大した。
スラスターを外に出したことで、ジェネレータを大型化、Zガンダムと比較して
25%UPさせることが出来た。

303 :リ・ガズィ開発秘話:02/08/02 00:11 ID:???
バックウェポンシステムにはスラスターは設置しないこととした。
デザイン的には余裕があったのだが、コスト削減のため、MS本体背面に設置する
メインスラスターをWR形態時にも使用することとしたのだ。
スラスターは最大出力的にはZplusに劣るものとなったが、担当メンバーの努力に
よって、高効率でフラットな出力特性を持つものを用意することが出来た。
最大出力がすべてではありません、スラスター担当者はきっぱりとそう言い切って
出力の不足を心配するYを安心させた。


また、新MSにはシールドを装備することにした。
Zガンダム、Zplusではシールドが各種センサー類を収めるサブシステム的な
デザインになっていたが、MS形態ではこのサブシステムがシールドとして使用
できないことによる使い勝手の悪さが実際に使用したパイロットから指摘されて
いた。
どうしてもシールドが必要になる場合があるというのだ。

シールドは、WR形態時にMS本体を覆うフェアリングとして、大型のタイプのものを
デザインした。
宇宙用という前提があるため、シビアなフィッティングは必要ない。工法的にも
安価で済むシンプルなものとした。


胴体部を含め、本体のデザインは、Zガンダムを髣髴とさせるスタイルが自然と
選択された。
特に本体部は変形しないため、同じである必要は無いのだが、この機体はあくまで
Zタイプであるという彼ら開発プロジェクトチームの思い入れがそうさせたのだ。


304 :リ・ガズィ開発秘話:02/08/02 00:22 ID:???
顔の形状も、Zガンダムを踏襲して、2つのメインカメラを配置した。
やや控えめな意匠へと変更することで、コスト的には僅かだが削減することが
出来た。

(国井) やはりこのZガンダム風の頭部形状にはこだわりがあったのですか?
(Y) そうですね。ある人の影響がありまして。
(久保) とおっしゃいますと?
(Y) 以前、私自身は頭部形状にはあまりこだわりがなかったんです。Zplusの
開発チームにいたときにコスト削減のためにネモの頭部を流用することを提案
したんです。そうしたら主任だったSさんに「俺達が作るのはZタイプだ!!」と
叱られまして。その時、Sさんの熱意に打たれたんです。ああ、我々はそんなすごい
MSを造っていたのか、と実感した瞬間でした。
(国井) そんなことがあったんですね。
(Y) はい、ですからZ系可変MSとして製作したこのMSの頭部形状はZガンダムを
踏襲したものにすると最初から決めていました。


残すはバックウェポンシステムだった。

最終的にこのパーツは、MS形態への移行後に切り離す形を選択した。
これには賛否両論あり、開発チーム内では最後のギリギリまで切り離す、切り離
さないの議論が戦わされた。
しかし、実際Zplusの運用データではWR→MS→WRという運用をすることはほとんど
無く、WR→MSという運用がほとんどだったことを考慮して、この形態を選択した。
これにより、バックウェポンシステムはMS形態への変形後にデッドウェイトと化す
ことを避けることができた。
また、これによりドッキングシステムの簡略化が出来、最後のコストを削り取る
ことが出来た。

こうして、新MSは、どうにか予算の範囲内で完成することが出来た。


305 :リ・ガズィ開発秘話:02/08/02 00:32 ID:???
ロールアウトの前日、Yはようやくこの新MSの名前を決定した。
その名は『Re-GZ』。
通称、リ・ガズィ。
『Re-GZ』とは「リフェイン・ガンダム・ゼータ」の略である。
堂々とZの名を与えたかったが、この機体がZ系可変MSとしては異端児であることは開発チームの誰も
が分かっていた。
だから、敢えてZを名乗ることを避け、『GZ』という略語でその由来を表したのだ。


(久保) こうしてリ・ガズィは完成しました。
(国井) では、完成したリ・ガズィとYさんのその後をご覧ください。



306 :リ・ガズィ開発秘話:02/08/02 00:32 ID:???
完成したリ・ガズィは、ロールアウトした1号機がロンドベル隊に配備され、Zplus
同様、アムロ・レイ大尉の手でトライアルを行った。

「Zplusほどの切れは無いが、Zplusの切れはある意味ナーバスさでもあった。固定
された本体は剛性感が出て、素材のランクを下げたようには感じない。スタビリティ
も良くなっている。Zplusはパイロットを選ぶ機体だったが、この機体はパイロット
を選ばないだろう。リ・ガズィはZplusに匹敵するいい機体だよ。」
リ・ガズィを委ねられたアムロ大尉は、こういって評価したという。

リ・ガズィ1号機はこのままロンドベルでアムロ大尉の乗機として、活躍した。
また、このあと数機のリ・ガズィがロールアウトしたという情報があるが、公式な
データとしては残っていない。

Yはその後、A大尉の意見を取り入れたリ・ガズィの強化プランを作成したが、いくつ
かの理由により、残念ながら実際にその機体がアムロ大尉に渡ることは無かった。

(Y) 私は満足しています。この時代に可変MSを造るなんて、最初は誰も信じていな
かったのですから。時代の波は不可変MS、ニュータイプ専用MSへと移っていきました
が、リ・ガズィはアムロ大尉の手によって、十分歴史に残る機体となったといえる
と思います。

実戦を経ることなく、アナハイム内のミュージアムに封印された
"リ・ガズィ・カスタム"の前で、Yはそう言って晴れやかに笑った。

プロジェクトX 〜技術士官達〜
       「Re-GZ 執念の可変MS」〜Zガンダムに魅せられた男達 2〜
                         リ・ガズィ開発秘話  終

307 :リ・ガズィ開発秘話作者:02/08/02 00:38 ID:???
リ・ガズィ開発秘話でした。

このスレで印象に残ったものが多々あったので、敢えて内容として生かさせていただきました。
なにぶん始めてのカキコだったので、職人の方々、藁って許してください。
また、これを書く前はリ・ガズィ、あまり好きじゃなかったのですが、なんだか好きになりました。(藁


308 :通常の名無しさんの3倍:02/08/03 01:04 ID:GadygNk2
age

309 :通常の名無しさんが3倍:02/08/03 08:47 ID:???
最高!!

310 :空欄:02/08/03 09:00 ID:???
面白いスレだと思うけど、でもこれが盛り上がるのに、なんで徳光のマンガは
評判が悪いんだろう…

311 :通常の名無しさんの3倍:02/08/05 02:49 ID:Cf+5yp5p
>>310
一人よがりだし、何よりつまんないから

312 :通常の名無しさんの3倍:02/08/05 04:04 ID:???
プロジェクトX

313 :通常の名無しさんの3倍:02/08/05 17:42 ID:???
書き終わってからいまさら言うのもなんだけど
リ・ガズィってアムロが設計したんだよね。それに凄い不評だった。
逆シャアの設定だと
アムロがZガンダムの図面を基に開発した半可変MS。
「リファイン・ガンダム・ゼータ」の略称からこの名が付いた。
バック・ウェポン・システムと合体することにより、MA並みの
高機動性と攻撃力を持つことができ、量産されるはずであったが
生産性の悪さから却下となった。ロンド・ベル隊に一機のみ配備
されており、高い戦果を期待されていたが、ネオ・ジオンのNT
専用MSには太刀打ちできなかった。ってあるし
詳しくはhttp://ex.2ch.net/test/read.cgi/shar/1027407435/l50

314 :通常の名無しさんの3倍:02/08/06 00:50 ID:???
>>313
それはそれ、これはこれ

話は面白かったので無問題!

315 :通常の名無しさんの3倍:02/08/06 12:28 ID:qokIq4rW
>>314
おっしゃる通り!!

316 : :02/08/07 12:46 ID:8MzDc2ab
hosyu

317 :通常の名無しさんの3倍:02/08/08 18:44 ID:???
sage

318 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 00:23 ID:???
「公式設定」ってのは、SFにおける科学考証、
歴史物における史実考証みたいなもんで、守っ
ててもつまらなければダメだし、多少外してて
も面白ければ良いのですな(^^)V
…というか、ホントに面白いと思うものを、
つじつまを合わせるべくつぎはぎして脳内設定
してみるのもファンの有り様ではある。
「今はもう、それぞれのガンダムです」という
至言も、過去にはあったことだし(w

319 :ジオニック社の金属担当:02/08/09 00:40 ID:nFqfXDSC
さぁて、来週のプロジェクトX 〜技術士官達〜は、

「あ、キュウシ・ユウダンジですタイ。
 最近はドム・フュンフなんぞ出て来て、オイのドムが馬鹿にされちょう……

 ごほんごほん、
次回は
『戦場の通信衛星』
『ミスカトニック大学の苦悩』
『幻の無人機』の三本タイ」

……鬼ボンヌ

320 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 01:38 ID:???
>>319
前スレのドム思い出してワラタ

321 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 03:47 ID:???
命の灯火が消えかかった会社がありました。
しかし、一本のアニメがその会社の運命を決定づけます。
次回のプロジェクトX 〜技術士官達〜

バンダイに追いつけ!追い越せ!〜モビルフォースを作った漢たち〜
をお送りします。ご期待ください。

322 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 10:30 ID:???
フロンティアサイドを守れ!!
〜コスモバビロニア建国戦争、立ち上がった漢たち〜


なんてどうでしょう?凄く希望なんですけど・・・・

323 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 17:08 ID:???
>>319
その2本目は…ヨグ=ソトースでも出せと?

324 :通常の名無しさんが3倍:02/08/09 19:17 ID:???
>322
がんばって書いてくれ。期待してるぞ(はあと)

325 :通常の名無しさんの3倍:02/08/09 21:20 ID:???
>>324
文章の才能の無い折れには無理です
職人さん頼みです

326 :通常の名無しさんの3倍:02/08/10 11:05 ID:4W4BUf9W
皆頑張って!

327 :通常の名無しさんの3倍:02/08/11 11:28 ID:zNmVTZqy
age

328 :通常の名無しさんの3倍:02/08/11 15:27 ID:???
age


329 :通常の名無しさんの3倍:02/08/11 16:20 ID:???
板違いになるから不可能だけど、
パトレイバーでこのネタやっても面白そうだね。

330 :フロンティアサイド秘話:02/08/11 18:21 ID:???
>>326の声援にこたえて頑張ってみます
駄作ですが・・・・・

9:15 エーーックス
             
かつて、ひとつの戦争があった。
コスモ・バビロニア建国戦争・・・・ブッホ・コンツェルン最高の地位を持つ
マイッツァー・ロナの「貴族主義」思想によりおこったこの戦争で
フロンティアサイド(旧サイド4)は甚大な被害を受けた。
しかし、コロニーを守るはずの連邦軍は、無力だった。
戦場を無駄に広げ、民間人を人質を取った。そして、多くの命が失われた。
誰もが絶望した。しかしある男たちが立ち上がった。
これは、クロスボーン・バンガードに最後まで抵抗し、フロンティアサイドを
守ろうとした男たちのドラマである。

主題歌 〜地上の星〜 中島みゆき
風の中の昴 砂の中の銀河          “突然の襲撃”
みんなどこへ行った 見守られることもなく  “飛翔する黒い影”
草原のヴィーナス 街角のペガサス      “信頼を無くす”“連邦の戦い”
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく “死者500人以上”“避難民14万人”
地上にある星を 誰も覚えていない      “練習艦”
人は空ばかり見てる             “フォーミュラ計画”
燕よ 高い空から              “抵抗”“故郷を守れ”
教えてよ 地上の星を            “切り札はガンダム”
燕よ 地上の星は              “バグと戦え”
今どこにいるのだろう            “最後まで諦めるな”
「フロンティアサイドを守れ!」
           〜コスモバビロニア建国戦争、立ち上がった男たち〜



331 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 12:32 ID:???
保守age

332 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 15:57 ID:???
>>329
パトの技術者はふつーのサラリーマンばっかりなのでふつーのプロXになってしまう罠。

333 :ミスカトニック大学の苦悩:02/08/12 18:13 ID:60UN+wi7
9:15  えーーっくす

北米大陸東海岸、ニューイングランド地方の学園都市、アーカム。
18世紀より連綿と続いてきたミスカトニック大学の学究の系譜は
人類が宇宙へとその足跡を残すのに、多大な貢献をして来た。

だが今、ミノフスキー物理学の台頭により、
              ミ大はその地位を失いつつある……

これは、宇宙開発の為にその人生を捧げ、故郷を愛した男達のドラマである。

主題歌 〜地上の星〜 中島みゆき
風の中の昴 砂の中の銀河          “最初のキャンパス”
みんなどこへ行った 見守られることもなく  “飛翔する為に”
草原のヴィーナス 街角のペガサス      “ダンウィッチ事件”
みんなどこへ行った 振り向かれることもなく “狂気山脈を越えて”
地上にある星を 誰も覚えていない      “練習艦ピースリー”
人は空ばかり見てる             “ザビ家の見出した物”
燕よ 高い空から              “抵抗、故郷を守れ”
教えてよ 地上の星を            “切り札は無い”
燕よ 地上の星は              “己と戦え”
今どこにいるのだろう            “不沈のモーリーブラウン”
「ミスカトニック大学の苦悩」
               〜光と影の宇宙開発史〜



334 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 18:15 ID:???
>>329
>>332
むしろ特車二課の方舟破壊作戦とかが面白そう。
後藤隊長とか思いっきり美化して。

335 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 19:28 ID:???
>>334
むしろ海法部長や福島課長が思いっきり美化されてそうで鬱
「苦渋の決断」とかほざいて
「日本の危機の前に立場を捨てて箱船破壊を懇願する篠原社長」とか
ねつ造までされたりして 悪役は全部帆場映一(まあ間違いじゃないが

336 :通常の名無しさんの3倍:02/08/12 21:57 ID:???
>>319,333
ほ、本当にやるとは!本編激しく希望!
よろしくお願いしまっす! m(_ _)m

337 :通常の名無しさんの3倍:02/08/14 02:03 ID:???
保守

338 :ジオニック社の金属担当:02/08/15 01:16 ID:gVa8IvDv
>>336さんへ
ちょっと待ってて、今、『アーカムそして星の世界へ』読み直すから。

339 :ミスカトニック大学の苦悩:02/08/15 21:51 ID:gVa8IvDv
>>319,333

キリスト教暦1,765年、
北米東部ニューイングランド地方の貿易拠点アーカムで一人の男が死んだ。
地元の貿易商人ジェレマイア・オーンである。

彼の遺産と900冊の蔵書。

これらが、後のミスカトニック大学とその図書館の始まりであった。

(クニー)ここに、最初に建設されたミスカトニック・リベラル・カレッジの
スケッチが有ります。こちらが現在のミスカトニック大学の写真。
(クボージュ)今と比べると、小さいですね。二階建ての建物一棟ですか。
(クニー)こちらは、1920年代の大学付近の地図です。
幾つかのブロックにまたがり、丁度現在の中央校舎の基礎になっています。

(クボージュ)では、次は有名な『ダンウィッチ事件』に迫ります。

340 :ミスカトニック大学の苦悩:02/08/16 00:34 ID:R2VLyuAx
>>339
1928年、この年はミスカトニック大学にとって
忘れたくとも忘れられない年である。

近郊の寒村、ダンウィッチで起きた怪物騒ぎ、
これを解決したのが大学図書館長のアーミテッジ博士である。

だが、この事件は図書館内の
『好ましくない蔵書』に世間の目を向けてしまった。

真摯なる学究の徒達はその為、好奇の目で見られる事を余儀なくされたのである。

大学が学術の場としての立場を回復すべく行われた、
1930年の南極探検隊と1935年の豪州探検隊も、
その汚名を返上する役には立たなかった……

だが、未来の科学への芽は、確かに芽吹いていたのだ。

応用科学部のウッドブリッジ教授はロバート・ゴダートの良き友として
液体ロケットの開発にいそしんでいた。

宇宙世紀におけるミスカトニック大学の令名は、
ここから始まる事になる……

341 :ミスカトニック大学の苦悩:02/08/16 23:40 ID:R2VLyuAx
G・K・オニール博士の提唱したスペースコロニー。

これらを中心とした宇宙開発計画にミスカトニック大学は全力で取り組んだ。
中心となったのはピックマン原子力研究所――
――ここは、いまだかって政府から資金援助を受けた事が無い――
――である。

そして、ウッドブリッジ博士の薫陶を受け継ぐ物、バーキン教授。
彼女は新型のシャトルを設計し、『ピースリー号』と命名した……

342 :アポリー中尉:02/08/18 00:28 ID:???
良スレ。あげ

343 :通常の名無しさんの3倍:02/08/18 18:37 ID:???
保全上げ

344 :通常の名無しさんの3倍:02/08/18 18:50 ID:???
エリオット・レム
ザクシリーズの開発者
出展・ガンダムパイロット列伝〜蒼穹の勇者たち〜

345 :336:02/08/18 22:06 ID:???
>>338-341
おぉっ!始まってる!
直接、アッチ系が出てきて欲しくないような、出てきて欲しいようなアンビバレンツな感じがたまりません!

346 :通常の名無しさんの3倍:02/08/19 23:02 ID:???
sage

347 :通常の名無しさんの3倍:02/08/20 11:17 ID:???
sage

348 :通常の名無しさんの3倍:02/08/20 12:09 ID:RT1GrOTB
そろそろヤバイのでage

349 :通常の名無しさんの3倍:02/08/20 15:38 ID:???
sage

350 :MS-05N 旧名無しザク:02/08/21 11:26 ID:vVcPrIWH
age

351 :通常の名無しさんの3倍:02/08/21 11:31 ID:???
sage

352 :アポリー中尉:02/08/21 21:07 ID:/WzIM1FV
保全であげときます。

353 :通常の名無しさんの3倍:02/08/22 09:33 ID:???
メモ帳などに書いておいて、
一気に貼り付ける方が割り込みが起こらなくてイイと思うのだがどうか。

354 :通常の名無しさんの3倍:02/08/22 18:44 ID:???
ジムをつくった男たち

355 :MS-05N 旧名無しザク:02/08/22 21:36 ID:???
最初の頃みたいな合作を見たいのは俺だけでしょうか?

356 :通常の名無しさんが3倍:02/08/23 09:15 ID:???
\e

357 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 13:43 ID:m/HEQKfP
メモ帳の使い方教えてください

358 :通常の名無しさんの3倍:02/08/23 15:06 ID:???
>>357
ファイル名を指定して実行

notepadと入力

ウマー(゚д゚)

359 :アポリー中尉:02/08/23 18:43 ID:iZPYadhq
>ジムをつくった男たち
いいですね。それ。
リレー形式とかなら書けるかも

360 :MS-05N 旧名無しザク:02/08/24 23:44 ID:AQRo08+6
>>359
やってみます?

361 :アポリー中尉:02/08/25 11:21 ID:ObxNG2Mw
分かりました。
やりましょう。
少し時間がかかるかもしれませんが

362 :アポリー中尉:02/08/25 11:27 ID:ObxNG2Mw
RGM-79開発記
9:15  エェェェェェックス・・・!

宇宙世紀0079 1月3日 地球から最も離れたコロニー・サイド3がジオン公国を名乗り
地球連邦政府に独立戦争を仕掛けてきた。俗に言う1年戦争である。
国力比は実に30対1、皆ジオンは1ヶ月も持たずに降伏すると信じていた。
だが、人々の予想とは裏腹にジオンは新型機動兵器MS「ザク」より、
瞬く間に連邦軍宇宙艦隊を駆逐し、僅か半年の間に地球の3分の2を占領するにいたった。
そんな中、連邦軍総司令官レビル大将により発令されたMS開発計画「V作戦」
そのメンバーに彼らはいた。
これは絶望的な状況下から連邦軍を勝利に導いた男達の戦いの物語である。

(主題歌 地上の星)
「ザク」の脅威
「RX-78ガンダム」
「量産化への壁」
「ギリギリの簡略化」
「想像を越えたデータ」
「ジャブローの攻防」
「そして、ソロモンへ」

〜大逆転〜ガンダムを量産せよ〜GMを造った男達


363 :アポリー中尉:02/08/25 11:29 ID:ObxNG2Mw
宇宙世紀0079 三月
Dr.レイの元「V作戦」は一見順調に推移していた。
RX-75ガンタンクおよびRX-77ガンキャノンはすでに実戦テストが可能な段階まで
仕上がっているともいえた。
そして、後に伝説的な活躍を見せるRX-78ガンダムもその全容を現そうとしていた。
こいつらが完成したら「ザク」に勝てる。
MSの無い連邦軍は陸で、海で、そして宇宙で「ザク」の前に無残な敗北を重ねてきた。
その雪辱戦が出来る。
開発部はまだ見ぬ量産され「ザク」を駆逐する「ガンダム」に思いをはせていた。
実際にまだフレームが完全ではない「ガンダム」は「ザク」の3倍以上の
エネルギーゲインをたたき出していた。
完成された「ガンダム」のエネルギーゲインは「ザク」の5倍と予想された。
その「ガンダム」に現在考えうる最高の装甲「ルナ・チタニウム」を纏わせる
また、ビーム兵器をMSが携帯可能なサイズまで小型化するエネルギーCAPも
五月までに完成の目途が立っていた。
「ザク」を上回るパワーと「ザク」の攻撃を受け付けない装甲を持ったMS
「ガンダム」は必ずジオンを地上から駆逐する。
皆、そう信じていた。


364 :アポリー中尉:02/08/25 11:30 ID:ObxNG2Mw
四月
地球連邦軍総司令部ジュブローで「V作戦」に携わっていた一人の技術仕官に
新たな指令書が手渡された。
「ガンダム」量産化の為に至急プロジェクトチームを立ち上げよ。
人選は君に一任する。
ただし、9月までに初期ロットとして300機がロールアウトできる事。
たったこれだけの指令書を手渡された時、彼は怒りに身を震わせた。
「馬鹿にするな!この俺にそんなチンケな仕事を回しやがって!」
彼の名はJ、人一倍プライドの高い男だった。
だが、指令書を手渡した上司はこう言い放った。
「馬鹿にしているのは貴様だ!「ガンダム」を量産する事こそが連邦軍が
勝利する唯一の方法だ!最終調整しか残っていない「ガンダム」の開発よりも
連邦にとっては重要な事だ!それが理解できんというなら荷物を纏めて
何処へとなりとも消えうせろ!」
激昂したこの上司の名はE
この量産MS計画の総責任者だった。
「この戦争に勝利する事が死んでいった者達へのせめてもの慰みとなれば」
Eの口癖だった。
Eの妻子はかってのシドニーにいた。
だからこそ、彼は勝利する為に冷静でいられたともいえる。
エネルギーCAPでビームライフルというジオンには無い強力な兵器を得た事で
MS開発において大きく遅れをとっている連邦が優位立てる時間は僅かしかない。
ジオンも必ず近いうちにビームライフルを装備したMSを完成させるだろう。
急がねばならない。
勝負は年内だ、それを過ぎればMS開発力に劣る連邦の勝機は失われる。
EはJに熱く語った。
Jは一言だけ発した。「あんたにはかなわねぇよ」と。
この日から、彼らの「ガンダム」量産という戦いが静かに始まった。


365 :アポリー中尉:02/08/25 11:33 ID:ObxNG2Mw
とりあえず、前半を書いてみました。
前スレ530のジムスナイパーよりE氏を出させてもらってます。
誰かリレー形式で続きを書いてください。
誰も書かないようなら、俺が書きますが。
あと、>>362-364は30分ほどで書いたので、少し文章が変かもしれません。

366 :通常の名無しさんが3倍:02/08/25 23:09 ID:???
計画の当初、量産はスムーズにいくかと思われた。
なにせ既につくるべき機体は決まっているのだ。Dr.レイの元から挙がってくる設計をもとに、欠陥をつぶしながら企業に発注、ラインを構築してやればよい。
その機体は既に形を見せている。ジオンのザクを遥かに上回る性能で。
さらに他の何ものよりも優先する、最優先命令が出ているのだ。
ビンソン計画とぶつからない限り、文字通り連邦の総力を廻すことができる。
簡単なことだ。

誰もが、そう思っていた。

367 :アポリー中尉:02/08/25 23:25 ID:OBGpsspi
しかし、いざプロジェクトを立ち上げてみると予想外のことが分かった
ガンダムは量産には致命的ともいえる欠陥を無い方していたのだ。
「ガンダム」はただひたすらに最強のMSを目指したが為に
生産性を完全に無視した設計になっていたのだった。
特に装甲材の問題は深刻だった。
「ガンダム」の装甲に使われる「ルナ・チタニウム」合金はルナツーでしか
生産する事が出来ず、しかも、加工性が従来の材質に比べて劣悪であった。
制宙権をジオンに握られており、宇宙に孤立したルナツーから加工性の劣悪な
材料を命がけでジャブローまで運んで装甲材にする。
平時ならともかく、戦時下の、しかも、劣勢な状況下では正気の沙汰とは思えない。
装甲材担当のFはこれまでに61式戦車の装甲材の改良などで活躍していた
この分野においては第一人者であった。
しかし、彼ですら「ルナ・チタニウム」合金を採用した量産期については匙を投げた。


368 :通常の名無しさんが3倍:02/08/25 23:35 ID:???
フレームの問題も深刻だった。
反応性と機動性、そしてパワーの全てを最高のレベルで要求する「ガンダム」のフレームは、完成の目処が一向に立たなかった。
五月の段階に措いても、
現状はザクのフレームを改造したものに求める機材を取り付け、テストしている状況だった。

実戦に投入すれば、フレーム強度の問題などから、機体自身がもたない。

上がってきたエネルギーCAPは強力なものだった。18M級の兵器に搭載可能なサイズの核融合炉で戦艦並みの火力を与えることが可能なものだった。
しかし、時間が要求される現状からすれば生産性は劣悪で、予想以上に時間が必要であることもわかった。
先行して準備を進める必要があった。

このままでは9月までに300機がロールアウトさせられないかもしれない。
プロジェクトのメンバーは
焦った。

369 :通常の名無しさんが3倍:02/08/26 00:03 ID:???
本日は元連邦軍「V計画」開発技術士官Dさん、
(現、アナハイムエレクトロニクス役員)と
量産化計画の責任者Eさんに再びお越しいただきました。
いかがでしたか、ガンダム開発計画と量産化計画は上手くいっていなかったのですか?

D「ガンダムの開発において要求されたのは一にも二にも、「ジオンの人型兵器を圧倒すること」でした

「我々は許される限り、最高の性能をこの新型兵器に与えようと腐心しました。兵器開発とは常に先を見越して行われるものです」

「貴重なルナ・チタニウムなどのレアメタルもふんだんに注ぎ込みました。それが当時、最高の性能を与えるものだったからです」

E「しかし、その御蔭でこっちは踏んだりけったりですね。要求される量、それは命令された300機分ではなく、その後の生産も見越さなければならなかったわけです。
地上の資材を掻き集めても、このままでは量産はおぼつかない、そう判断せざるを得ませんでした」

370 :通常の名無しさんが3倍:02/08/26 00:04 ID:???
Eを中心としたプロジェクトメンバーは早急に新型MSの設計をあげるように、V作戦、ガンダム担当部署に何度も要求した。
しかしDr.レイは頑なにそれを拒んだ。
「求めうる限り最高の機体をつくれ」
それが彼らに下された命令であり、そして彼らは技術屋だった。
彼らは自分達が夢見る先端技術を見境なく投入した。その結果、最強の機体ができあがる目処は立っている。

しかし、今の連邦に真に必要なのは「強力で高価な玩具」ではなく「ジオンに対抗する」ための戦力だった

このままでは計画を達成できない。
Eは決断した。
「ガンダムでは計画を達成できない。計画を達成するための『ガンダム』を我々でつくる」

371 :岩のような瓦斯:02/08/27 00:05 ID:???
バーキン教授の設計した『ピースリー号』は
ただスペースシャトルの設計図のみにあらず、その量産計画までも含めた遠大な物だった。

その記者会見は大いに紛糾した。

過去の機体の半額近い生産コストと、それを支える構造の簡素化。
そして大量の生産計画。

「そんな安物、誰が乗るんですか!?」
記者の一人が声を荒げた。

「まず一人、私です」

会場はさらに紛糾した――

実際の所、この計画に大学は殆ど関わっておらず、彼女が一人でほぼ全てを仕切っていた。
だから、彼女が自ら乗り込もうとしている事など、知るよしも無かったのである。

だが、彼女は人知れず、着実に準備を進めていたのだ。

各地の生産施設に極秘にオファーを取り、

婦人団体に「自分がシャトルの機長になる事は女性の地位の向上に繋がる」と説き、

ロビィストを抱き込んだ。

記者会見の時には政府がOKを出さざるを得ないような状況に追い込んでいたのである。

372 :通常の名無しさんの3倍:02/08/27 00:06 ID:UUOGP5Bk
ニュータイプ
http://jbbs.shitaraba.com/computer/1348/

373 :アポリー中尉:02/08/27 12:49 ID:bI/ibsdA
E達の『ガンダム』は悪戦苦闘を余儀なくされた。
頭部カメラアイは完成したばかりのガンキャノンの物を限りなく簡略化し、
ビームサーベルを計画の2本から1本へ殺ぎ落とし、シールドの重ね合わせも
計画の1/2にするなどの涙ぐましい努力を行った。
だが、それでもザクのフレームを改造したものでは『ガンダム』の性能の
40%を叩きだすのがせいぜいだった。
プロジェクトは危機に陥った。

374 :アポリー中尉:02/08/27 14:58 ID:bI/ibsdA
重苦しい雰囲気の中でJがメンバー全員に一つの提案をした。
「『V作戦』のフレームを使おう」
これには、皆、反対した。
Dr.レイのフレームは未完成でまだ70%しか完成していなかった。
そのフレームでは予定される『ガンダム』の出力に耐えられない。
そして、なにより未完成のフレームは未知数だった。
MSの無い連邦にとって、未完成のフレームを使うということは賭けでしかなかった。
だが、JはEに向かってこう言い放った。
「確かにこのフレームではDr.レイの『ガンダム』のパワーには耐えられないでしょう。
 しかし、我々の『ガンダム』はDr.レイの『ガンダム』とは違います。
 それに、我々には元からMSの技術は無いのです。
 ザクのフレームのコピーでは、ザクには勝てません。
 我々は我々の『ガンダム』を造り上げるのでしょう。」
静かに、しかし、力強く語りかけたJに皆、心を揺さぶられた。
そして、Eは決断した。
「よし、未完成のフレームを我々の手で完成させる」

375 :通常の名無しさんの3倍:02/08/27 19:43 ID:???
長文スレを上げるなよ

376 :通常の名無しさんが3倍:02/08/28 02:00 ID:???
ジムの中身の設定は数が多すぎますからね〜

・ガンダムと全く同一
・ガンダム簡略
・ザクそのまま
・ザク改良
まで

切るところは切るしかないっす。装甲材ハニカム構造はガンダムであがてるので、あとは各種武装?
スプレーガンが標準だし、先行量産陸戦型はビーム兵器を扱えるだけのジェネレータ出力をもたなかった筈。
陸戦型ガンダムの中身も諸説あるし、陸戦先行量産の中身こそ「ガンダム」とするものもあるからなぁ。
もう何がなんだか。
「ジムの中身はジム」で纏めるのが一番無難ですな。

377 :通常の名無しさんの3倍:02/08/28 23:23 ID:???
「ジムはジム」説賛成。
「教育型コンピュータのデータ互換が可能なだけの下位互換機」
と位置づけるのが良さそうですね。

378 :MS-05N 旧名無しザク:02/08/29 21:28 ID:o0o+ALpK
age

379 :通常の名無しさんが3倍:02/08/30 01:11 ID:???
\e

380 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 01:47 ID:???
もしもウッソが復活してる・・・・
書き物スレがまた一つ増えたよ。

381 :通常の名無しさんの3倍:02/08/30 22:13 ID:???
ほじぇん      

382 :通常の名無しさんの3倍:02/08/31 13:08 ID:boxwni6N
hosyuage

383 :岩のような瓦斯:02/08/31 20:27 ID:???
(クニー)はい、ここで当時教授の教え子であり、『ピースリー計画』にも携わっていた
ビュルガー博士(♂113)にお越し頂きました。
(クボージュ)博士、博士から見て教授はどんな方でしたか?
(博士)ええ、すごい人でした。何しろ、科学者として一流なだけでなく、
ジュードー・カラテはブラックベルト、水泳はオリンピック級、
ジェット機のライセンスを持ち、片手間にエッセーやSF小説を書いていたんですからw
(クボージュ)多才な方だったんですねぇ。
(クニー)では、計画の方はどうでしたか?
(博士)いやぁ、僕は幸い、早い段階でお手伝い出来たんですが……あの頃は異常な程秘密主義でしたねぇ(苦笑)。正直、教授が自分で飛ぶ気だなんて、思いもよりませんでした。

(クニー)さて、『ピースリー計画』によってミスカトニック大学は宇宙開発の重要な地位を占めるようになりました。その続きをどうぞ。

教授自ら艦長を勤めたピースリー号は完璧にミッションをこなし、量産計画は軌道に乗った。

かつて、オニール教授が発案したスペースコロニー計画が具体性を帯びた。
停滞していた世界経済は宇宙開発によって息を吹き返した。

そして、世界は宇宙世紀に移行した――


384 :age:02/09/02 12:39 ID:???
age

385 :age:02/09/02 12:39 ID:???
さげ

386 :通常の名無しさんの3倍:02/09/02 23:40 ID:???
過去スレとこのスレ、まとめてhtml化作業しています。
おちついたらURLをうpさせていただきます。


387 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 00:52 ID:???
>>386
神!よろしくおながいします。

388 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 04:39 ID:???
保守

389 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 18:59 ID:???
保守



390 :通常の名無しさんの3倍:02/09/03 22:08 ID:???
age

391 :通常の名無しさんの3倍:02/09/04 18:28 ID:1cykxojO
>アポリー中尉
雑音に負けるな!
続き乞う。

期待sage

392 :アポリー中尉:02/09/04 23:30 ID:???
>>391
ありがとう。
1週間経ってもリレーが続かないようですし、こんな駄文でよければ書かせてもらいます。

393 :アポリー中尉:02/09/05 00:29 ID:???
それから『ガンダム』量産化へのギリギリの戦いが始まった。
9月までに数を揃えるには最低でも7月の始めには試作機を仕上げなくてはならない。
時間との戦いだった。
まず、Fは「ルナ・チタニウム」の使用をあっさりと切り捨てた。
不眠不休で軍研究所に詰めた。
Fは倒れるまで代わりになる装甲材を探し続けた。
そして、Fが倒れて3日目の朝、ふとしたことからFは研究所の資料室の片隅で
ある学生の装甲材に関する論文を見つけた。
チタン・セラミックス複合材だった。
ルナ・チタニウムに比べれば強度的に若干劣るものの生産性ではルナ・チタニウムと比べ物にならないほど勝っていた。
幸いにも装甲材のハニカム構造だけは『V作戦』で完成していた為にMSの装甲材として使うには十分だった。

394 :アポリー中尉:02/09/05 00:37 ID:???
一番の問題と思われていたフレームの開発も難航した。
最終的にプロジェクトチームが完成させたフレームは『ガンダム』が予定していた出力の80%しか出す事が出来ない代物だった。
しかも、唯一オリジナルと遜色ないものが使えるジェネレーターとの相性が良くなかった。
一応、『ザク』を上回る性能と9月までに300機を生産するというプロジェクトの目的は果たしていたがEが最もこだわっていたビーム兵器の携帯が不可能であった。
「ビームライフル無しではMS技術に勝るジオンはすぐに『ガンダム』を上回るMSを投入してくるだろう。単純にMS技術だけでの戦いではジオンに勝つことは出来ない。」
落ち込むEに一人の若い士官が言った。
「最高機密だけを除いて設計図を広く民間企業に公開してはどうでしょう?
 各部のパーツを軍需と関係がなかった企業にも作らせてみるんです。
 もしかしたら我々の造ったパーツより相性のいいものが出来るかもしれません。
 一か八かですが、うまく行けば全てが解決するかもしれませんしね。」
そして、Eは決断した。
「よし。プロトタイプの設計図を最高機密を除いてパーツが造れると思われる企業全てに  
 送れ!コンペティションは8月1日に行う!」

395 :アポリー中尉:02/09/05 00:39 ID:???
こんな駄文でよければまた続きを書きます。

396 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 00:42 ID:???
age

397 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 02:16 ID:1QVTZUWO
よろ^^

398 :アポリー中尉:02/09/05 18:53 ID:???
コンペティションの結果は予想以上のものだった。
連邦初のMSに各社とも社運を賭けて取り組んできた。
中にはルナ・チタニウムに迫る性能の装甲材すらあった。
だが、時間とコストという最大の敵により、各社から集めたパーツの中から選りすぐりの物を使うわけにはいかなかった。
E達は妥協できるギリギリの線までこだわった。
83回にも渡るパーツの組み合わせ試験を終えて、ついにE達の『ガンダム』は完成していった。
ビーム兵器の携帯も可能になった。
全体的にはDr.レイの『ガンダム』の9割程度の性能になった。
しかし、その僅かな差が戦場で明暗を分けるかもしれないと思うと皆、やりきれなかった。
だが、Eは言った。
「切るべきところは切るしかない。落ちた分の性能は最終調整で取り戻すしかない。」
皆、最後の気力を振り絞った。
そして、Eは自分達が開発したこの完成寸前のMSをGundam-Mass-pro-type『ジム』と名づけた。

399 :アポリー中尉:02/09/05 19:12 ID:???
久保「さて、実はスタジオにはもう一方。装甲材の開発責任者のFさんにお越しいただいています。」
Fが入場してきてE、Dと抱き合う。
国井「いやぁ、ついに『ジム』が完成したわけですが、当時のお気持ちはどうでしたか?」
E「ついに、ここまでこぎつけたかというか…何というか。
  そうですね、やっと妻と娘の仇が取れると技術者としてあるまじき事を考えてしまっ    
  ていましたね。」
久保「Fさんは『ジム』の装甲材を研究所の論文からヒントを得たと仰っていすが
   どういった経緯で見つけられたのでしょうか?」
F「偶然、としか言いようが無いですね。倒れるまで研究所に詰めて寝こんで…その繰り 
  返しでした。本格的に倒れてこんな所で寝てられるかって実験室に向かう途中で
  なんとなしに資料室を見たら普段は空いてない扉が開いてたんです。」
国井「空いてないはずの扉がですか?」
F「ええ、今でもあの時のことは昨日のことの様に思い出されますよ。
  神かはたまた悪魔かが私にたった一度のチャンスをくれた…
  今はそう思っています。」
国井「なるほど。天からの贈り物だったと?」
F「そうとしか考えられないんですよ。
  あの論文は20年も前に書かれた物だったんですからね。」
久保「20年も前に!?」
F「ええ、当時としてはあまりにも革新的すぎて学会に黙殺されてしまった論文が軍の資   
  料室にたった一冊だけ残っていたんですよ。
  しかも、論文を書いた学生はシドニーにいたんです。運命じみたものを感じましたね」
国井「ありがとうございます。
   ついに完成した『ジム』はどうなったのでしょう。続きをご覧下さい。」

400 :アポリー中尉:02/09/05 19:16 ID:???
E達の『ジム』は制式番号RGM-79として最終調整に入っていた。
皆の奮闘により、『ジム』はハードウェアでは『ザク』はおろか『グフ』ですら圧倒する性能をたたき出していた。
この時点で残された最後の問題はソフトウェアであった。
元来、連邦にはMS運用ノウハウが欠如していた。
『V作戦』のデータや『ジム』同士の模擬戦、果ては鹵獲した『ザク』の戦闘データまで
かき集めたが、それでも『ジム』の能力をフルに引き出せるデータとまではいかなかった。
そんな中で上層部より一通の指令書がE達に届けられた。
内容は実戦で戦闘データを採取するから先行生産を開始していた『ジム』を引き渡せとのことだった。
これには、皆、反対した。
特にJは司令部に怒鳴り込んで上官の胸倉を掴み上げて言った。
「俺の目が黒いうちは、未完成の状態でパイロットを死なせん!」
皆、必死だった。
未完成の機体を引き渡すなど技術者として、人として出来なかった。
しかし、彼らの必死の抵抗も上層部にあっさりと却下されてしまった。
9月を目前に控えた暑い日のことだった。

401 :アポリー中尉:02/09/05 19:27 ID:???
9月18日
E達は『ジム』の初期生産を完了し、微調整に入っていた。
そして、生産工場でE達はサイド7で『ガンダム』が『ザク』と人類史上初のMS格闘戦を行った事を耳にした。
「いよいよだな」
皆、口に出さずとも顔に表れていた。
そして、しばらくしてからのことだった。
Eが皆を緊急招集したのだった。
皆、何事かと思った。
Eは興奮してキーボードを叩きながら皆に言った。
「凄いぞ!これなら『ジム』は完璧になる!」
それは補給部隊がWBと接触した時に持ち帰った『ガンダム』の戦闘データだった。
そして、そのデータはE達の想像を遥かに越えていた。
『赤い彗星』と戦い、危険な大気圏戦闘を行い、『蒼い巨星』に勝利していた。
皆、すぐさま『ジム』のアップデートに取り掛かった。
そして、『ジム』はこれまでとは比べ物にならない性能を発揮した。
このパイロットの完全な戦闘データが入ってくれば多くの兵士の命を救える。
「WBがジャブローに入港すれば完全なデータが取れる。その時に『ジム』は本当に完成 
 する。兵士達を死地から生還させることも出来る。
 もうすぐこの戦争も終わる。犬死をすることは無い。」
そう誰かが呟いた。
皆、思いは一つだった。

402 :アポリー中尉:02/09/05 19:29 ID:???
その後、WBのジャブロー入港と供に『ジム』は完成した。
ジオンのジャブロー奇襲攻撃の直前にアップデートの完了した『ジム』は見事にジャブローを守り抜いた。
そして、『星一号作戦』が発動された。
ソロモンの宙には見渡す限りの『ジム』で埋め尽くされていた。

戦後、『ジム』は何度も改修が加えられたが、あくまでも『ジム』のコンセプトを崩す事は無かっが、ネオ・ジオン紛争終結後RGM-89『ジェガン』の配備が本格化し、0095年に『ジム』はかっての開発者達に見送られながら最後の機体が退役した。

ソロモンの宇宙には戦争に翻弄された男達の夢が今も『ジム』と供に漂っている。

403 :アポリー中尉:02/09/05 19:33 ID:CcmjuaMo
とりあえず、これでジム開発史は終了です。
こんな稚拙な物でもいいというのであればまた何か書かせてもらうかもしれません。

404 :通常の名無しさんの3倍:02/09/05 19:41 ID:vr+wNbnZ
アポリーよく頑張った
感動した

405 :MS-05N 旧名無しザク:02/09/05 22:49 ID:m1pVz5P6
>>アポリー
御疲れさまです。

>>386
がんばってください

406 :通常の名無しさんの3倍:02/09/06 04:56 ID:MrWbzB/6
職人さん達ガンガレ 次回作期待してます。
HTML化期待AGE

407 :通常の名無しさんの3倍:02/09/07 00:33 ID:???
保守age

408 : :02/09/07 15:49 ID:LWDpnkRg
保守age


409 :岩のような瓦斯:02/09/07 22:03 ID:???
……ええと、『ミ大編』前編終ったんで、後編はいずれまた。

410 :Rディアス予告:02/09/08 11:02 ID:???
U.C.0087 3月2日
一昨年のティターンズによるサイド1.30バンチに毒ガスを注入し住民を虐殺したことにより
反地球連邦運動(A.E.U.G/エゥーゴ)活発化していきます。
そしてついにエゥーゴがグリプス1よりガンダムMK-Uを強奪することになります。
そしてそれは一年戦争から7年の歳月を経て再び地球圏を二分するグリプス戦役へと発展します。
その中にエゥーゴが命運を賭けた赤いMSがありました。

次回 プロジェクトX 〜技術士官達〜
          悲劇を断て〜リック・ディアスに賭けた一撃〜

411 :Rディアス予告:02/09/08 11:12 ID:???
もし途中で詰ったりしたら友人のアポリーにでも続きを書かせます。

412 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 12:16 ID:???
>>411
たぶんMなんだろうけど・・・・俺がディアス書ける訳ねーだろ!
責任もって最後まで自分で書け!
あとジム書き終わったんでアポリーのコテはお前にやる。

413 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 16:45 ID:???
>>411-412
どっちも頑張れ(w

414 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 21:17 ID:???
>>413
とりあえずMが責任を持たずに書くという事で決着しました。
すでにコテは勝手に使っていたということですがw

415 :通常の名無しさんの3倍:02/09/08 21:25 ID:???
>>414が元アポリーでMというのが2代目です。


416 :岩のような瓦斯:02/09/09 08:32 ID:???
2ch、『シャア板プロジェクトXスレ会議室』にて――

瓦斯「じゃあ、『ミ大編・後編は……』
ティタ1「御用だ!」
ティタ2「貴様ら、この『ミ大編・後編』にはニール・オルドリンと言う男が出演するな?」
瓦斯「は、はぁ……」
ティタ3「ミスカトニック大学及びマサチューセッツ州政府はカラバに加担、
ニール中佐は我々を裏切ってエゥーゴについた!」
瓦斯「え?ええっ!?」
ティタ1「よって!
 該当する番組の放送を禁ずる!テープは我々に渡してもらおう!」

ミナカ・ユンカース「……そんな事が」
ニール「ああ、前編のテープは幸い俺も持っていたんだが、後編はね……」
ミナカ「……幻の番組ですね……博士、それとも中佐で?」
ニール「どっちでも好きなように」

417 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 18:34 ID:???
>>411-415
落ち着け
ところでMってなんだ

418 :通常の名無しさんの3倍:02/09/09 23:16 ID:???
>>417
Rディアスを書いているヤシのイニシャル

419 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 12:26 ID:???
>>418
MSなんとかですね

420 :MS-05N 旧名無しザク:02/09/11 17:16 ID:NlEfZbIJ
age

421 :通常の名無しさんの3倍:02/09/11 17:24 ID:???
>>420
おい偽物
アポリーさんは怒っているぞ


422 :MS-05N 旧名無しザク:02/09/11 18:01 ID:???
>>421
勘弁しとくれ。本物ですよ

423 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 03:24 ID:???
保守

424 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 08:12 ID:???
                 

425 :通常の名無しさんの3倍:02/09/12 18:17 ID:???


426 :アポリー2号:02/09/12 20:39 ID:???
結局のところ詰ってしまったので友人の元アポリーに途中までをメールで送りました。
本人は怒ってましたがジム程度のもんでいいならと引き受けてくれました。
みなさんスマソ。
漏れは世界史板に名無しさんとして帰ります。

427 :Rディアス:02/09/13 00:03 ID:???
9:15  エェェェェェックス・・・!

地球至上主義を掲げるジャミトフ=ハイマンの下、公国軍残党殲滅組織として発足したティターンズは次第に強大に、そして連邦軍の一部隊という枠組みを超越した軍事組織と化していった。
そして、U.C.0085 7月31日 サイド1の30バンチにおいて、市民グループによって連邦政府に対する抗議集会が行われていた。対応に苦慮したコロニー政府はティターンズに出動を要請した。
そしてティターンズは、一切の通告なしに、G3ガスをコロニー内部に注入するという極めて迅速かつ残忍な方法を用いて事態を収拾したのであった。
この事件を契機として反地球連邦運動は一つに纏まりA.E.U.Gが結成された。
そして、月のアナハイムで一年戦争を生き抜いた男達が再び立ち上がった。
これは地球圏の安定という大義名分の下に暴走するティターンズという悲劇に立ち向かった男達のドラマである。

(主題歌 地上の星)
-勝者と敗者-
-試金石-
-ガンダムMK-U-
-闇取引-
-アクシズとの接触-
-γガンダム-
-グリプス2-

プロジェクトX 〜技術士官達〜
          悲劇を断て〜リック・ディアスに賭けた一撃〜

428 :通常の名無しさんの3倍:02/09/13 04:46 ID:???
おおっ!
リックディアス編
期待sage

429 :通常の名無しさんの3倍:02/09/14 18:54 ID:a98NNwCy
age

430 :通常の名無しさんの3倍:02/09/15 05:52 ID:???
技術士官といえばクリス
クリスがらみの読みたいな

431 :通常の名無しさんの3倍:02/09/16 16:00 ID:???
sage

432 :通常の名無しさんの1.24倍:02/09/16 17:50 ID:???
こっそり保守vV

433 :Rディアス:02/09/16 21:41 ID:???
U.C.0085に入り半年を経過したある日
アナハイムMS開発課のTに上司から呼び出しがかかった。
Tはかってツィマッドで『ドム』と現在の連邦軍の主力MS『ハイザック』の原型となった
『アクトザク』を造り上げた自他供に認める超一流の技術者だった。
今回の呼び出しは何かあるな───Tは予感じみたものを感じながら役員室のドアを開けた。
上司はTが役員室に入室すると一通の書類を渡してこう言った。
「最近の反地球連邦運動の高まりは君も知っているだろう。
 そこで我が社としては連中にある程度の戦力を提供することにした。
 ついては、そのプロジェクトを君に一任したい。」
死の商人の論理だなとTは思った。
対立する両者に武器を提供して己は肥え太る───気に入らなかった。
だが、社命は絶対だった。
それにTは気に入らない仕事だからといって自分の仕事に妥協の出来る男ではなかった。
退出後、書類の中身を見てTの体が震えた。
プロジェクトチームのメンバーのリストはTを筆頭として実績だけならアナハイムの中でも超一流の面々だった。
これは『ある程度の戦力』の戦力ではない。
これだけの面子ならこれまでの常識を覆すMSが出来る。
Tは武者震い鎮め開発室に向かった。

434 :Rディアス:02/09/16 21:43 ID:???
ほどなくしてプロジェクトチームが発足した。
しかし、プロジェクトは発足して間もなく空中分解の危機に見舞われた。
元連邦の技術者達には北米やオーストラリア出身者が多く、元ジオンの技術者であるTの下では働けないと言い出したのだ。
特に『V作戦』に関わった技術者達は公然とサボタージュを行い、時には敗戦国の人間に従えるかとTを罵る者もいた。
更に追い討ちをかけるかのようにかってライバル関係にあったジオニック出身者とツィマッド出身者が何度も衝突を繰り返し、
プロジェクトチームの内部で連邦、ジオニック、ツィマッドの三派に別れ対立した。
あの忌まわしい一年戦争から5年を経ても勝者と敗者の溝は未だ埋まってはいなかった。

435 :Rディアス:02/09/16 21:48 ID:???
7月31日
この日、崩壊寸前のプロジェクトは大きな転機を迎えることになった。
サイド1の30バンチにおいて連邦政府の圧政に対して行われていた抗議集会を鎮圧するために
コロニー政府は公国軍残党殲滅組織『ティターンズ』に出動を要請。
これを受けて出動したティターンズは毒ガスでデモ隊を
コロニー住民ごと殲滅するという暴挙に出たのだった。
開発室でこの報を聞いて皆、言葉を失った。
戦後、連邦政府の方針で再び宇宙移民政策が推進され、実際に宇宙に暮らす
プロジェクトのメンバー達にとってそれは人事ではなかった。
メンバーの大半がサイド1には家族が、恋人が、友人がいた。
ある者は頭をたれ、ある者は泣き叫び、ある者は漆黒の天を見上げた。
そんな中Tが大声で叫んだ。
「皆、見ただろう!この暴挙を!我々の敵はこのティターンズのはずだ!
 今は仲間割れをしている時じゃない!今の我々がしなければならないことは
 このティターンズの撒き散らす悲劇を断つための剣を造り上げることだ!違うか!」
皆、言葉を失った。
これでもダメか───Tが諦めかけた時
一人、また一人とまるで憑き物が落ちたかの様に男達が次々と立ち上がった。
Tが気付いた時には地に伏せている者は誰もいなかった。
奇しくも倒すべきティターンズの暴挙によって皆の心は一つになった。
そして、この日から男達の戦いは始まった。

436 :Rディアス:02/09/16 21:53 ID:???
とりあえず今日はここまでです。
我ながら相変わらず詰めが甘いとと思うのですが
こんなものでよければまた続きを数日中に上げます。

あと、アポリー2号。予告だけ書いて逃げんな。

437 :通常の名無しさんが3倍:02/09/16 22:59 ID:???
>>430
そりゃむずい。
430、がんばって書いてくれ。
いいだしっぺの法則(w

438 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 19:56 ID:???
>Rディアス

なかなかイイYO!


439 :通常の名無しさんの3倍:02/09/17 21:46 ID:XudqldHo
GPシリーズ期待age

440 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 21:56 ID:???
保全

441 :オープニングだけでスマソ:02/09/18 23:12 ID:???
(風の中の昴)
施設のガキ大将
(砂の中の銀河)
献体として地球へ
(皆何処へ言った)
広大な大地。果てしない空
(見送られることも無く)
感動の連続だった
(草原のペガサス)
ひとつのパン屋への弟子入り
(街角のシリウス)
こねる小麦粉の感触が好きになった
(皆何処へ言った)
店主の娘と恋仲に…
(見送られることも無く)



442 :オープニングだけでスマソ:02/09/18 23:14 ID:???
全てが順調に行くと思った。 
(地上にある星を)
友人との再会。
(誰も覚えていない)
町に広まる不穏な噂
(人は空ばかり見てる)
そして…
(燕よ)
地球降下作戦
(高い空から)
家から焼きだされた
(教えてよ)
反ムーレイス感情
(地上の星を)
友人や地元の住民からの罵声
(燕よ)
しかし、パンを焼き続けた
(地上の星は)
生きるために、平和のために
(いまどこに)
ひたすらパンを焼き続けた
(あるのだろう)
プロジェクトX 「ガキ大将が焼き続けたパン 中立地帯を築け!」

見にくくてスマソ


443 :通常の名無しさんの3倍:02/09/18 23:19 ID:oCbAQ7w1
保守age

444 :通常の名無しさんの3倍:02/09/19 04:33 ID:???
ついにきた!
ひげネタのXとってもキヴォンヌ

445 :通常の名無しさんの1.24倍:02/09/19 19:41 ID:???
よく見失うけど楽しみにしております

446 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 02:38 ID:???
sage

447 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 13:59 ID:???
本物がネタ切れ気味。
手持ちを使い果たした。

448 :通常の名無しさんの3倍:02/09/20 21:39 ID:???
保全

449 :Rディアス:02/09/20 23:50 ID:???
8月
T達のプロジェクトは紛糾していた。
反地球連邦運動(A.E.U.G/エゥーゴ)は発足して間もなく、MSの数も性能も圧倒的にティターンズに
比べて劣っていた。新型機の開発は急務となっていた。
また、アナハイムもMS開発で生き残る為には他社を上回る実績を必要としていた。
このプロジェクトによって今後の方針が決定する正に試金石だった。
だからこそ、一切の妥協を許さない激しい議論が行われた。
チームの意見は真っ二つに分かれた。
一年戦争で驚異的な性能を誇ったガンダムをベースに開発を進めるべきだという意見と
旧ジオン軍のMS技術の粋を集めたガルバルディをベースにするべきだという意見だった。
どちらも一長一短があり、議論は一週間以上も続いていた。
何の方向性も見出せぬままただ時間だけが過ぎていった。
だが、突如として連邦軍内部の親エゥーゴ派から伝えられた極秘情報によって終止符を打たれた。
『ティターンズが組織の象徴としてガンダムMK-Uの開発を進めている』
このたった一行の情報はT達に激しい衝撃を与えた。
皆、息を呑んだ。
皆が困惑する中で最年長のYが静かに呟いた。
「ガンダムか──面白い。ワシはワシらの造ったガンダムの後継機を超えねばならんわけだ。
 ティターンズのバカどもに教えてやるか──ガンダムの伝説を越えるMSというものを───」
そして最も若いWが叫んだ。
「俺達が造るのは連邦でもジオンでもない──その両者が完全に融合し、それを超える新しいタイプの MS──言うなれば第二世代のMSだ!」
この一言で全てが決した。

450 :Rディアス:02/09/20 23:59 ID:???
男達の戦いは静かに、そして人知れず始まっていた。
プロジェクトは連邦軍ひいてはティターンズに知られぬように反ティターンズ勢力の
連邦軍高官の力を借りて開発コードRMS-099として開発を始めていた。
名目上は旧ジオン軍MSの改修及び改良であった。
更にティターンズの査察の目を逃れる為にカムフラージュチームを作り、実際にザクやドムを
ハイザックのように改良しているかのように見せかけた。
己のプロジェクトを隠し、一時的にとはいえ敵に媚びを売る技術者として、一人の男として屈辱だった。
しかし、皆、愚痴の一つもこぼさずに耐えた。
ある日、連邦出身のSがTに言った。
「俺達は何もあんたの為にやってるんじゃない。ただティターンズのやり方が気に食わないだけだ。
 あんたが気に病む事は無いさ。あの悲劇を断つ事が出来るならこの程度の屈辱、甘んじようじゃないか。なぁ!みんな!」
皆、一斉に頷いた。皆、声に出さないでいたがSと同じ気持ちだった。
最早、男達の瞳には一片の迷いも無かった。
Tは自分に全てを任せてくれた皆の心意気に目頭が熱くなった。

451 :アポリー中尉改め少佐:02/09/21 00:06 ID:???
今日はここまでです。
リックディアスにも諸説あるので多少なりともつまみ食いとなってしまった
感は否めませんがそこらへんは勘弁を。
続きは早ければ火曜の夜にでも上げようかと思っています。

コテの階級を変えたのは2号との差別化です。

452 :通常の名無しさんの3倍:02/09/22 09:08 ID:???
>451 少佐殿
二階級特進……
謹んで御冥福をお祈りいたします……

453 :通常の名無しさんの3倍:02/09/22 14:35 ID:5fqOzQfk
1ge


454 :通常の名無しさんの3倍:02/09/22 17:00 ID:???
アポリー少佐そういや過去ログ読まない人のせいで
二階級特進しましたっけ。
私はあのスレで曹長だったけど

455 :アポリー中尉:02/09/22 22:06 ID:???
>>451
二階級特進かよ!
少佐にするならアポリーにこだわんなYO!

456 :454:02/09/22 22:52 ID:???
偽者に突っこみをいれる権利はないと思われ。

457 :MS-05N 旧名無しザク:02/09/23 11:38 ID:???
ちょっと来ない間にきな臭くなってきた・・・


  罵 り 合 い は 止 め れ ! !

458 :通常の名無しさんの3倍:02/09/23 15:07 ID:WgeXR34D
つーか、別に誰が誰でもいい。

459 :454:02/09/23 16:00 ID:???
>>458まあそうなんだけどね。
偽者じゃなければ非難しても全然いいよ
単に詐欺師みたいでムカついただけだし。

460 :Rディアス:02/09/24 22:52 ID:???
U.C.0086を迎え、数機の試作機が完成した。
試作機はジェネレーターから操作系まで制式MSハイザックを遥かに凌いでいた。
だが、Tはその出来に納得していなかった。
Tは思った。
「通常のMSならこれでも十分だろう、だが我々の掲げる『第二世代』のMSとしては決め手に欠ける。
 なにより、ビーム兵器の使用回数が問題だ。」
そう、試作機は全てに於いて在来機を上回るスペックを叩き出していたがビーム兵器に於いてだけはハイザックに劣っていた。
ビームライフルの連射を可能にするEパックの存在である。
一年戦争で大いに威力を発揮したエネルギーCAPの応用であるEパックは最重要機密だった。
Eパックの有る無しでMSの武装は大幅に変わらざるを得ない。
それがT達の結論だった。
しかし、Eパックは如何に巨大とはいえ一企業が単独で開発できるものではなかった。
T達は苦肉の策として、ピストル形状のビーム兵器を2基バックパックにマウントさせ
カムフラージュチームが偽装工作として開発を進めていたクレイバズーカをメインウェポンにすえた。

461 :Rディアス:02/09/24 22:55 ID:???
T達のプロジェクトは決め手を欠いたまま数ヶ月の時が流れた。
そんなある日、開発室に上司のQが一枚のデータディスクを持って現れた。
Eパックの設計図と完成率50%のムーバブルフレームの設計図だった。
どちらも最重要機密だった。
─連邦軍がこのデータを渡すわけが無い。裏があるな─
Tはその事をQに問い詰めた。
「連邦と裏取引をした。わが社が完成済みの技術とのバーターだ。」
Qはあっさりと裏取引を認めた。
皆、口々にQを責めた。
「何故、敵に塩を送る様な真似をしたんだ!」
「我々の技術で仲間が死ぬのは耐えられない!」
だが、Qは
「『完成済み』の技術と言ったはずだ。君達のMSはあんなものなど軽く凌駕するのだろう?
 むしろ、Eパックによって完成度は増すくらいだ。何の問題も無い。」
皆、あっけに取られた。
これはT達に全てを託すというQの言葉でもあった。

462 :アポリー少佐:02/09/24 23:03 ID:???
技術者と国井アナとの対談だけがうまくいっていないので今日はここまでです。
完成次第残りを書き込みます。
しかし、ガルバルディベースだのドムベースだのGP02ベースだの諸説あるのは参った。

463 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 00:33 ID:???
age


464 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 03:05 ID:???
なかなかイイYO。
続き期待sage


465 :通常の名無しさんの3倍:02/09/25 21:08 ID:???
お行儀良く続きを待ちませう
sage

466 :通常の名無しさんの3倍:02/09/26 21:01 ID:???
保全

467 :NOA ◆RX78xN0A :02/09/26 21:51 ID:???

 俺のtりっぷをチューニング汁!



468 :通常の名無しさんの3倍:02/09/27 09:11 ID:NsCnMUR7
すげえ・・・本になるよ

469 :通常の名無しさんの3倍:02/09/27 21:33 ID:???
保全

470 :通常の名無しさんの1.24倍:02/09/28 17:39 ID:???
MS06R開発話結局まだ再開してないんですね。
アイディアなんですが確か稼働時間の短さが問題になった所で止まってると思うので
化合剤タンクを別に必要とする燃焼型を止めて溶剤を高速で噴射して、気化エネルギー
を推力に使うと言うのはどうでしょう、で汎用型で在るべきザクに地上では間違いなく
使えない改修を施すのはどうかと悩むとか・・

471 :通常の名無しさんの3倍:02/09/28 21:05 ID:???
>470 それを言ったら地上専用のMS-06Jなど立場が無い。
そもそもあれだけ宇宙戦に特化させたMSを地上に下ろした時の
ことを考える方がコストパフォーマンス悪すぎ。
J型自体はかなり初期からあったはずなので、Rで同じ事を悩むか?

それとせっかくのアイデアなんだが、宇宙空間でどうやって気化させる?

472 :通常の名無しさんの3倍:02/09/28 21:13 ID:???
>>470
いいだしっぺが書くのがいいと思われ。
頑張って書いてね〜。

473 :通常の名無しさんの3倍:02/09/28 22:22 ID:???
なんで殺伐とするんだよお

474 :通常の名無しさんの1.24倍:02/09/29 14:03 ID:???
R型の設計でザクは蘇る。Hは確信していた。しかし本来MS−06が企画された当初より
遥かに高い機動性の要求に応えるには、積載量の不足が壁となって立ちふさがった。
ザクは彼の分身のような物だった。開戦まで軍の要求する台数を揃える為機体の隅から
隅まで何度も見直し無駄を省いた経験を持つ彼が、今度は一分でも長い稼働時間を得るため
燃料の積載スペースを探す。正に身を削る様な苦しみだった。
解決策は思わぬ所にあった。20世紀に宇宙作業の可能性を模索する過程で生み出された
スペースウォーク、燃料の化合ではなく液化された推進剤のガス化エネルギーの利用と言う
忘れ去られた技術をHに紹介したのはSだった。
追加推進器(スラスター)の方式変換には既にR型で得られたデータの蓄積のお陰でさほどの
時間は掛からなかった。また燃料への引火(漏れ出した燃料と化合剤の機体内反応)の恐れ
も無くなった為防弾処理の簡略化、機体外の増設タンクの追加等後のR−1型へ繋がる
発展型への可能性も生まれた。

475 :06Rを請け負った人:02/09/30 01:34 ID:???
R型は、ちょっと時間がなかなか取れないけど、
順調に進んでます。
今、06R-1の開発エピソード終わって、エリオット・レムが
出て来た所です。
R-1AとR-2の開発秘話含めて、ゲルググに繋がるように
やっていってますんで、もうちょい待っててくだされ。

476 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 18:30 ID:???
おおっ!
高機動型ザク!

期待sage

477 :>>474:02/09/30 20:40 ID:???
よかった書いてるうちRとR−1の違いが解らなくて絶対怒られるなと
ひやひやしてた。大人しくしてます。

478 :ガンタンク2太郎:02/09/30 20:49 ID:09533kAp
このスレッド、好きなのでageておきます。

479 :通常の名無しさんの3倍:02/09/30 21:31 ID:???
06R−2〜
ガ〜ンバレ〜


480 :Rディアス:02/09/30 23:39 ID:???
久保「今日はリックディアス開発責任者を勤めたTさんにスタジオへおこし頂いています。」
国井「開発の経緯からして波乱万丈の船出ですね。」
T「ええ、特にオーストラリア出身者と元ジオニックの対立は凄かったですね。」
久保「殴り合いの喧嘩でもしたんですか?」
T「(苦笑して)正にその通りですよ。たった5年ではあの因縁は解消できなかったんですね・・・
  あの時、皆が纏まるには共通の敵が必要だったんですよ・・・・悲しい事ですがね。」
国井「それがティターンズだったという訳だったんですね?」
T「ええ、私もあの事件で十年来の友人を失いました・・・」
久保「そうだったんですか。」

中略

久保「しかし、Q専務のやった事ってかなり無茶だったんじゃないですか?」
T「そうですね。あの時は何を馬鹿な事をって思いましたよ。でもね、あのあとのQさんの言葉で
 ああ、この人は本気なんだ。私達に全てを賭けてくれているんだって・・・
 そう考えると非常に嬉しかったですね。」
国井「たしかによほど信頼してなければ出来ない事ですよね。プロジェクトが失敗に終われば会社の
   存在理由事態が無くなるようなものですし。」
T「そうですね。嬉しかった反面、プレッシャーもかなりありましたしね。」

久保「Eパックと引き換えに会社の運命を賭けて在来機を凌駕しなければならない重責を担う事になっ
   たプロジェクトですが、まだ解決しなければならない問題がありました。
   そして、それがプロジェクトにどう関わっていったのか・・・続きをご覧下さい。」

481 :Rディアス:02/09/30 23:42 ID:???
Eパックの導入によりビームピストルの発射回数の問題の解決され、
試験的ながら四肢に導入されたムーバブルフレームによって懸案事項であった人材不足のA.E.U.Gにとっては
死活問題ともいえる整備製も大幅に向上した。
一見、プロジェクトは順調に推移しているかに見えた。
しかし、残された二つの問題がプロジェクトを苦しめた。
装甲材と推進剤のバランス、それにコンピュータに蓄積されている実戦データの量であった。
A.E.U.Gが求めているMSは劣勢な状況下から生還し、少数で長期間戦えるという相反したものであった。
ただ生存率をあげるだけならルナチタニウムを使えばいい──だが、いかに少数とはいえ
ルナチタニウムでは生産性に難があり数を揃える事は不可能に近い。かといって他の装甲材では
ムーバブルフレームの性能を生かしきる強度が足りない。それに重量が増加して継戦能力が低下する。
それではA.E.U.Gに勝機は失われる。

482 :Rディアス:02/09/30 23:44 ID:???
また、実戦データの蓄積量も問題だった。
A.E.U.G寄りの連邦高官の力を借りても初期の頃の実験データを手に入れるのが精一杯だった。
特に一年戦争で勇名をはせたアムロ=レイ大尉の実戦データなどは連邦軍でもトップシークレットだった。
実戦データの蓄積量はそのままMSの性能に比例する事が多々あった。
いくらハードウェアが優秀でもソフトウェアが非力ではMSの性能を生かしきる事は難しかった。
RMS-099のテストパイロットは優秀だったが、この問題を解決するほどの腕ではなかった。
T達の葛藤は果てる事無く続いた。

483 :Rディアス:02/09/30 23:46 ID:???
T達が残された問題に頭を抱えていた時、意外な所から助け舟が出された。
ジオン公国の残党が立てこもるアクシズから一人の男が新素材のデータを携えてT達の下を訪れたのだ。
Tはツィマッド時代に一度だけ彼と会った事があった。
彼ならばRMS-099の性能を限界まで引き出せる。そして、連邦軍の実戦データに匹敵する物が出来るはずだ。
そう確信したTは彼にテストパイロットとしてプロジェクトに参加を要請した。
彼は意外なほどあっさりとその申し出を了承した。
そして、Tの考えていた以上に彼は不慣れなはずの試作機を機体に負担をかけることなく限界まで引き出した。
彼によって蓄積された実験データは連邦軍の実戦データに勝るとも劣らなかった。

484 :Rディアス:02/09/30 23:48 ID:???
また、彼によってもたらされたガンダリウムγと呼称された新素材はルナチタニウムの抱えていた
量産性や加工性の問題が改善されており、更にルナチタニウムを超える強度を誇り、
装甲厚は当初T達が考えていたものより大幅に薄する事が出来た。
このため、機体全体の質量重量比が飛躍的に改善され、プロペラントの積載量も飛躍的に増量できるようになったのである。
そして、完成したRMS-099は『第二世代』のMSとして相応しい性能を誇った。
ハードウェアとして当時としてはガンダム以来となるMSの革新となったRMS-099はA.E.U.Gの指導者である
ブレックス准将によりその性能とティターンズに対する皮肉からかγガンダムという暗号名で呼ばれるようになった。
その後、クワトロ大尉の提言により喜望峰の発見者「バーソロミュー・ディアス」に因んで、リック・ディアスと名づけられた。

485 :Rディアス:02/09/30 23:51 ID:???
そして、0087年3月2日
グリプス1に潜入したクワトロ大尉率いるリックディアス隊はガンダムMK-Uを奪取し、
一年戦争から7年の歳月を経て再び地球圏を二分するグリプス戦役へ発展することになった。
少数ながら量産されたリックディアスは各地を転戦し、目覚しい戦果をあげた。

0088年2月22日
グリプス2で行われた艦隊戦によってティターンズは壊滅した。
リックディアスは最後まで前線で戦い、戦線を支えきった。

そして、今、リックディアスと呼ばれた悲劇を断つ剣の最後の一振りがスミソニアンで静かに眠りについている。
二度と目覚めぬ事を祈りながら。

プロジェクトX 〜技術士官達〜
          悲劇を断て〜リック・ディアスに賭けた一撃〜
                     終

486 :アポリー少佐:02/09/30 23:56 ID:???
とりあえずこれでリックディアスは終わりです。
予告だけ書いて逃げた香具師がリアルで知り合いだったために本編を書くことになってしまい
予告以外は漏れが考えることになるとは思いもよりませんでしたので
多少のヘタレっぷりには目をつぶってくれるとありがたいです。

487 :通常の名無しさんの3倍:02/10/01 00:29 ID:???
(・∀・)オツカレ!!ヨキトモ!!

488 :(^^)エヘヘ:02/10/01 11:32 ID:???
age

489 :通常の名無しさんの3倍:02/10/01 21:07 ID:DjLQvfhn
シュツルムディアスへの繋がりは〜??

490 :岩のような瓦斯:02/10/02 00:28 ID:???
>>489
そんなん無理戦でも。

491 :通常の名無しさんの3倍:02/10/02 19:46 ID:???
アクシズからガンダリウムをもたらした男
クワトロ大尉なのか?あまりにも有名だから書かなかっただけなのか?
ファースト以降のエピソードに暗くてスマソ

492 :アポリー少佐:02/10/02 21:28 ID:???
ちと言い訳ぎみになるかもしれんが
>>489
それも考えましたが、派生機までやると収拾がつかなくなる恐れがあったもので・・
>>491
クワトロ大尉はあの時点では表舞台どころか完全に裏方だったので
匂わせる程度に止めました。有名すぎるエピソードですし。

493 :通常の名無しさんの3倍:02/10/03 19:22 ID:???
下がって来たのでageとく

494 :MS-05N 旧名無しザク:02/10/03 19:57 ID:???
ガルバルディβ開発史なんて言ってみるテスト

495 :通常の名無しさんの3倍:02/10/04 13:50 ID:???
保全

496 :通常の名無しさんの3倍:02/10/05 18:32 ID:???
保守あげ

497 :通常の名無しさんの3倍:02/10/06 13:11 ID:???
ナレーターは誰?

498 :通常の名無しさんの3倍:02/10/06 13:18 ID:LUYazRC1
保守

499 :通常の名無しさんの3倍:02/10/06 22:47 ID:???
06Rを期待しつつ保守age

500 :通常の名無しさんの3倍:02/10/08 07:53 ID:???
保守

501 :通常の名無しさんの3倍:02/10/08 19:39 ID:PKXp+slm
age

502 :通常の名無しさんの3倍:02/10/09 17:44 ID:???
sage

503 :通常の名無しさんの3倍:02/10/10 19:53 ID:???
保全

504 :06Rを請け負った人:02/10/11 12:04 ID:???
ここんトコ停滞気味なので、06R-1のパートだけでも
上げてみようか?と、言ってみるテスト。

505 :通常の名無しさんの3倍:02/10/11 15:34 ID:???
おながいします期待age

506 :通常の名無しさんの3倍:02/10/12 12:53 ID:???
おながいすます

507 :通常の教習生の3倍:02/10/12 13:43 ID:???
>>505
といいつつ、sageているという罠。

508 :アポリー少佐:02/10/12 19:50 ID:???
期待age

509 :MS06R-1開発秘話:02/10/12 19:56 ID:???
9:15  エェェェェェックス・・・!

「MS-06Rシリーズ開発史」
〜ザクよ再びあの宇宙を駆けろ〜

(あのナレーション)

宇宙世紀0079年9月。徐々に生産を開始した連邦軍のモビルスーツと
本来の国力差による圧倒的な物量の前に、ジオン軍は次第にその勢力圏を縮小していた。
次々と連邦軍に破壊されていくジオン製のモビルスーツ・・・・・
軍の情報筋から送られてくるその事実を、口惜しそうに聞く一人の男がいた。
H・・・・・あの名機「MS-06ザク」の設計スタッフ。ザクの生みの親の1人だった。

Hがその話を聞いたのは、正にそんな時だった。
「軍が近々、暫定的ではあるが宇宙戦用のモビルスーツの競争試作を行うらしい。」
Hは胸躍った。これであのツィマッド社に今度こそ勝てると思ったからだ。

ツィマッド社・・・・・ジオニック社とは一線を画す、新興のモビルスーツメーカー。
ジオニック社の培ったモビルスーツ開発のノウハウを独自にアレンジし、製作されたモビルスーツは、
ジオニック社からモビルスーツ開発における国内シェアを徐々に奪っていった。
特に「MS-09ドム」は「MS-06ザク」に変わる地上戦用モビルスーツとして重宝され、
その地位を確立していた。

「次こそ勝ってみせる」

Hの口癖だった。

510 :MS06R-1開発秘話:02/10/12 19:58 ID:???
宇宙空間における戦闘で最も重視されるのは機動力だった。
1年戦争開戦当初、ジオンが連邦軍の巨大な宇宙戦艦群相手にも、
小型軽戦闘機相手でも優位に戦闘を運べたのは、 高い機動力の賜物だった。

機動力こそがモビルスーツに求められる最大の性能であるとHは確信していた。
事実、「赤い彗星」シャア・アズナブルのカスタマイズされた
「MS-06S」いわゆる「S型」は、
その圧倒的な機動力で多大な戦果を上げていた。

暫定宇宙戦用モビルスーツのコンペは目前だった。
しかし、既にHの頭の中には設計図は出来ていた。
時間が無ければ既存のモビルスーツを強化、改良すればよい。
これがHの達した結論だった。
そしてHの選んだ既存するモビルスーツは…

言うまでも無く自社製の「MS-06ザク」だった。
Hには、誇りがあった。

「ザクの持つポテンシャルはこんなものではない。ザクはまだまだ伸びるよ」

短くも、長い戦いの始まりだった。

(あの音楽)
「〜ザクの限界を超えろ〜ザク以上のザクの開発」
「短すぎる稼動時間・長過ぎる補給時間」
「天才技師 エリオット・レム」
「こだわりの呪縛」
「ツィマッドの影〜佳作の名機リックドム」
「大いなる助走」


511 :MS06R-1開発秘話:02/10/12 20:01 ID:???
ザクの初期設計から開発に携わって来たHは、常々言っていた。

「ザクは俺の息子みたいなもんさ」

Hには家族がいなかった。
両親は地球からの移民者だった。少年だったHも
両親と共に宇宙に浮かぶ新天地への期待に、胸踊らせていた。
しかし数年後。コロニー生活にどうしても馴染めなかった両親は、
地球へ帰ろうとして射殺された。

密航だった。

既に両親から独立してしたHは難を逃れる事ができたが、
それ以来、家族は持たない事に決めた。
だからこそザクに、Hは自分の子供以上の情熱と愛情を注ぎ込んで来た。
手塩にかけて来た「ザク」の改良。
開発陣達は、ポイントを確認した。
「MS-06F」以上の機動力を獲得する為の、バックパックの大型化。
そして下半身の改良。スカート内のバーニア、脚部のスラスター。
特にバックパックはF型のバックパックを遥かに上回る大形の物が考案された。
完成すれば、これまでに無い高機動力を獲得する事は、明らかだった。
かくして、ジオンの次世代を担うであろう「ザク」の試作1号機は完成した。

「いよいよですね、主任」

声をかけてきたのは同じ開発担当のSだった。
Sとは「MS-06ザク」の開発時から同じ釜の飯を食ってきた仲間だった。

「ああ。ツィマッドの奴らには、冷や飯食わされたからな。今度はこっちの番だ」

Hの合図と共に、テストパイロットが起動を開始した。
そして動き始めた………

512 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:03 ID:???
速い!

今までのザクとは比べ物にならないくらいに速かった。
目標までの到達時間、回避性能、運動性能。
どれをとっても非の打ち所が無かった。

「やった!やったぞ!」

どよめきは歓声に変わり、誰もが成功を確信した。
しかし、その瞬間。
・・・・・「ザク」の動きが止まった。

「燃料切れです」

テストパイロットは言った。
稼動時間は、余りにも短かかった。
出来のいい息子の生まれて初めての反抗だった。

新型「ザク」の試作機のスペックは、従来の「F型」や「S型」の
スペックを遥かに超え、言わば「究極のザク」と呼んでも差しつかえが
無い程の性能だった。しかし、そんな「ザク」にも欠点があった。
それは、唯一であったが、最大の欠点だった。
その最大の欠点が、多くの問題を引き起こす事になった。

513 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:05 ID:???
「ザク」の致命的な欠点。

「ザク」の推進剤は化学燃料だった。
化学燃料ロケットを推進機構に採用していた「ザク」は、
機体に搭載出来る燃料に限りがあった。
高機動力を誇るカスタム機の「S型」を乗りこなしていたエース達は、
推進剤の残量を計算しながら継戦する能力に秀でていた。
だからこそ、一般兵の数倍の戦果を挙げる事が可能だった。
しかし、一般兵には目まぐるしく状況が変化する戦場において、
そこまでを期待するのは不可能だった。

ルウム以降、ベテランパイロットの数が日に日に減っていた当時、
新兵にも扱える操作の簡略化が次期主力MSには求められていた。
そして、継戦時間の短さは、補給回数の増加に直結する。
同じ「ザク」とは言え、機動力の増加に血道を挙げた結果、
従来の主力機である「F型」と異なる部分も多かったバーニアや
スラスターの構造は、補給やメンテナンスの猥雑さを引き起こしかねなかった。

更に、F型と大きく設計コンセプトが異なる新型は、
量産の為には生産ラインの大幅な変更が必要な事も分かった。
ラインの変更には、莫大なコストがかかる。
連邦軍の反抗作戦が開始され、地上での勢力圏を狭めつつある
ジオンにとって、コストの問題は死活問題だった。


新型の「ザク」は能率が悪い。


数々のテストを繰り返した挙げ句得られた結論は、残酷なものだった。

514 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:07 ID:???
それでも、この「ザク」の新型は、22機が生産される事になった。
来るべくソロモン海戦に向け、一機でも高性能のMSが欲しかった
ドズル・ザビ中将直々の進言によるものだった。

かくして新型「ザク」は「MS-06R-1」の開発ナンバーを与えられ、
エース級のパイロット達に配備される事になった。
だが、Hには不満だった。

「あんな、未完成品を実戦配備する羽目になるなんて」

不完全燃焼の技術者は、打ち拉がれていた。
稼動時間は短い。補給回数は多い。挙げ句の果てに、
同じ技術屋のメカニックにまで評判が悪い。
息子同然のMSに、正当な評価を与えてやる事が出来なかった
Hの胸は痛んだ。

しかしそんな折、あるエースパイロットからHにある封書が届いた。
封書は、狼のエンブレムが刻まれた蝋で、しっかりと封が施されていた。
差出人は、「白狼」と呼ばれたジオンきってのエースパイロット、


「シン・マツナガ」からだった。


当時、マツナガは、配備された「MS-06R-1」に搭乗し、多大な戦果を挙げていた。
そんな彼からの封書には、こう書いてあった。


「是非、新型ザクの再生産を行って欲しい」

515 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:09 ID:???
マツナガ以外にも、高性能にも拘らず、22機で生産が中止された
「MS-06R-1」の再生産を希望するベテランパイロットは多かった。

驚くべき事に、ベテランパイロット達は、この扱いづらいと評判のザクを
楽々と乗りこなしていたのだった。
少ない燃料で最大限の戦果を挙げるノウハウが身体に染み付いた、
ベテランパイロットたる所以がそこにあった。

しかし、対費用効果を考えた場合、
これ以上の量産は、ジオン軍部としても許可を出す訳にはいかなかった。
そこで、ジオニックは軍部に対して異例とも言えるプランを提案した。

「「MS-06R-1」の改良」

ジオン軍部はこれを了承し、
予期せぬリベンジの機会を与えられたHは大いに発奮した。
しかも、今度はジオンから、ある技術将校がジオニックに派遣された。


516 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:11 ID:???
エリオット・レム。

元ジオニックの技術者であり、現在は技術将校少佐として、
ジオン軍部に出向軍属として赴いていた。
「ザク」のひな形となった「MS-02」から
現在の宇宙軍の主力機「MS-06F」までの主席設計技師であり、
テストパイロットまで務めた、言わば

「MS開発の神様」

と言っても過言では無い男だった。
無論、Hにとって以前は直接の上司だった男でもあり、MSのイロハを
1から叩き込まれた恩師でもあった。


久しぶりに再会したレムの手を、Hは強く握り締めた。
感極まって、何と言えば良いのか分からなかった。

しかし、レムには分かっていた。

自分の手を握り締める強さが、
Hの意気込みを雄弁に物語っていた。

レムは静かに言った。


「さぁ、行こう」


2度目のリベンジが始まった。

517 :MS06R-1開発秘話 :02/10/12 20:14 ID:???
つーわけで、MS06R-1開発秘話はここまでです。
以下、 R-1A・R-2を執筆中なので、しばしお待ちを。



今年中には何とか。


518 :アポリー少佐:02/10/12 20:16 ID:???
期限は年内ですか・・・・気長に待ちますか。

519 :通常の名無しさんの3倍:02/10/13 00:32 ID:???
期待!

520 :(^^)エヘヘ:02/10/13 02:29 ID:???
前田吟

521 :通常の名無しさんの3倍:02/10/13 17:34 ID:ocokuUaj
age

522 :通常の名無しさんの3倍:02/10/14 10:46 ID:???
保守

523 :通常の名無しさんの3倍:02/10/14 12:16 ID:???
期待age

524 :通常の名無しさんの3倍:02/10/15 00:39 ID:NVH1p7Uc
age

525 :通常の名無しさんの3倍:02/10/16 15:35 ID:???
イフリート改開発記 予告編

国井「本日のプロジェクトXは、イフリート改を取り上げます。ブルーディスティニー
   と戦った、ジオンのEXAM搭載MSです。スタジオにはこの機のパイロット、
   ニムバス・シュターゼンさんの肖像画を用意しました。前にどこかのスレで見か
   けたのを勝手にお借りしたものです」

ttp://www4.osk.3web.ne.jp/~takayata/ssart/000325/gun07.jpg

膳場「…なんていうか、精悍な印象の方ですね」
国井「この方はパイロットとしての技量も優れていますが、EXAMマシンを乗りこな
   す強靱な精神力をも持っておられたようです」
膳場「ゲストをお招きしています。ニムバスさんと戦った連邦のエース、ユウ・カジマ
   さんです。どうぞ」
ユウ「………」
無言で席につくユウ・カジマ。

526 :通常の名無しさんの3倍:02/10/16 20:56 ID:???
age

527 :岩のような瓦斯:02/10/17 00:32 ID:???
>>525
>ユウ「………」
>無言で席につくユウ・カジマ。

うわははは!

528 :アポリー少佐:02/10/17 19:28 ID:???
イフリート期待age

529 :通常の名無しさんの3倍:02/10/17 19:47 ID:fkfnHaCH
ここ面白いですね。また来ます


530 :(^^)エヘヘ:02/10/17 23:28 ID:???
前田吟

531 :通常の名無しさんの3倍:02/10/18 10:58 ID:???
age

532 :通常の名無しさんの3倍:02/10/18 19:39 ID:???
saage

533 :通常の名無しさんの3倍:02/10/19 18:25 ID:???
保全

534 :通常の名無しさんの3倍:02/10/20 19:28 ID:???
保全

535 :通常の名無しさんの3倍:02/10/21 13:22 ID:x8DtGGxm
保全上げ

536 :通常の名無しさんの3倍:02/10/21 19:32 ID:???
hozen

537 :通常の名無しさんの3倍:02/10/22 20:48 ID:???
停滞気味だけど保守あげだ

538 :前スレ530:02/10/23 07:46 ID:UNkkcjHC
>>525
途中でやめてたのが貼られてて驚いた。続き書けってこと?
それとも525が続きを書きたいのか?

539 :通常の名無しさんの3倍:02/10/23 12:56 ID:???
早く書いた方が勝ちだ

540 :スレ汚し:02/10/24 04:24 ID:???
「ガンタンク〜もう一人の機械の兵士〜」

(あのナレーション)

宇宙世紀0079。
後に1年戦争と呼ばれるこの戦いは、それまでの戦争の常識を覆した。

モビルスーツ。
機械の兵士の登場である。

従来の兵器の常識を覆すその汎用性は、
ミノフスキー粒子の特殊電磁波効果も手伝い、その有効性が実証され、
後の戦争の主役となっていった。

人類初の人型ロボット兵器、MS-05ザク。
連邦軍はその効果を、敗北寸前にまで追い詰められ、初めて認識した。
しかしその存在は、諜報部によって既に察知されていたのである。

宇宙世紀0074。
当時の陸戦兵器の主役・戦闘車両開発部。
その男、Sの席は窓際に追いやられ、完全な厄介者扱いであった…

541 :スレ汚し:02/10/24 04:25 ID:???
0074年。戦闘車両開発部は、もはや「開発部」とは呼べない状況だった。
サイド3がジオン公国を名乗り独立。
それに対し連邦政府は、70年代軍備増強計画を発表、
緊張が高まっていく。
そんな緊張をよそに、戦闘車両開発部は慌ただしかった。賑わっていた…といった方が正しかった。
正式採用されていた61式戦車の増産命令が下り、開発部の人間達までもがかり出されていたのだ。

屍肉に群がるハイエナ。
Sはそんな会社の方針に嫌気が差し、ついには上層部と対立。
賑わう会社の中で、孤立していた。

そんな中、Sに仕事が回ってきた。
「巨大人型兵器の設計・開発」
軍の機密条項上は、最高機密とされていたが、この計画がいかに軽視されているかは、
彼にお鉢が回ってきたことを見ても明らかだった。
戦闘車両を開発・生産するこの会社で、戦闘車両に相反する思想の兵器の設計・開発を担当すると言うこと。
それは今のSの会社での立場そのものであった。

542 :通常の名無しさんの3倍:02/10/24 12:48 ID:???
またゴッツ・・・・マニアックな物を!w

ゴッツ期待age!!




543 :542:02/10/24 12:49 ID:???
下げてどうする!!!漏れ!

544 :通常の名無しさんの3倍:02/10/24 19:21 ID:???
前スレ読んでないんで、らいんなっぷが今一不明なんですが……
どなたか教えてくれません?
ギャン・ゲルググ・ドップ・ソーラーシステム・アッガイはサイトの方で確認済みですが。


545 : :02/10/24 20:26 ID:???
>>544
>>1のトコに前スレ貼ってあるんだから、読みなさい。
もうhtml化してあって読めるから。良い話が一杯あるよ。

546 :通常の名無しさんの3倍:02/10/24 21:19 ID:???
>>545
あんがと。確認しとく。
おとついだったかに初めてみたとき、まだhtml待ちだったモンで。

547 :スレ汚し:02/10/25 19:17 ID:???
「人型兵器」。この言葉にSは奇妙な感覚を覚えていた。
「戦争」の主役はあくまでも人間である。
戦場で人は醜く勝利を喜び、醜く敗北を悔やむ。
その姿があればこその戦争であるはずだ。
そして人間の英知が詰まった兵器。
それは戦闘の為だけに存在するオブジェ。
破壊と殺人の権化の異形は、だからこそ美しい。

それなのに、何故「人型」なのか?
画面に向かって互いにボタンを押し合うだけの戦争。
そんな歴史を乗り越え、やっと一つになったかに見えた人類。
人の形をした兵器が、戦場から人間を駆逐し、
やがて人間の宿業すら希薄なものにしていく。
そんな光景は見たくはなかった。

Sには信念があった。
いや、正確には「自分には信念が有るはずだと」思っていた。
その信念が、Sの技術者としての尊厳を押しつぶそうとしていたのである。

548 :スレ汚し:02/10/25 19:22 ID:Lae7gmli
遅くてスマソ。
構想は出来ているんですが、時間が…
また細々とアップさせていただきます。
ホント「スレ汚し」です…

549 :通常の名無しさんの3倍:02/10/26 00:09 ID:???
期待(・∀・)ワクワク

550 :通常の名無しさんの3倍:02/10/26 14:57 ID:???
一年戦争によって連邦軍は多くの従来型兵器と引き替えに、モビルスーツという兵器を得ます。
それに伴い、モビルスーツの運用法と、新たなコンセプトが生まれていきます。
しかし、それは禁断の技術に足を踏み入れる事でもありました。

次回、プロジェクトX 〜技術士官達〜
「最強を求めて」 〜パンドラの匣を開けた男達〜
             幻のガンダム試作二号機


って感じで思いついたんだが、やっぱり挫折者多数というネタだけあって、難しい……
やはり、ジオンの残光だけしか見てない香具師には荷重だったかも。
(映画版だと色々省略されてるから、ニナの扱いとかが今一わからない)

何とかまとまったら、書き込んでみたいと思います。


551 :ゼータ・ドゴスギア作者:02/10/27 00:08 ID:AcN3oW7F
ここも何か最近寂しいね・・・。まだ構想終わってないけど、デンドロビウムを
考え中。自分で作ったルセットさんの恋愛の話も入れようかと思うんですけど、
どうでしょ?

552 :通常の名無しさんの3倍:02/10/27 10:33 ID:???
楽しみに待ってます。

553 :GP-02A:02/10/27 16:08 ID:???
9:15  えぇぇぇぇぇっくす!!

凄惨なる一年戦争から3年。連邦軍の再建は、民政部門再建に優先して行われていた。それでも再建は遅々として進まなかった。
艦隊派が、連邦の主流であった。予算は、その多くが宇宙艦隊の再建に充てられた。
同時に、モビルスーツの運用研究が密かに行われた。
そしてうまれた、三体のガンダム。
これは、未だ謎多きガンダム開発計画の中でも最も異形な存在、試作2号機を作り上げた男達のドラマである。

(主題歌 地上の太陽)
新しいガンダム
呪われた技術  核
南極条約違反
ガンダム試作2号機
戦略兵器として
ジオン技師の矜持
ガンダムを作れ
デラーズ フリート

プロジェクトX 〜技術士官達〜
   「最強を求めて」 〜パンドラの匣を開けた男達〜
             幻のガンダム試作二号機


554 :GP-02A:02/10/27 16:10 ID:???
国井「今回取上げるのは、最近秘密公開期限が切れ情報が公開されたガンダム試作2号機開発に取組んだ技術者の物語です。この時に同時に開発された試作器としては試作三号機がしられています。スタジオに、試作1号機と試作2号機の1/144模型を用意してあります」
膳場「試作1号機と比べて試作2号機はかなり大柄な印象ですね」
国「サイサリスモカコイイ…ハァハァ…」
膳「あのぉ、国井さん?」
国「ええ、試作2号機は特殊な運用が前提とされているために、かなりの重防御となっていて、一年戦争末期に計画されたヘビーガンダムやフルアーマー系に属しているといえます」
膳「顔の形がガンダムという以外は、ジオン系の重モビルスーツと言う感じですね」
国「ソコガイイ!!……
  そうです。この時期は、ジオンの技術を積極的に取入れていた時期で、ガルバルディーβが連邦向けに改修されていたり、後のハイザックもこの時期に設計が開始されています。では、ご覧ください」


555 :GP-02A:02/10/27 16:13 ID:???

モビルスーツ。
一年戦争におけるザクの活躍でその威力は実証された。
連邦を勝利に導いたのも大量生産されたモビルスーツであった。
ジオンの脅威は消えた。
だが、一年戦争終結は新たな混乱を連邦軍に引き起した。
目指すべきモデルが無かった。コンセプトが無かった。何より、敵が無かった。
そんな中で、ガンダム試作開発計画は、始った。

敵の設定は、当面ジオンの残党とされた。
これを元に設定されたコンセプトは4つ。
・運動性能を高めた機動型。
・大破壊力を持った戦略型。
・大火力を運用する拠点型。
・高速力による強襲兵器。
それぞれの仕様に応じたモビルスーツが試作された。
後に、重なり合う点の多かった機動型と強襲型は統合。試作1号機となる。
その中でも、試作2号機は試作3号機とは違った意味で特異な機体であった。
その特異さは、指定された武装にあった。

556 :GP-02A:02/10/27 16:17 ID:???
アナハイムエレクトロニクス技術者L。
ツィマッド社でプロタイプドムの制作に携り、様々なツィマッド社製モビルスーツのプロトタイプ作に関わった。量産機こそ手がけたことは無かったが、誰もがその能力を認めていた。
そんな彼に、呼出しがかかった。訪れた彼に、開発部のマネージャーは軍機と書かれた書類とともに告げた。
「君に、試作器を作って欲しい。ガンダムだ」
そこに書かれた仕様の中の一文字の丹後。彼の顔から血の気が失せた。
そこ にはこう書かれていた。
「核の使用を前提とする」

軍の要求は次の通。
・戦略核の使用を前提とする。
・的確に目的を攻撃するために、目的に可及的速やかに接近。近距離で攻撃を加える。
・自衛のために最小限度の武装を施す。



557 :GP-02A:02/10/27 16:21 ID:???
L「技術者が最大の攻撃力に対して核の使用を求めた、なんて話は後からのでっち上げです。核、ありきだったんです。
ですから、内心ではかなり憤ってましたね。
向うに言わせれば、ザクで実績があるから、ジオン系に回しただけだって言うでしょうけど」
だが、彼は引受けた。
開発チームは、既に選定されていた。彼はそのチームの責任者だったが開発チームのリーダーでは無かった。名目上は、連邦系の技術者が上にいた。
L「成果だけは連邦系技術者がとる形になってましたね。まあ、戦後直ぐだったから仕方ありませんけど。それでも、あんまり気持よくありませんでしたよ。
ただ、開発チームはジオン系ばっかりだったんで、γガンダムの時のTさんみたいな事はありませんでしたね。
それでも引受けたのは、反骨心って言えば格好が良いんでしょうけど。結局は、喰うためですね(笑) まあ、多少は連邦系技術者に対する対抗心ってのもありましたけど」


558 :GP-02A:02/10/27 16:21 ID:???
L達のチームは、仕様に基づいたコンセプトをまとめ上げた。
核の使用は絶対条件。目的に確実に命中させるには、ミサイルでは不安な為、核バズーカの使用が決定された。しかし、ザクIIC型で使用された核などよりもよほど強力な威力の反面、長大な加速用砲身が必要だった。
目的に接近するために、高い速度性能が必要だった。それには、多数のバーニアとロケットモーターが必要だった。
想定される爆風からの防御は従来の装甲では不十分だった。対放射能防御は可能だが、威力が大きい分、爆心に近かった。
導き出される機体は、重装甲で且つ高機動。必然的に、そのデザインはかってのジオン重モビルスーツが参考とされた。
自衛用の武装は、最初から頭部のバルカン砲とビームサーベルのみとされた。自衛用にGM用のビームスプレーガンを持たせる案も検討されたが、能力的には可能だがマウントするスペースが無かった。
核バズーカはそれなりに巨大であった。


559 :GP-02A:02/10/27 16:24 ID:???
重装甲は必然であった。まずは、ザクIIC型で施された核対策を参考に、倍の威力に耐えられる様に設定した。
高機動を得るために、スカート部と脚部、ランドセル型バックパックにバーニアを多数装備した。
問題は、核バズーカであった。当然ながらドムのジャイアントバズーカよりも長く太くなる。
どのように運搬するか。どうやって運用するか。
ザクのように肩に負うようにして発射するのか、ドムのように腰ダメで撃つのか。一長一短でなかなかまとまらなかった。


560 :GP-02A:02/10/27 16:25 ID:???
ここで大きな問題が発覚した。
連邦が指定してきたMk-82核弾頭は、ザクが使用していたものよりも直系が倍近くも大きかった。そして十倍近い威力があった。
ザクで使用していた戦術核を一回り大きくした程度だと考えていた当初の設計はやり直しとなった。
対放射能防御は、胸部に余裕があったため対応可能と判断された。横方向へは機構上広げられなかったため、前方に厚みが増した。
だが、爆風対策は十分とはいえなかった。今のままでは、爆風によって機体はずたずたにされてしまう。
最初から特攻目的の機体を作るわけには行かない。毒くわば皿までと割切れ無かった。禁断の技術に手を染めた彼らの最後の良心だった。
射程は、既にミノフスキー粒子下でセンサーが探知可能なぎりぎりだった。射程をのばすことは技術的には可能だったがそうなれば命中がおぼつかない。
これ以上伸すわけにはいかない。
ならば防御力を上げるしかない。だが、これ以上装甲を厚くすると機動性・運動性に多大な影響が懸念された。更に、冷却装置をどこに置くかも問題であった。装甲を厚くすればそれだけ使用可能な空間が減少する。


561 :GP-02A:02/10/27 16:26 ID:???
チームの誰もが打開策を求めた。装甲は限界。ならば。
「盾で爆風を防ぎましょう」
装甲担当として入ってきたばかりのSの一言が、きっかけとなった。
「何故、そんな単純なことに」そう誰もが思った。
コロンブスの卵であった。盾は敵の攻撃を防ぐ為のものという既成概念が妨げていた。
「どうせなら、冷却装置も盾に入れてしまいましょう」
盾に別の機構を積むことは、既にマクベ専用ギャンで実績があった。異論は無かった。これで、機体はできた。誰もがそう思った。


562 :GP-02A:02/10/27 16:27 ID:???
バズーカの設計も一からやり直しとなった。弾頭にあわせて、砲身の経を広げなくてはならなかった。更に、重く大きくなった弾頭を発射するには、砲身長がそのままでは不十分だった。
武装開発班のKは、思いついた。
「二つに分ければいい」
過去の実績はあった。中世期、ドイツや日本において、空挺部隊用として分割される銃が開発されたことがあったし、初期のバズーカ砲は分割式だった。更に、人力で運搬する砲は分割が当然であった。
だが、分割した砲身と基部はどこに置かが問題であった。
そのとき、盾で爆風を防ぐ為、全長並の大型のものとなった事をしった。ここに収納すればよい。
重量自体は、砲身側はさほどでもない。
問題は基部であったが、これはゲルググキャノン等で用いられた様に、バックパックにマウントする方法が採用された。


563 :GP-02A:02/10/27 16:31 ID:???
膳場「今日は武器開発担当だったKさんにおいで頂きました」
K「どうも」
国井「良く開発を引受けられましたね」
K「ええ。やはり旧ジオン系だからってバカにするなって思いでしょうね。今と違って、ジオン系の肩身が狭い時期でしたから。逆に、トップがLさんだったら、引受けなかったんじゃないかな?」
膳「と言いますと」
K「TOPがKさんだったら、純粋にノウハウを持ってるから指名された、って可能性もあるわけですから。
みんな見返してやるんだって気持で一杯でしたよ。だから、あんまり仲が良くなかったツィマッドの連中とも協力して働いてましたね」
国「なるほど。そうして開発が進んでいった訳ですが、核弾頭の指示はどうなっていたんでしょう」
K「最初は全く知らされてませんでした。どうも、形の上では、アナハイムの方が核使用を要求したと言う風にしたかったみたいですね」
国「盾で防ぐというアイデアですが、一見当り前のようですが」
K「ええ、後で考えると全く当り前過ぎるんですが盲点でした。
当初は上半身が隠せる程度のものだったんです。それをシールドからシェルターに発想を転換したんですね」
膳「では続きをご覧ください」


564 :GP-02A:02/10/27 16:33 ID:???
順調に進んでいるかに見えたチームに横やりが入った。リーダーからであった。
「これはガンダムなんだ。それがなんだ、このデザインは」
チームの全員が激しく怒った。だが、連邦軍は上司の側を支持した。顧客の要求は絶対だった。

足の形状、腰のスカート、顔の形状、全てがガンダムに似せて再設計された。
ここで問題が起きた。バーニアが入らない。
当初はドムやゲルググのようにスカートを広く取りそこにバーニアを入れる設計であった。だが、ガンダムタイプである為に、その位置には最小限のバーニアしかおけない。
足につけるのも既に限界。これ以上付けると、地上での走破性に問題が出る。
ランドセル型バックパックも、既に付けられる限り付けていた。付ける場所がない。
「肩、肩があいてます。ここなら、邪魔になりません」
Sの再度のアイデア。
「そんなところに付けたら、武器はどうするんだ」そう一笑に付そうとしたときに、Lは気が付いた。武器は核バズーカとビームサーベルのみ。核バズーカはマウントされており、別に手で引出さずとも構わなかった。
ここしかない。
誰もがそう感じた。
嬉しい副産物もあった。
肩に付けたバーニアを独立させたため、機動性と運動性が飛躍的にあがったのだ。
こうして機体は完成した。

565 :GP-02A:02/10/27 16:33 ID:???
国「完成しましたね」
K「ええ。南極条約違反という、明らかな犯罪を犯してうまれた機体なんですが、それでもみんな愛着がありましたね」
膳「少し、顔が怖いですね」
K「そこが、サラリーマンができた精一杯の皮肉ってところです。技術者として手を抜くことはプライドが許しませんけど、意匠にどんな意図を込めるかは技術者の勝手ですから」
国「完成した機体はその後オーストラリアに運ばれた訳ですが」
K「やはり、立合いたかったですよ。みんな、俺たちのガンダムって感じだったですから。それだから、ソフト開発の女の子が、私のガンダムみたいな事言ってたのには少しみんなかちんと来てましたね(笑)」
国「私の、と言う点にでしょうか」
K「ええ、そうです。ああ、女性だからって訳では無いですよ。ジオンでは人材を含む資材が全て連邦に劣ってましたから、女性の社会進出は連邦以上でしたから。突撃機動軍なんて、トップが女性ですし(笑)」
膳「その後、この試作2号機はどうなったのでしょうか。エンディングです。」

566 :GP-02A:02/10/27 16:35 ID:???
ガンダム試作開発計画、試作2号機。略称、GP-02A。
完成した機体は、オーストラリアで地上運用テストを受けることとなっていた。
だが、ジオン残党、デラーズフリートにより核弾頭ごと機体を奪われた。
そして、皮肉にも連邦軍観艦式において、その優秀性を示し、一撃で連邦艦隊を壊滅状態に追いやった。
その後、追跡してきた姉妹機ともいえる試作一号高移動改造機との戦いで爆発した。
しかし、この機体は後に傑作と呼ばれるリックディアスの設計の参考とされた。
愛称はサイサリス(ホオズキ)。花言葉は"偽り"だった。

プロジェクトX 〜技術士官達〜

   「最強を求めて」 〜パンドラの匣を開けた男達〜
             幻のガンダム試作二号機
               終


567 :GP-02A:02/10/27 16:42 ID:???
初めての挑戦で勝手がわからず、一気に書上げました。
長い上に悪文で、読みにくいかと思いますが、スマソ。
(推敲ぐらい、もっとしっかりしろYOって言われそうですが)
やはり、GP-02Aは分不相応なネタだったかも。

他の方のネタ、楽しみに待ってます。

568 :ゼータ・ドゴスギア作者:02/10/27 20:34 ID:iXLQL1oB
サイサリス、よかったんですけど、試作四号機は「ガーベラ・テトラ」になった
から存在するんじゃ?記憶違いだったらすいません。

569 :通常の名無しさんの3倍:02/10/27 20:58 ID:???
>>568
公式には中止されたことになってるはずなんで、一応、そういうふにしてみました。
ガーベラ・テトラは、確か、アナハイムが勝手に試作したって設定なはず。
で、上の話は、GPシリーズの機密期限切れによる情報開示って設定なんで、民間企業の自主開発機体までは含んでない形にしてます。
(面倒だったってよりも、手に負えそうに無かったモノで(汗)


570 :通常の名無しさんの3倍:02/10/27 21:12 ID:???
ニナがさりげなく・・・・(w

571 :通常の名無しさんの3倍:02/10/27 23:27 ID:???
おおっ!
久々の大作。
ヨカータです!


572 :アポリー少佐:02/10/28 17:02 ID:g7BHai7L
保守、保守

573 :通常の名無しさんの3倍:02/10/28 20:39 ID:???
(・∀・)グッジョブ!!

574 :通常の名無しさんの3倍 :02/10/29 18:15 ID:uDxtcPTt
技術者達がニナにむかついてるのがイイ

575 :通常の名無しさんの3倍:02/10/30 06:01 ID:???
  

576 :通常の名無しさんの3倍:02/10/30 14:41 ID:???
あげます。
職人の皆さん頑張ってください!

577 :前スレ530:02/10/30 17:03 ID:RUPE5v+Y
>>525貼った人は続き書かないのか?だったら漏れが書くけど、とりあえず返事待ち。

578 :通常の名無しさんの3倍:02/10/31 12:32 ID:???
GP-02
ヨカ――――――――(^∀^)――――――――タヨ

579 :通常の名無しさんの3倍:02/11/01 10:34 ID:???
保守だあ――――――――!ガトォ――――――――!

580 :通常の名無しさんの3倍:02/11/01 11:07 ID:???
すばらしい!>>551デンドロも期待してます〜大変だろうけど頑張ってね!


581 :通常の名無しさんの3倍:02/11/01 15:13 ID:???
デントロでは、1号機がスティンメンに採用されなかった理由をうまく説明してくれることを希望。
差し出がましいこと言ってしまいまたが、楽しみに待ってます。

582 :通常の名無しさんの3倍:02/11/01 20:18 ID:???
ジオングとかってもうやったの?

583 :通常の名無しさんの3倍:02/11/01 21:06 ID:???
>>582
前スレでやっとりますな

584 :はいざっく:02/11/02 05:36 ID:???
エーックス

ザク、一年戦争と呼ばれる戦争で初めて登場した人方兵器、これをMSとゆう
戦争のはじめには、ザクは大量生産され、多くの戦果得た。しかし
連邦軍の開発したMSの前にザクは大破した、ザクマシンガンを防ぐシールド
マシンガンを耐えられるボディ、戦艦なみの火力の前にザクはなすすべは無かった
ザクに変わる量産型のMSに成功したジオン公国はザクを前線からはずした
それから、戦争は終り、ザクは日の目を浴びることは無いと思われた

そんなある日、新型MSの武器の設計を任された男が居た、男はMSの設計図を見て驚いた
そこに書かれていたのは、男が昔作ったマシンガンを持ったザクの姿であった
この物語は、一人の男が描いた夢を実現させた、真実の物語である

オープニング  連邦のMSの性能を入れろ  威力を上げろ  ジムを大破
        宇宙空間でのテスト  ビーム兵器との壁  少女の笑顔

生まれ変わったザク ハイザックのマシンガンを作った男達

585 :通常の名無しさんの3倍:02/11/02 18:50 ID:???
今、ジェガンとギラドーガを考えとります。
できれば今月中にはと・・・sage

586 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/02 21:06 ID:mG/sEPVC
age

587 :通常の名無しさんの3倍:02/11/02 22:36 ID:???
このスレまだあったんだ……

588 :通常の名無しさんの3倍:02/11/03 19:04 ID:???
  

589 :通常の名無しさんの3倍:02/11/03 19:28 ID:???


590 :通常の名無しさんの3倍:02/11/04 12:19 ID:???
結構落ちてきてたのでage

591 :通常の名無しさんの3倍:02/11/04 13:11 ID:HDz6eyHZ
保存上げ

592 :通常の名無しさんの3倍:02/11/05 14:51 ID:ifYt9QtQ
このスレを参考にFLASH作っていいですか
 後日うpします

593 :通常の名無しさんの3倍:02/11/05 15:37 ID:???
>>592
お待ち申しております。

594 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/05 21:14 ID:ctumutMc
>>592
がむばってください

595 :通常の名無しさんの3倍:02/11/05 21:18 ID:???
いま番組ハジマリマスタ

596 :通常の名無しさんの3倍:02/11/06 07:57 ID:lDrr3Fyh
hage

597 :通常の名無しさんの3倍:02/11/06 08:36 ID:???
>>592期待age

598 :通常の名無しさんの3倍:02/11/06 10:05 ID:???

600ゲット

599 :通常の名無しさんの3倍:02/11/06 10:09 ID:???

600

600 :通常の名無しさんの3倍:02/11/06 10:10 ID:???
600

601 :通常の名無しさんの3倍:02/11/07 09:52 ID:???
とりあえず601と言いながら保守

602 :通常の名無しさんの3倍:02/11/08 00:53 ID:???
保守

603 :通常の名無しさんの3倍:02/11/08 14:16 ID:???


604 :前スレ530:02/11/08 18:44 ID:???
イフリート改開発記 第二話

予告編 >>218 >>219
第一話 >>238 >>239 >>240

「これは良い機体だ」
ジオン公国地球侵攻部隊の技術者が独自に開発した試作機。コストの問題から
量産化を見送られ、8機しか存在しない貴重なMS。研究施設に届けられた
MS−08TX・イフリートは、開発者の若い才能と野心を感じさせる高性能機だった。
「どんな奴が作ったのか」
I氏はイフリートと向き合えることを嬉しく思った。気の重かった任務に
やりがいを感じ始めた。

EXAMシステムを搭載したイフリートで一回目の実験が行われることになった。
他に手を加えない状態でどこまで持つか、様子見のテストである。
「ザクは2分でオーバーヒートしたというが、こいつはどれだけ耐えられるか」
得られた実験データをもとに改良を進める。そしてこのテストにはイフリートの
ポテンシャルを測る意味も含まれていた。
「頑張ってくれよ」


605 :前スレ530:02/11/08 18:47 ID:???
「このMSは凄い」
テストパイロットの声は興奮していた。実験を見守るスタッフの間からも驚嘆
の声が漏れた。イフリートはザクとは比べ物にならない動きを見せていた。
やがてクルスト博士が指示した。
「EXAMを解放しろ」

イフリートはさらに凄まじい勢いで標的を破壊し始めた。同じパイロットの
操縦とは思えない。
「これがEXAMか」
驚愕するI氏の耳に、コクピットからの通信が飛び込んできた。テストパイロット
の悲鳴だった。
「制御不能、強制停止してください」
イフリートは暴走していた。
「助けてくれ」
「機体が強制終了を受け付けません」
I氏は叫んだ。
「オーバーヒートするまで辛抱してくれ」
テストパイロットの声は聞こえなくなった。そのままイフリートは活動を続け、
やがてオーバーヒートで機能を停止した。

「3分2秒」
クルスト博士の声だった。I氏は理解していた。
「EXAMシステムが完全に機能した時とは暴走状態のことなのか」


606 :前スレ530:02/11/08 18:50 ID:???
コクピットから救出されたテストパイロットは精神障害を引き起こしていた。
「まただ…」
スタッフのひとりがつぶやいたのをI氏は聞いた。

以前にザクで行われた実験でも、パイロットに精神障害が見られたという。
そのパイロットは今も病院に収容されたままだ。翌日スタッフからテスト
パイロットの話が伝わった。
「彼はもうだめらしい」

実験データは得られた。改良点の目処もついた。
「だが、パイロットがいないだろう」
二度続いたパイロットの精神障害。それがEXAMによるものだという噂が
広まっていた。
「彼女の呪いだ」
ニュータイプの少女、マリオン・ウェルチ。彼女はクルスト博士の実験台となって
EXAMを完成に導いた。だがその実験で意識不明に陥り、今も眠り続けている。
ニュータイプの精神パターンを模したEXAM・OSにマリオンの魂が宿り、
パイロットを狂わせている。そんなオカルトじみた話を研究スタッフは半ば
事実のように噂していた。研究施設にはパイロットを引き受けるものは既に
誰もいなかった。

それでもI氏はイフリートの改良作業を続けていた。EXAMの行く末はどうあれ、
イフリートと向き合うのは楽しかった。
「こいつはまだまだ強くなる」
単純に技術者としての欲求が彼を動かしていた。


607 :前スレ530:02/11/08 18:51 ID:???
「新しいパイロットが見つかった」
クルスト博士が実験の再開を告げた。I氏はパイロットの経歴に目を通した。
撤退命令を出した上官を射殺、その戦闘を生き抜いたものの逮捕され謹慎処分
を受けていた男。上官を殺害すれば、軍法では銃殺刑である。しかしこの男は
パイロットとしての技量を買われ、EXAMのテストパイロットに左遷される
ことで刑を逃れたという。

「銃殺刑よりも酷いんじゃないのか…」
刑を逃れて生き延びてもEXAMの実験で廃人になるかもしれない。だからこそ
本来死刑囚であるこの男がパイロットに選ばれたのだ。本人はそれを知って
いるのだろうか。

「今度のパイロットもまた精神障害を引き起こす可能性がある」
I氏の言葉にクルストは答えた。
「大丈夫だ。あの男は最初からイカレている。これ以上コワレることはない」
その男が研究施設に到着した。ニムバス・シュターゼン。地球帰りの男である。


608 :前スレ530:02/11/08 18:53 ID:???
「ニムバスです。よろしく」
I氏は握手を求めたニムバスの手を握った。礼儀正しい男に見えた。
I氏は手を緩めたが、ニムバスはその手を放さなかった。
「後から驚かれるのは嫌なので、先に言っておきます」
I氏の目を正面から見つめて言った。
「実は俺…騎士なんです」
真顔だった。ニムバスはやっと手を放すと、なにやら満足気に頷きながら
去っていった。

「この男、本物だ」
I氏は震えた。

609 :前スレ530:02/11/08 18:57 ID:ryOiW9TX
続きは来週です。525の返事が無いので自分で書くことにしました。
ゲームはやったことないし小説も読んでいないので矛盾があるかも
しれませんが、遊びの範囲と思ってください。

610 :通常の名無しさんの3倍:02/11/08 19:01 ID:???
結構イイYO!
漏れもまた何か書くかな・・・

611 :通常の名無しさんの3倍:02/11/09 18:49 ID:???
保守

612 :通常の名無しさんの3倍:02/11/09 22:30 ID:???
>「実は俺…騎士なんです」
>真顔だった。ニムバスはやっと手を放すと、なにやら満足気に頷きながら
>去っていった。
>「この男、本物だ」
>I氏は震えた。
この文章だけ見ると、ニムバスは本物のキチガイっていうふうにも取れるな。

613 :通常の名無しさんの3倍:02/11/10 00:18 ID:uRdb0eF/
V計画をプロジェクトXのフラッシュで作ったらすごい。
1年戦争初期ジオン優勢の理由はMSザクにあった。

ルウム戦役において連邦軍はレビル将軍が捕えられる失態。

○○にて密かにMS開発計画のV計画が発動された。

1年戦争終了後の数々の戦争においても
数々のガンダムは主力として使われていった。

614 :通常の名無しさんの3倍:02/11/10 17:11 ID:???
まだだ!まだ終わらんよあげ

615 :通常の名無しさんの3倍:02/11/10 20:24 ID:???
>>612ニムバスは単に騎士(多分貴族)の家系の人間なだけで
冷静なキチガイだから全然問題ないと思う。

616 :通常の名無しさんの3倍 :02/11/11 12:33 ID:uue0BXuj
下がり過ぎage

617 :通常の名無しさんの3倍:02/11/11 12:37 ID:???
パブリクが使ってた、ビーム攪乱網を開発したヤシダレヨ。
その後パッタリじぁねーの!!

618 :通常の名無しさんの3倍:02/11/11 12:42 ID:l/Rsn3hZ
錯乱「網」ってなんだよ「あみ」って・・・。

膜だろ。


619 :通常の名無しさんの3倍:02/11/11 12:50 ID:???
スマンゲ!!

620 :前スレ530:02/11/11 20:15 ID:???
イフリートでの二度目の実験に、ニムバスは耐えた。
「私は騎士だ。魔女め、貴様の好きにはさせん」
暴走するイフリートの中で彼は叫んだ。機体は3分19秒でオーバーヒート、
機能を停止した。疲労困憊していたものの、ニムバスは自力で無事にコクピット
を降りた。スタッフに安堵の溜め息が広がった。

「魔女とは何だ」
I氏がニムバスに尋ねると、EXAMが暴走した際に女の声が頭に響いてきたという。
「心配する必要はない。騎士が魔女に負けるはずがない」
ニムバスには、その声の原因はどうでも良いらしい。だがI氏はマリオン・ウェルチ
の名を思い出していた。

ニムバス・シュターゼンはI氏の予想以上に優秀なパイロットだった。機体の状態を
自分の手足のように把握し、どこに無理な負担が掛かっているか、またどこでパワー
が無駄になっているか、そして不足しているか、的確に指摘した。I氏は舌を巻いた。
「パイロットとしても本物だ」


621 :前スレ530:02/11/11 20:17 ID:???
ニムバスの意見を取り入れ、バックパックの換装等、大掛かりな改修が始まった。
「もし本当にこいつの底力を引き出したいのなら、武装も私に合わせてカスタマイズ
 して欲しいのだが」
ヒートサーベルを2本装備。マシンガン等の武器の代わりに腕部に火器を内臓し、
さらに脚部にミサイルポッドを取り付けた。格闘戦を優先しつつ火力にも優れる
仕様を目指した。
「そして肩を赤く塗って貰いたい」
「ダメだ」
クルストが口を挟んだ。
「あれは私のMSだ。青だ。全部青だ」
「何を言う。MSはパイロットのものに決まっている」
口論になった。どうやらどちらも譲りそうにない。I氏が割って入った。
「あれは私の機体です」
クルストとニムバスの沈黙を捕らえて続けた。
「博士、いいじゃないですか肩くらい。ニムバスも他は青で構わないんだろう」
ニムバスは頷いた。
「まあいいだろう。肩くらい、ならな。だがなニムバス、立場をわきまえろ」
立ち去るクルストの背を見つめながら、ニムバスはわなわなと拳を震わせていた。
「コロスコロスクルストコロスブチコロス…」

「この男、やはり本物だ」
I氏は震えた。


622 :前スレ530:02/11/11 20:20 ID:???
実験は繰り返され、暴走状態での稼動時間は少しずつ延びていった。そして稼動時間
の延長はわずかであってもイフリートの戦闘能力と機動性は格段に向上していた。
I氏は疑問を感じ始めていた。
「機体の性能は向上しているのにEXAMの改良は進んでいないのでは」
I氏にはEXAMが以前と全く変わっていないように思えた。稼動時間の延長には
機体とEXAM、両方のバージョンアップが必要だ。だがクルスト博士はEXAMの
改良を進めているようには見えない。そして壁が見えた。機体の改良とニムバスの
操縦を持ってしても、稼動時間4分の壁を超えられない。
「イフリートには、まだやれるはずなんだ」

その日、ニムバスの様子がいつもと違った。
「おのれ魔女め、ハァハァ」
管制室でI氏はそれに気付いた。
「ニムバスの様子がおかしい」
「いつもと何が違うというんだ」
クルスト博士は取り合わない。I氏は緊張しながら実験を見守った。暴走状態に
入って既に3分30秒が経過している。そして4分。イフリートはまだ暴走を
続けている。壁を突破した。

「やったぞニムバス」
5分1秒でイフリートは活動を停止した。これまでの記録を1分も上回る
新記録だった。


623 :前スレ530:02/11/11 20:22 ID:???
I氏はコクピットを降りるニムバスを迎えに走った。
「凄いぞニムバス、いったいどうしたんだ」
目をギラつかせながらニムバスは答えた。
「今日俺魔女犯してやったよ」
シャワールーム空いてるよね、と女性スタッフに尋ねた。彼女が怯えながら頷くと、
ニムバスは危険な香りを漂わせながら去っていった。

「こんな男、ちょっといない」
I氏は震えた。


624 :前スレ530:02/11/11 20:24 ID:/ne5OBm4
自分の中ではクルストとニムバスはキチガイなので、そういう書き方にしてみました。
今日はここまでです。

625 :GP-02A:02/11/11 21:17 ID:???
>>624
乙。
やはり、両者とも、"本物"なんですな (w;
続き、がんがってくんなましょ

626 :宇宙世紀の金閣寺:02/11/12 22:10 ID:Z0IHsFEk
百式の金色の装甲は金箔だった
下地に最高級の漆を使い3人の職人で一枚一枚張っていった
しかし職人の癖が出て誤差ができてしまった
漆職人が怒り出した
 金箔職人の一人がこういった
 「私にやらせてください」
 一人でやるとは前代未聞だった

627 :通常の名無しさんの3倍:02/11/12 23:22 ID:???
>>626
ニャハハ・・・やっぱりやる奴がいたかw

628 :通常の名無しさんの3倍:02/11/13 08:02 ID:???
 

629 :通常の名無しさんの3倍:02/11/13 12:54 ID:uZ6KquGa
今度はZZガンダムとガンダムMkーU,ジェガンの開発秘話を書いてください、

630 :通常の名無しさんの3倍:02/11/13 19:56 ID:???
Mk-2とZZは前スレで書かれている。
ジェガンは誰かが書いてるとか言ってる

631 :通常の名無しさんの3倍:02/11/13 20:22 ID:???
ヒゲ時代の発掘ネタとか読みたいなあ

632 :岩のような瓦斯:02/11/13 22:41 ID:???
ゼクスの命でウイングガンダムを修復した技術者の話なんかどうかな?

633 :通常の名無しさんの3倍:02/11/14 11:22 ID:???
クニイ「見事に張られた金箔ですが、量産期に大きな問題が出てきます・・・」
クボジュン「百式プロトタイプ完成後、その後の話しです。」

問題は金箔のコーティングにかかるコストであった。
MS用装甲は、そもそも装甲研究開発部の開発領域。金箔についてはそもそも反対されていた。
装甲研究開発部で合意を得られても、検査部合金課の認可を通過し、
量産時にはその後の業者を集めての入札で購入というステップが必要であった。
どう考えても、職人を使っての金箔コーティングは通るはずが無い・・・。
技術士官Aは荒れた。バーに行き酒を浴びるように飲んだ。
酔っ払ったAがカウンターに顔を落としこんだその時、コロニー名物
「トマトエキスショット」を見て思った。

これだ!

金箔を張るからコストがかかるのだ。
分子レベルにまで分解し塗料に溶け込ますことが出来れば・・・。
技術士官Aのエマルジョン塗料開発の新たな戦いがはじまったのである。

634 :通常の名無しさんの3倍:02/11/15 00:38 ID:???
保守

635 :通常の名無しさんの3倍:02/11/15 09:20 ID:ipEriH2z
RGM−89ジェガンの開発秘話を書いて下さい、

636 :通常の名無しさんの3倍:02/11/15 09:30 ID:???
じむのプラットホーム残ってたからね。
流用しただけさ。
やっぱ、量産型って必要っしょ。やられ厄。
プロトタイプばっかだと、ウゼーじゃん。つくんのも。
まぁ、欲出さずソコソコに仕上げました。

20世紀のトヨタをみならいました。以上。

637 :通常の名無しさんの3倍:02/11/15 12:42 ID:G6ku9WGc
age

638 :通常の名無しさんの3倍:02/11/15 23:27 ID:???
保守党

639 :通常の名無しさんの3倍:02/11/17 00:29 ID:???
age

640 :通常の名無しさんの3倍:02/11/17 19:19 ID:???
sage

641 :前スレ530:02/11/17 19:58 ID:???
イフリート改開発記 第四話

その日以来、イフリートは安定して5分間の暴走状態を可能にした。だがその後の
実験でも5分を大幅に上回ることはなかった。
「イフリートにはここまでかもしれない」

既に機体の限界は見えていた。技術者として自分は十分にやったと思う。だが
それでも5分。戦場で5分間で機能を停止する機体など使い物にはならない。
しかもその5分という数字はパイロットの腕次第なのだ。後はEXAMシステムの
改良で機体への負担を軽くするしかないのだが、クルストが望んでいるのは機体に
最も負担のかかる暴走状態を少しでも長く維持することだけだった。
「この研究は無駄に終わる」
I氏は予感していた。イフリートはEXAM無しでも充分に優秀な機体に
仕上がっている。それだけに残念だった。


642 :前スレ530:02/11/17 20:01 ID:???
そんなI氏のもとに、友人からの連絡が入った。ジオン公国直属の研究機関に
所属するL氏からのプライベートな通信だった。

「EXAM研究所の査察を任された」
それに先立って友人であるI氏に意見を求めたい、とのことだった。
「上層部はEXAMを重要視していない。私の報告次第では研究は打ち切られる
 ことになるが」
I氏は率直な意見を述べた。
「EXAMがフルに機能した時、確かに機体は信じられない動きをする。EXAM
 の研究自体には価値があると思う。だがクルストに任せておいてはダメだ。あの男は
 EXAMを戦力として実用可能なレベルに仕上げることを考えてはいない」

しばらく後、L氏が研究所を訪れた。

査察を終えたL氏は、I氏に自分の見解を語った。
「疑似ニュータイプシステムというEXAMなんて存在しない。ここでEXAMと
 呼ばれているアレは、ただの不完全なオートパイロットシステムに過ぎない」
I氏は衝撃を受けていた。
「なんだって」


643 :前スレ530:02/11/17 20:03 ID:???
I氏はその言葉を信じられなかった。
「クルストの理論でニュータイプを実験台に完成したものだと聞いているが」
「ジキルとハイドの話を知っているだろう」
L氏は語った。
「ジキル博士は自分の理論に基づいて変身薬を完成させた。しかし2回目に同じ
 方法で作ろうとしても完成しない。そしてハイド氏から戻れなくなってしまう。
 それは1回目の成功は原料に含まれた不純物による偶然だったからだ。ある理論
 に基づいて完成したものがあっても、それが理論の正しさを証明していない場合
 もある。EXAMがそうだ。今動いているアレはクルストが作ろうとしたもの
 とは違う、偶然の産物だ」

「アレがEXAMだというなら、私にだってEXAMを作ることが出来る」
L氏は続けた。
「5分でオーバーヒートする代わりに機体の性能を限界まで引き出すシステム。
 OS、デバイス込みでだ。その程度のものを作れる奴はいくらでもいる」
沈黙するI氏に言い放った。

「この研究は中止だ」


644 :前スレ530:02/11/17 20:05 ID:???
I氏は納得できなかった。
「ニムバスのいう魔女の声とは何だ。実験台になったニュータイプ、マリオン・
 ウェルチのものだと噂されている。現にニムバスが魔女を征服してから稼動 
 時間は延びている」
「そんなオカルトめいた話が上層部に報告できるか」
L氏は周囲を見回してから小声で言った。
「その声と言うのはニムバスの妄想ではないのか」
I氏、否定できなかった。

L氏の報告書には、EXAMが疑似ニュータイプシステムであることの真偽は記載
されなかった。ただ客観的な問題点、パイロットの精神障害、オーバーヒート、
暴走状態に入れば敵と見方の識別が出来ないことなどが記載された。さらに、
実用可能なレベルに仕上げるまでに必要と予想される期間をL氏は記した。
上層部が開発中止を決定するのに十分な報告だった。

まもなくEXAM研究所に開発中止命令が下った。その直後、クルスト博士は
連邦に亡命した。


645 :前スレ530:02/11/17 20:08 ID:???
膳場「本日二人目のゲストです。Lさんにスタジオにお越し頂きました」
国井「Lさんは疑似NTシステムEXAMを否定されたわけですが」
L氏「はい」
国井「EXAMは機械的な疑似マリオンで、そのために彼女の精神がそこに固定
   されてしまった、という説もあるのですが」
L氏「ナニ言ってんですかアナタ」
国井「はあ」
L氏「貴方が言ってるのは人形に霊が憑いたとかいうのと同レベルの話ですよ、
   馬鹿馬鹿しい」
国井「はい…」
L氏「そもそもニュータイプの精神波というものは、記録したり再生したり出来る
   性質のものではないんです。だからこそ戦後、連邦軍はサイコミュ実用化の
   ために強化人間を育成したのでしょうが」
膳場「パイロットが聞いた声についてはいかがですか」
L氏「ニムバスのような妄想家の言うことが信じられますか。大体、他に誰が聞いた
   ってんです、その声を。EXAMマシンに乗ったものは皆発狂している。
   証言なんてないんですよ」
膳場「そこのカジマさんもEXAMに乗った方のおひとりなんですが」
L氏「声、聞いたんですか」
ユウ「………」
L氏「言えよ、聞こえたのかよ、今ここで言ってみろよゴルァ」
ユウ「………(半泣き)」
国井・膳場「………」


646 :前スレ530:02/11/17 20:09 ID:4fGNHYWT
EXAMについては存在を真っ向から否定する人もいます。自分としてはBDも
イフリート改も好きなので存在を認めたい。そこで摺り合わせとして「自称疑似
NTシステム、ヨソから見れば欠陥自動操縦システム、ただし無茶苦茶強い」
そういうものがEXAMと呼ばれて存在した、という設定で書いてみました。
続きはまた今度。

647 :GP-02:02/11/17 21:53 ID:???
>>646
乙。続き期待してます。

しかし、L氏とユウの絡みはワラタ

648 :通常の名無しさんの3倍:02/11/17 22:53 ID:???
>>646
続き楽しみです。
オレはどちらかというとEXAM否定派なんですが、実は欠陥自動操縦であったとする説はいいですねぇ。
このシリーズ楽しみですわ(w

649 :通常の名無しさんの3倍:02/11/18 09:57 ID:pvI2H4wg
RGM-89ジェガンを書いてください、

650 :通常の名無しさんの3倍:02/11/18 13:53 ID:???
L氏って実は兵隊ヤクザなのか

651 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/18 17:43 ID:???
>>649
がんがれ

652 :なんちゃって博士:02/11/18 22:46 ID:TpWo5k7T
前スレもすげー。

中島みゆき掛けながら、所々涙しつつ一気に読んでしまった。
このスレもじっくり読ませていただきます。

653 :通常の名無しさんの3倍:02/11/18 22:47 ID:???
>>652
すげえだろ
シャア板の宝さ

654 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/18 22:52 ID:???
>>653
そんな事を言ってくれるおまえは俺の中で「神」です。

655 :通常の名無しさんの3倍:02/11/19 18:11 ID:???
諸般の事情を鑑みてあげますよ

656 :通常の名無しさんの3倍:02/11/19 18:27 ID:???

>>652
こんなに嬉しいことは無い・・・・・・

657 :通常の名無しさんの3倍:02/11/19 22:12 ID:???
>>654


658 :岩のような瓦斯:02/11/19 23:05 ID:???
今日も「プロジェクトX」やってたね。曲がりなりにも山登りの端くれとして、ちょっとウルって来ちゃったよ。

X職人の皆様も頑張って下さい。

659 :通常の名無しさんの3倍:02/11/20 15:42 ID:???
がんばれ

660 :頭文字☆D☆:02/11/21 00:25 ID:???
>>633
エマルジョンじゃなくデイスパージョンだろうに…。

面白いからアゲ

661 :通常の名無しさんの3倍:02/11/21 18:03 ID:???
保全


662 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/21 21:52 ID:???
そろそろ俺もなんかやろうと思ったけどさすがにもうみんな飽きただろうと考える今日この頃

663 :通常の名無しさんの3倍:02/11/21 22:09 ID:???
>662
期待age

664 :通常の名無しさんの3倍:02/11/21 23:43 ID:???
>662
気長に待ってます!
期待sage

665 :通常の名無しさんの3倍:02/11/22 12:51 ID:???
保護         

666 :通常の名無しさんの3倍:02/11/22 22:37 ID:???
保護

667 : 06-Rの人:02/11/22 23:18 ID:???
来月10日過ぎたら、時間がとれるようになりそうです。
何とか終戦協定締結の日付けまでには完成させたいです。

668 :通常の名無しさんの3倍:02/11/23 12:35 ID:???
>>667
期待してます!

669 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/23 21:30 ID:AxCmdQ21
age

670 :通常の名無しさんの3倍:02/11/23 21:31 ID:l1w5B6zk
http://www.hi-net.zaq.ne.jp/bubbs207

671 :GP-02:02/11/24 18:58 ID:???
次作期待age

672 :通常の名無しさんの3倍:02/11/25 18:54 ID:???
保護

673 :通常の名無しさんの3倍:02/11/25 20:55 ID:???
いまんとこケンプファーが俺の中でベスト

674 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/25 21:20 ID:???
期待されちゃ〜やらんわけにはいかんだろう・・・
誰かネタ振って

675 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/25 21:21 ID:???
ちなみにネタ無しならギガンやっちゃうよ〜

676 :通常の名無しさんの3倍:02/11/25 21:55 ID:???
グフってまだ出てないよね?
ドム系に主力奪われた日陰の悲哀絡めておながいしまつ。

677 :通常の名無しさんの3倍:02/11/26 04:34 ID:???


678 :前スレ530:02/11/26 19:18 ID:???
イフリート改開発記 第六話

「放置することは出来ない」
声を上げたのはI氏だった。亡命したクルスト博士の扱いについてである。L氏は
EXAMもクルスト博士もジオン公国にとって無価値と断じていた。上層部が彼の
判断に従えば、予定通りEXAM研究所は閉鎖され、クルスト博士の行動は放置
されることになる。
「確かにEXAMが疑似ニュータイプシステムだとする証拠はない。だが、
 そうではないと証明できた訳でもないんだ」
もしも連邦軍の技術者が解析に成功し、疑似ニュータイプシステムだと証明した
ならば。そしてそれを実用化まで漕ぎ着けたら。暴走したイフリートの様子を思い
出すI氏に、突然別の考えが浮かんだ。
「いや、問題は疑似ニュータイプシステムの真偽ではない。ここで動いていた
 あのEXAMが敵に回るということだ。それだけは避けなくてはならない」
あのEXAMが敵としてジオンに牙を剥く。しかもそれが連邦の技術者の手によって
実用化に耐えるシステムに仕上がったものだったら。それは恐怖だった。

「そんなことは有り得まい。アレを実用化するにはまだ膨大な時間が必要なはずだ。
 ましてやパイロットが見つかるかどうかさえ解らん」
「連邦の技術者をなめるんじゃない」
I氏は怒鳴った。
「MS開発で我々は十年先行していたんじゃなかったのか。それを奴らは一年
 かからずに白い悪魔を完成させたんだぞ」
L氏はうなった。確かに赤い彗星が連邦のMSを発見し、そして取り逃がして以来、
連邦の技術者の底力は侮れないとする評価が広まっていた。同時に連邦の技術力が
どれほどのものなのか、ジオンには把握しきれなくなっていた。L氏の中にも
不安は存在していたのである。


679 :前スレ530:02/11/26 19:20 ID:???
「私に任せてもらおう」
ニムバスだった。
「私がクルストを殺す」
「引き受けてくれるのかニムバス」
「ってゆーか前からアイツ殺したかった」
クルストの追跡を請け負う者がいる。ニムバスがさらに言葉を続けた。
「私はひとつ危惧している。連邦は既にMS開発に成功している。つまりEXAMを
 搭載した連邦のMSが存在する可能性がある。その場合私はそれと戦うことになる」
I氏に向き直って言った。
「EXAMを倒せるのはEXAMだけだ。あのイフリートを私に預けてほしい」
その通りだ。連邦のEXAM搭載機を倒せる機体は既に完成し、存在しているのだ。

「いいだろう」
I氏とL氏が同時に同じ言葉を発した。

L氏の提言は上層部を動かした。ニムバスにはクルスト・モーゼスの抹殺及び
連邦のEXAMの破壊命令が下った。そしてEXAM研究所は、ニムバスの帰還
まで暫定的な存続が許可された。こうしてニムバスは地球へ降りた。


680 :前スレ530:02/11/26 19:23 ID:???
ニムバスは任務を果たした。クルストを殺害し連邦のEXAM搭載機の破壊に成功、
さらにその一機をEXAM研究所に持ち帰った。だがその任務の中でイフリートは
失われていた。相撃ちだったという。

「よくやった」
I氏は既に存在しないイフリートにつぶやいていた。ニムバスが奪取した連邦の
MSの解析に取りかかってすぐのことである。フィールドモーター駆動、マグネット
コーティング、軽量かつ堅牢な新合金の装甲材、さらにイフリートを大きく上回る
高出力ジェネレーター。この機体に比べれば、イフリートは一世代前の技術で
作られた機体でしかなかった。

「こいつと互角に戦ったのか」
I氏は感動していた。イフリート改は実験にしか用いられていなかった。性能が
向上しても、どこまで強くなっているのか具体的な指標はなかった。それが今、
証明された。この連邦の機体と渡り合えるほどの力を、イフリートは得ていたのだ。
その力を与えた技術者が自分なのだ。誇らしかった。
「ちょっと待ってくれ」
ニムバスだった。I氏は動揺していた。確かにパイロットの腕も重要な勝因である。
ニムバスは自分の思考を読んでいたのか。I氏は震えた。


681 :前スレ530:02/11/26 19:26 ID:???
「私を誉めてくれるのは嬉しいが、コイツの解析は後回しだ。私に合わせて調整を
 急いでくれ」
ニムバスの言葉に胸をなで下ろしつつも、I氏は驚いていた。
「どういうことだ」
「連邦には、まだEXAMが存在する。EXAMを倒せるのはEXAMだけだと
 いうことは奴らにも解っている。最後のEXAMがここを襲うだろう」
ニムバスが脱出に使ったHLV基地は連邦の攻撃が迫り、発射作業を急いだために
データの消去が行われなかったという。上空のムサイ級巡洋艦との交信記録も残って
いた可能性が高い。そうなれば研究所のある実験コロニーは容易に特定される。

「相手がEXAMなら、こいつで相手をするしかない。解析は後回しだ」
しかし、I氏はためらった。この機体は今のジオンにとって宝の山だ。EXAMに
耐えるための連邦の最新技術が詰まっている。
「君の言う通りにしよう」
ニムバスに答えたのはL氏だった。I氏にはその言葉を信じられなかった。
「なぜだ」
「ジオンにとって、いやスペースノイドにとってEXAMは存在してはならないのだ」
亡命が発覚した後、クルスト博士について諜報部が詳細な調査を行った。その結果、
彼のニュータイプに対する思想は異端どころか危険なものだとする結論が出ていたのである。


682 :前スレ530:02/11/26 19:29 ID:???
ジオン公国は、ニュータイプこそ人類の未来を開く存在であり、スペースノイドは
ニュータイプに最も近い存在とする選民思想をもって成り立っていた。
だがクルストはニュータイプを現在の人類に取って代わる存在と捕らえ、そして
ニュータイプを敵視していたのだった。彼はニュータイプによって現在の人類が
滅ぼされるという考えに憑かれ、その日を怖れていたという。

「つまり疑似ニュータイプシステムEXAMとは、オールドタイプがニュータイプ
 と戦うためのシステムなのか」
「恐らくはそういうことだろう。クルストの思想はジオン・ダイクンの描いた人類の
 未来を否定するものだ。EXAMは存在してはならない」
ニムバスの手で連邦のEXAMを倒し、そして研究所のデータも抹消する。連邦の
EXAM搭載機の強奪は当初の予定に含まれてはいない。本国に送らずとも、
現場の判断で廃棄すれば良い。

「しかし…」
この機体を失うことはあまりにも惜しい。悩むI氏にニムバスの声が響いた。
「来〜る〜きっと来る〜」
I氏は震えた。
「奴は必ずここに来る。逡巡する暇はない。廃棄については後から考えてくれ」
その通りだった。
「わかった。調整を急ごう」
「感謝する。私も手伝おう」
ニムバスは嬉しそうにペンキの缶と刷毛を持って来ると、機体の両肩を赤く塗り始めた。

683 :前スレ530:02/11/26 19:34 ID:mcKHciyr
今日はここまで。次回エンディングです。
>>675
ギガン編に期待。技術者の話もだけど、やっと受領したMSがギガンだった
パイロットの話も読んでみたいっす。

684 :通常の名無しさんの3倍:02/11/26 20:09 ID:???
>前スレ530氏
力作、お疲れ様でした。エンディングまで後一息。がんがってください

685 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/27 17:23 ID:???
>>前スレ530
残念だけどグフが出たんで、あしからず

686 :通常の名無しさんの3倍:02/11/27 19:12 ID:???
イフリート改開発記見てたらSガンダムの話を見たくなるな

687 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/27 23:27 ID:???

プロジェクトX 〜技術士官達〜
  「地上を網羅せよ!ジオン初の陸専用MSグフ開発記」



688 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/27 23:38 ID:???
一年戦争初期
ジオンは華々しい戦果をあげつづけてきた。
コロニー落とし以降の電撃戦により、ジオンは地上の約3分の1を掌握していた。
そんな折、少しづつではあったが、ザクの地上戦での運用問題がでてきた。
降下作戦後、地上での運用を目的としたJ型が開発された。
それにより地上戦力の中心はJ型が担うようになり、上層部もそれで十分と考えていた。
しかし、それに一人異を唱える者がいた。

689 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/27 23:52 ID:???
MS開発企業の開発技術部門にいるUだった。
Uは言った。
「確かに現在の状況ではそれで十分でしょう。しかし、もし戦争が長引けば
連邦も新たな戦力を開発、投入してジオンは劣勢に立たされるでしょう。」
幹部達はUの言ってる事が理解できなかった。
Uは続けていった。
「MSです。じきに連邦もMSを開発し、我々と対等の立場に、いや、それ以上の
ところに立つと言ってるんです。」
幹部達は皆、鼻で笑った。

690 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/28 00:08 ID:???
釈然としないまま、1ヶ月が過ぎた。
いつも通りの朝を迎えたUに、突然上司から連絡が入った。
「今、軍の幹部から地上用のMSの開発要請がきた。早くこちらに来い。」
着の身着のまま、Uは会議室に出向いた。
そこでジオン軍の幹部の一人が言った。
「どうやら連邦がMS開発に乗り出したらしい。無論ザクをベースにしてい
るのだからザク以上の性能が予想される。至急貴様に地上用のMSを開発し
てもらいたい。資金は気にするな、軍が全てもつ。」
Uは完全に目が覚めた。

691 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/28 00:26 ID:???
それから2日後、Uは自分の部下を召集し、加えて他の部門からも技術士を
集めて開発チームを結成した。
それぞれの紹介が済んだ後、Uは皆に一言言った。
「ザクを超えよう。そして、連邦の開発しているMSも超えてやろう。」
皆、心の奥底から涌き出る闘志を、抑えることが出来なかった。
開発期間の目標は、2ヶ月だった。
事の急さにUはすぐに対応はしきれなかったが、データを見比べるために
軍からザクを借りることにした。
まず先にUが知りたがったものは、J型の使い勝手だった。

692 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/28 00:29 ID:???
明日(正確には今日か)どかどか続きやります。

693 :通常の名無しさんの3倍:02/11/28 00:57 ID:???
グフ期待sage

694 :通常の名無しさんの3倍:02/11/28 19:02 ID:???
ぐふっ

695 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 20:34 ID:MdfBnixd
J型の性能は、Uの思っていたものより良いものだった。
そこで、Uはチームの会議で大まかな開発予定の機体のコンセプト発表した。
最初に書いてあったのは、「ザクの万能性の継承と総合的な性能の向上」だった。
次に書いてあったのは、「水陸両用の実現」だった。
これに対し、一人の男が反論した。
軍から派遣された技術士官のCだった。
CはUや他の者たちに水陸両用の難しさを説明した。
Uも引かなかった。
2時間にわたる議論の末、Uは折れた。
最後にUが提示したもの、それは「ザクの生産性保持とエースパイロット機開発」だった。
これには誰も難色を示す者はいなかった。

696 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 20:46 ID:F3QSr2KS
開発作業は順調に進んでいた。
しかし、皆共通の壁に突き当たっていた。
ザクの性能の優秀さであった。
様々な用途で使えるザクは、越え難い壁だった。
皆がうろたえている中、Uは動じなかった。
それどころか「こんな良い機体を超えた機体を作るなんて胸がぞくぞくする。」
と言って日々開発作業に没頭した。
そのUも、一つ悩む点があった。
それは武装の問題だった。

697 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 21:10 ID:U0BrjuGa
幾日にもわたる議論の後、初期生産タイプはザクの装備をシフトさせ、改良を
加えるに値した時に装備を考えることにした。
その後順調に作業が進み、それ程大きな壁もなく、試作機が完成した。
部下達は喜び、軍部もその性能に満足していた。
そして、若干の改良を加えたところで量産期が完成した。
実戦のデータを取る為に、10機をキャリフォルニヤベースに配備した。
Uはその機体の性能に自信を持っていた。
当然良い実戦報告を聞けるものと思っていた。
しかし、現実に届いた報告書に、Uは目をそらすことが出来なかった。
実戦での有効性がほとんど無かったのだ。
「シールドが無い装甲だけの機体、複雑過ぎる操作」
兵達には、受け入れられなかった。

698 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 21:19 ID:1wiU6jUC
ザクを超えられなかった敗北感と屈辱感が、チームを包んだ。
「試合に勝って勝負に負けた。」Cが言った。
誰もが、落胆した。
その日Uは会議室に顔を見せることはなかった。
追い討ちをかけるように、生産の一時中止が言い渡された。
チームは、失意のままに解散した。
一週間後、完全に自信を失っていたUにある人物が訪ねてきた。
「青い巨星」ランバ・ラルだった。

699 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 21:39 ID:L+hnT0eE
ラルは「あの機体」に高い評価を置いていた。
「確かに操作性は良いとは言えん。しかしあれは新兵が扱うには難しいがベテラン
が扱うにはちょうどよい。」豪快にのたまうラルに、Uは驚いていた。
『自分が、チームの皆が自信を持って作った機体。だがそれは受け入れられず、結局
生産中止になってしまった。しかしそれをこの男はこれほどまでに熱く語ってくれる。』
Uの心に、少しづつ自信の2文字が湧いてきた。
帰り際にラルは言った。
「あの機体を私専用にカスタマイズしてもらえぬだろうか?」
Uは、硬直した。
しかし、なんとか返事をしようと精一杯の声を振り絞って言った。
「わかりました」と
ラルの後姿を見送った後、Uはいても立ってもいられなかった。
その日のうちにUは、上司の所へ行ってランバ・ラル専用機の開発を嘆願した。
あまりの迫力に押され、上司も明日の会議でそれを提案してみることを約束した。

執念の歯車が、再び回り始めた。


700 :MS-05N 旧名無しグフ:02/11/28 21:40 ID:L+hnT0eE
続きはまた明日にでも

701 :通常の名無しさんの3倍:02/11/28 21:47 ID:???
ラルキタ―――――――(゚∀゚)――――!!

702 :通常の名無しさんの3倍:02/11/28 22:05 ID:???
うお!盲点!まだグフがあったか!期待age

703 :通常の名無しさんの3倍:02/11/29 05:41 ID:???
いや〜やっぱこのスレはいいよ、読ませるもん。

トコトンガンガレ!!

704 :通常の名無しさんの3倍:02/11/29 09:38 ID:???
RGM-89ジェガンを書いてくれ、

705 :通常の名無しさんの3倍:02/11/29 10:05 ID:???
前スレでリ・ガズィってあったっけ?
無ければリクエストしたいんですけど

706 :通常の名無しさんの3倍:02/11/29 11:24 ID:???
>>287を見るがいい


707 :MS-05N 旧名無しザク:02/11/29 16:43 ID:???
>>704
もしかしてオマエ前に2回ほどレスしてる奴だろう。

708 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 20:17 ID:wV/fIGWt
突然の召集に、元チームのメンバー達は、動揺を隠し切れなかった。
解雇されるのではと思った者もいた。
落ちつかない会議室にドアの開く音が響いた。
皆、静まった。
Uだった。
久しぶりに見るUの顔は、チームが結成された時の顔と寸分違わぬ顔だった。
Uは静かに言った。
「諸君、久しぶりだ。早速だがこれより開発会議を始める。」
動揺する中、Cが言った。
「どういうことです?」と
Uは答えた。
「あのMSを改良して青い巨星ランバ・ラル専用機を作って欲しいと本人から頼まれた。
安心しろ、上司の許可も、軍からの許可も得ている。これは復讐戦だ。」
一言発せられる毎に、皆の目に希望の色が宿っていった。
「やりましょう。」
誰かが言った。
「やりましょう。」
また、誰かが言った。
皆、湧き上がる闘志を抑えられなかった。
新たな闘いが、始まった。

709 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 20:31 ID:SteXNYtu
翌日から、寝る間も惜しんでの検討会が始まった。
設計自体を見直すのか、全般的な改良にとどまるのか。
部屋から声が絶えることは無かった。
しかし、1番問題になった点があった。
装備についてだった。
当初の開発の時、皆は改良の余地があれば武装を考えると決めていた。
それが今、やってきたのだった。
いくら議論しても結論は出なかった。
同じ壁が、またしてもチームの前に立ちはだかった。
何度議論しても、決まらなかった。
次第に、対立が生まれていった。

710 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 20:58 ID:GF4NLQvb
誰もが引かなかった。
Uも悩みに悩んだ。
Uは、この事をある男に相談した。
Uの親友であり第一時地球降下作戦時にオデッサ攻略に従軍していたGだった。
GはUに言った。
「シールドを付けたらどうだ?お前はわからんだろうが前線にいるザクの中で
肩のシールドを加工して手で持てるようにしているやつをけっこう見るぞ。」
それは盲点だった。
「なるほど、だがそれでは武装に制限がついてしまう。だめだ。」
すぐにGは返した。
「だったら武器も備え付けにしてしまえばいいだろう。武器の開発コストを
下げることもできるし、補給も弾薬だけでいい。」
Uに雷が走った。
「これだ!」
Uは立ちあがり、簡単な例を言うとすぐに家へ帰った。

711 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 21:11 ID:wYdy13fQ
今だ対立の続く議論の中、Uは言った。
「このCGを見てくれ。」
映し出されたCGに、一同は静まりかえった。
「左手に武装の全てを備え付けにし、右手を自由にし、シールドも付ける。そして
丈夫である程度の伸縮が利く金属で、中心に電気ケーブルを通し、それぞれ結合す
る事によって棒状の格闘戦武器になる『ヒートロッド』を右手につける。これでど
うだ?」
誰も、何も言わなかった。
それは、無言の了解だった。

712 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 21:26 ID:qFQiiUxx
全般的な運動性能や、センサーの改良後、武装の取り付けにかかった。
射撃武器には、75mmバルカンが採用された。
「これによって、左手の指の可動はほとんど出来なくなるものの、それを
シールドでカバーすることで解決し、両手に武器を持ちながらの戦闘を
可能にする。」
それがUの考えだった。
しかし、出来あがったヒートロッドは、Uの予想を遥かに外れたものだった。
重力に耐えられず、倒れてしまったのだ。
動揺を隠せないUにCは言った。
「これはこれで良い武器です。これをもっと長くし、射出できるようにすれば
鞭として使う事が出来るのではないでしょうか?」
Uは言った。
「時間がない、それでいこう。それに、良いアイディアだ。」
Uの予想とはだいぶ違うものとなってきたが、「それ」は確実に完成しようと
していた。

713 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 21:45 ID:GIuB4zNW
90%が完成した頃、Uは簡単な可動テストをした。
それを見守りつづけている中、色々な動きをするたびに、Uは不自然な点に気づかされていった。
右手と左手のバランスが悪かったのだ。
Uは当初から、武装のバランスを考え、左手を中心にジェネレーターを調整していた。
しかし、左手の方ばかりに偏ってしまったため、両手の動きが合わなくなって
しまったのだった。
そこで急遽、バルカンの弾数を減らしヒートロッドの長さを足し、再度確認をした。
だが、今度は右手の方に重量がかかった為、もっと質の良いジェネレーターを使用
しなければならなくなった。
苦戦をしているところに、ランバ・ラルが訪ねてきた。

714 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 21:47 ID:GIuB4zNW
>>710
訂正です。「簡単な例→簡単な礼」

やばい、長い。あと10レス以上使う可能性大だ

715 :通常の名無しさんの3倍:02/11/29 22:25 ID:???
>714
全然OK!

716 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/29 22:33 ID:???
>>715
俺はOKじゃないんだ罠

717 :通常の名無しさんの3倍:02/11/30 11:54 ID:???
>>716
でもぜんぜんおけーさ!!

718 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 17:39 ID:CU2WKSwQ
「これがそうか、よし、ちょっと試運転をしてもいいかね?」
ラルは言った。
Uにとっては好都合だった。
『本人の意見を聞くことでもっと洗練されたものが作れる。』
そう思っていた。
数分試験場で動かした後、ラルは満足そうに言った。
「まずまずだ。少々手のバランスが悪いが調整しなおすと良いだろう。」
ラルの意見を参考に、改めてバランス調整にかかった。
しかし、どうやっても左手に比重が偏りがちだった。
何度も調整したが、それは直らなかった。
Uはしばらく悩んだ後、格納庫からある物を持ってきた。
巨大な剣だった。
「これを持たせてみろ。」
Uの指示通り、MSに剣を持たせた。
すると、不思議と、両方の偏りが無くなった。
皆、驚き、Uを見た。
最大の壁は、崩れ去った。

719 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 17:49 ID:uwSoFRMN
最後の微調整と、フル装備時の活動時間の計測が終了した。
Uはラルに完成を報告した。
試運転をそこそこに、ラルはUに聞いた。
「このMSは何と名前がついてるのかね?」
Uは、「まだ名前はありません。」と答えた。
続けざまにUは言った、
「名をつけてください。」
MSを見上げ、ラルは言った。
「グフ・・・グフはどうだ?」
何も言わず、Uは頷いた。

720 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 18:06 ID:DaFUPTVO
ラルの出発日に、Uやチームの面々はザンジバルに来ていた。
別れ際に、Uは言った。
「ありがとうございます。あなたのお陰です。」
ラルも答えた。
「これで連邦に恐怖を植え付けてやろう。ザクとは違うところを見せてやる。
これまで無理を言って済まなかった。礼を言うぞ。」

乗りこもうとしていたラルにUは大声で言った。
「全体!敬礼!」
ラルも敬礼をし、ザンジバルに乗り込んだ。
ザンジバルが発進するまで、誰も動かなかった。
全員の心に、充実感が満ち溢れていた。

721 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 18:37 ID:O0xSeI1C
その後、グフの性能に目をつけた企業と軍の上層部達は、グフを量産期として生産した。
他の上官やエースパイロット達の専用機も製造し、U達は有頂天になっていた。
『これからグフの時代だ。』
誰もがそう思った。
だが、それは1ヶ月もしないうちに取って代わられることとなった。
U達の所属しているジオニック社とはライバルをなしている会社、ツィマッド社も
U達と平行して新たなMS開発に着手していた。
それはU達の作ったMS「グフ」よりも遥かに強力なMS「ドム」だった。
ツィマッド社の「ドム」は、グフより操作が簡単で高機動の重MSだった。
打ちのめされるU達にとどめを刺すかのように、ランバ・ラル戦死の知らせが届いた。

722 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 18:58 ID:PUsIHKNG
ランバ・ラルは連邦のMSに負けて死んだ。
それを聞いたUはショックを隠せなかった。
『自分たちが連邦の開発しているMSを超えようとして作ったものが、それも
ランバ・ラルほどのエースが駆ったグフを、連邦のMSは倒した。』
U達にとってこれほどの屈辱はなかった。
Cが呟いた。
「また・・・また負けたのか」
誰も、否定は出来なかった。
「・・・・・ちくしょう」
誰かが言った。

723 :MS-07N 旧名無しグフ:02/11/30 19:01 ID:???
よし、あと5レス以内に収められそうだ!
明日あたりにでも終わらせよう。

724 :GP-02A:02/11/30 19:29 ID:???
>>723
乙。がんがってください。

725 :通常の名無しさんの3倍:02/11/30 20:28 ID:???
ラスト楽しみにしてマース〜age

726 :通常の名無しさんの3倍:02/12/01 17:52 ID:???
Sガンダムリクエストしていいですか?

727 :MS-07N-B 量産型名無しグフ:02/12/01 20:55 ID:/iiwG3wQ
翌日、落胆を隠せないUは、会議室に赴いた。
チームを解散させるためだった。
集まった者たちに、Uは静かに言った。
「君等はよくやってくれた。君等の働きを私は一生忘れない。よくやってくれた。
今まで私に付き合ってくれてありがとう。」
自然と、涙を流していた。
皆も、泣いていた。
それは敗北の涙ではなかった。
まして屈辱の涙でもなかった。
自分たちの成し遂げた事を称える涙だった。
誰一人、会議室から出ようとはしなかった。

728 :MS-07N-B 量産型名無しグフ:02/12/01 21:20 ID:yiVuyKp6
数日後、Uは軍人墓地へ来ていた。
ある墓の前で、じっと墓を見ていた。
しばらくして、そっとカードを挟んだ花束を置いた。
カードには、こう書かれていた。
『グフはあなたのためだけの最高のモビルスーツです。』
墓地を去るUの顔は、技術士としての、職人としての誇りに満ち溢れていた。
Uはそのまま、自分の会社の方向に歩いていった。
去っていくUを確認したかのように、風が吹いた。

729 :MS-07N-B 量産型名無しグフ:02/12/01 21:41 ID:xJ6YPmSJ
エピローグ

数ヶ月後、戦争は終わった。
ジオンの負けだった。
戦争後、ある連邦軍兵士が言った。
「ゲルググもドムも強かった。しかし、1番恐ろしかったのは格闘戦になった
時のグフだよ。」

ある旧ジオン軍兵士が言った。
「ほとんど腕の立つパイロットはグフを使っていた。なんでかって?答えは簡
単さ。どんな局面にも使えるし、相当熟練してなきゃ使えないからさ。」

戦争は終り何年もの時が過ぎた。
だが、今もなお、その武勇伝は語られている。

730 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/01 21:43 ID:???
以上終了です。
う〜ん、25レスも使っちまった。

731 :ソロモンの悪夢:02/12/01 21:46 ID:2wVJx+EG
プロジェクトX 〜技術士官達〜
    「高速で敵のビック・トレーを叩け!!MS−09ドム」

732 :ソロモンの悪夢:02/12/01 22:04 ID:oD99mLaZ
宇宙世紀0079年ジオン公国は今、オデッサが地球連邦に来るか
来ないかの瀬戸際であった。ザクやグフにかわるMSを
製造する会議を本国でおこなった。そして1人の男がさけんだ。
「MS−09は熱核ジェットホバーで行きましょう!!」
彼はツィマッド社の専務Kという男だった。

733 :ソロモンの悪夢:02/12/01 22:11 ID:nwkKgIYm
このスレッドをご覧の皆さん開始早々訂正がありました。
”オデッサが〜”ではなく地球連邦がオデッサに来るか来ないか〜
(以下省略)です。本当にすみませんでした。

734 :ソロモンの悪夢:02/12/01 22:26 ID:BTgYAcuT
Kはまず、グフ飛行試験型で実験を開始した。実験は順調にみえた。
しかし、重大な欠点があった。グフ特有の固定武装ハンドバルカン
2つだった。すぐにマニピュレーターに変えた。そしてザクのバズーカ
を持たせて実験を再開した。Kはこう叫んだ。
「これだ!!これを待っていたんだ!!」Kは実験機の性能の
よさに嬉しさと驚きを感じていた。

735 :岩のような瓦斯:02/12/02 00:25 ID:???
>>732
キュウシ・ユウダンジ無視ですかw僕彼のこと好きなんだけどなぁ。

736 :ソロモンの悪夢:02/12/02 21:34 ID:k8RGoF4p
実験は成功したかに見えた、、、。しかしグフ飛行試験型は力不足であった。
Kは悩んだ。そこに彼の先輩でもあるキュウシ・ユウダンジがやってきた。
彼こそKにドムのプロジェクトを教えた人物である。
キュウシは言った。「もっと力強いMSにしよう。」これからドムの神話
が始まった瞬間であった。>>735アドバイスをありがとうございます。

737 :通常の名無しさんの3倍:02/12/03 00:58 ID:???
飛びグフの性能は酷かったからな・・・
最後はド派手に爆発事故起こして終わりだっけ?
でもあれが名機ドムへと繋がるとはね。意外だわ。
なんにせよがんがれ。>736


738 :なんちゃって博士:02/12/03 01:07 ID:cEGp92Qg
>>730
乙!! 楽しく読ませてもらいました。最近は初代ガンダム以外
のネタが多かったので、初代ガンダムしか知らない漏れには良かった。


739 :通常の名無しさんの3倍:02/12/03 19:13 ID:???
.。oO(いつか∀メカもやってくれるといいな。..。.*・゜(゚∀゚)゚・*.。. .。

740 :通常の名無しさんの3倍:02/12/03 22:19 ID:???
ボルジャーノンを発掘した男達、みたいな感じか?(藁

741 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/03 22:32 ID:???
下がりすぎage

742 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/03 22:38 ID:???
このスレにおいて自分の立場がなんなのか気になる今日この頃

743 :通常の名無しさんの3倍:02/12/04 16:29 ID:???
>>736
 でもキュウシ・ユウダンジのエピソードって(良くも悪くも)有名な話なので
ここは脇役に徹していただきたい。
 実際のプロジェクトXでも大きなリーダーよりもその下の小さいグループの
リーダーがメインに進む話も結構あるしね

744 :前スレ530:02/12/04 19:31 ID:???
イフリート開発記 最終話

ニムバスが奪取した連邦のEXAM搭載機・BD−2の調整作業を終えようと
する頃、入港予定のない艦船が実験コロニーに接近しているとの報告が入った。
「本当に現れたのか」
スタッフに緊張が走ったが、それはグラナダ基地から派遣された突撃機動軍の
チベ級重巡洋艦だった。さらにムサイ級巡洋艦も随伴している。

「ここに運び込まれた連邦のMSを引き渡して頂く」
チベ級の艦長、M中佐は命令書を示して言った。ニムバスとBD−2を実験コロニー
に運んだムサイ級巡洋艦は、強奪した連邦の機体のことを上に報告していたのである。
それがデュアルアイのガンダムタイプと知った上層部は機体の価値を重く見、末端の
EXAM研究所ではなくグラナダの研究機関での解析を決定したのだった。
L氏の思惑は崩れた。

745 :前スレ530:02/12/04 19:33 ID:???
「一介の技師が決められる問題じゃなかったんだ」
L氏の肩を叩いてI氏は言った。M中佐のチベ級に搭載された護衛用のMSには、
最新鋭のゲルググが含まれていた。奪取したガンダムタイプの機体を、上層部が
重視していることが見て取れる。
「仕方がない。上が決めたことだ」
L氏は諦めたが、ニムバスは収まらなかった。
「アレは私が手に入れ、私に合わせて調整した私の機体だ。渡すことは出来ん」
M中佐はニムバスに尋ねた。
「私に指図するのか。階級を言ってみろ」
「大尉だがそれがどうした。私は騎士だ」
ニムバスは拘束された。

BD−2をチベ艦内に搬入し終え、出航準備が整った時のことである。突如警報が
鳴り響いた。
「何が起きた」
尋ねるM中佐に通信兵が答えた。
「コロニー守備隊から報告、接近中の機影3を確認、敵機です」

「来た」
それがニムバスの言う最後のEXAMだと、I氏は確信していた。


746 :前スレ530:02/12/04 19:35 ID:???
接近中の敵はおそらく連邦のEXAM搭載機である。そして敵の狙いはBD−2の
奪還。I氏の言葉を受けたM中佐は笑みを浮かべていた。
「敵はMS1機にボール2機、我々にはチベとムサイのMS隊にコロニー守備隊
 までが加わる。戦力差は圧倒的だ。よりにもよって我々がいる時に仕掛けて来る
 とは連中も運がない」
M中佐は接近中のEXAM搭載機を捕獲するつもりだった。1機の予定だったものを
2機持ち帰ることができれば、それは功績となるだろう。敵をコロニー内に誘い込み、
MS隊が待ち受ける。重力下ではボールは戦闘に加われない。EXAMを搭載した
MSが1機のみで飛び込んで来ることになる。それを捕らえることは容易なはずだ。

コロニー内での戦闘に備え、研究スタッフはチベに退避した。そしてチベはミノフ
スキー粒子に紛れ、コロニーの外で待機することになった。敵機は宇宙港の反対側
に当たる作業用ハッチからの侵入を試みているらしい。コロニー守備隊との交戦が
時間稼ぎとなり、チベの発艦は間に合った。後はコロニー内との交信が可能な
ギリギリの距離で戦闘終了を待つ。

「そううまく行くかな。相手はEXAMだぞ」
EXAMがジオンの敵に回る。今こそI氏の怖れていた瞬間のはずだった。だが今、
彼の心は不思議な高揚と期待で満たされていた。


747 :前スレ530:02/12/04 19:37 ID:???
「速い」
「普通じゃない、いや異常だ」
「研究施設が破壊されている」
「3番機大破」
「読まれているのか」
「離脱?そんな余裕があるか」
「このままでは壊滅」

コロニー内部に展開していたMS隊からの交信は途絶えた。
「馬鹿な」
血の気を失ったM中佐の様子を眺めながらI氏は高揚と期待の正体を理解していた。
「私が作り上げたイフリート改と互角に渡り合ったMSなんだ。そこらのMSで
 相手が勤まる訳がない」
I氏は連邦のEXAM搭載機をイフリートの兄弟のように感じていた。それがジオンの
MSを蹴散らすことは、イフリートの強さの証明でもあるのだ。技術者の中にある
プライドと暗い情念が、敵の活躍を望んでいたのだった。
だがI氏は冷静さを保っていた。今の状況は危機以外の何者でもない。


748 :前スレ530:02/12/04 19:38 ID:???
「全速で離脱する」
M中佐の腕をつかんで言った。
「間に合わない。ニムバスを解放しろ。BD−2で出撃させるんだ」
あれを失う訳にはいかない、渋るM中佐に畳み掛けた。
「任務を果たせないだけならいい。このままでは艦も命も失うことになるぞ。
 EXAMならEXAMを倒せる。ニムバスを出撃させるんだ」

独房から解放されたニムバスは高笑いしながらBD−2に乗り込んだ。
「騎士の決闘を見せてやる」
そう言い放ち、出撃した。やがて5分を過ぎた頃、コロニー付近で二つの爆発光が
見えた。ニムバスを回収に向かった小型艇が見たものは、相討ちになった2機の
ガンダムタイプのものと思われる残骸であった。こうして全てのEXAMは失われた。


749 :前スレ530:02/12/04 19:40 ID:???
国井「この戦闘でニムバス・シュターゼンは消息を絶ちますが、ユウ・カジマさん
   は奇跡的な生還を果たしました」
膳場「彼を救ったのはEXAMの中のマリオン・ウェルチの意志だったとも、
   モーリン・キタムラ嬢の陰毛だったとも言われています」
国井「疑似NTシステムと言われるEXAMですが、実際にはその中身はブラック
   ボックスであり、未だに証明は為されていません。が、少なくとも開発者である
   クルスト博士と、連邦のアルフ・カムラ博士が疑似NTシステムとして研究を
   行っていたことは確かです」
膳場「アルフ博士は戦後もEXAMの研究を続けますが、最終的には機械的なNT能力の
   再現は不可能と判断し、そして忌わしい強化人間の研究に加わることになります」
国井「それではエンディングです。I氏のインタビューを御覧ください」


750 :前スレ530:02/12/04 19:43 ID:???
「Lの言う通りEXAMは存在してはならなかった。アレが疑似NTシステムだった
 のかどうか、私には解りません。ですが、EXAM自体が自らを消し去ろうとする
 意志を持っていたように私には思えるのです。Lには笑われそうですが」
「私がイフリートに連邦のEXAM搭載機と戦える力を与えたのも、EXAM同士が
 殺しあうことに手を貸していたのではないだろうか、そんな風に考えることがあります」
「自分でも気付かない内に、EXAMの運命に巻き込まれていたように思えるのです。
 その後ろにEXAM自身の意志を感じるような気がするのですよ」

I氏は戦後、L氏と二人でホビーモビルスーツのチューニングショップを経営している。
二人がハード、ソフトの両面から息の合った仕事をこなし、ホビーモビルスーツ愛好家
からの高い評価を得ている。経営は順調である。

「とは言っても、私が本気でチューニングした機体を100%乗りこなせるパイロット
 には未だに出会えませんがね」
「それが出来たのはあの男だけ。ニムバスが懐かしくなることが時々ありますよ」




751 :前スレ530:02/12/04 19:44 ID:rZsKJNcY
やっと終わり。
最近になって再刊されたガンダム外伝の小説(皆川ゆかとか言う男の書いた)
を手に入れました。モーリン・キタムラ嬢の陰毛は小説から取っています。
この再刊が、ガンダム外伝リメイクの布石だったら良いんですけどね。

752 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/04 22:51 ID:???
>>前スレ530
おつかれさまです

753 :岩のような瓦斯:02/12/04 23:35 ID:???
>>736
いえいえ、こちらこそただのネタにつき合わせてしまい申し訳ありません。

>>751
皆川ゆかは正真正銘女性らしいよ。少なくとも、男がホモ小説書いたとは思いたくない。

754 :通常の名無しさんの3倍:02/12/05 00:31 ID:???
>>753
すまん
正真正銘
お と こ だ よ

755 :通常の名無しさんの3倍:02/12/05 05:18 ID:???
>>前スレ530氏
面白かったですよ。お疲れ様でした。

756 :通常の名無しさんの3倍:02/12/05 21:07 ID:???
X

757 :通常の名無しさんの3倍:02/12/06 10:21 ID:???
W厨などと叩かれてしまいそうだが、
だれか、Wゼロとか書いて下さい。
正史モノばかりなんでちょっと違ったモノがあればなーって…

758 :通常の名無しさんの3倍:02/12/06 17:32 ID:???
Wゼロは博士達の設計図を元にカトルが組んだ設定が既にあるんで、
プロジェクトX的には成立させ難いような…
あの世界で、全てのMSの元になったトールギスあたりなら、イケるかも。

759 :通常の名無しさんの3倍:02/12/07 00:11 ID:???
>758
トールギスの完成、不採用にからめて、ゼロが設計だけに終わってしまった事情を語ると面白いんじゃないかな、って他人任せかい自分…。

760 :通常の名無しさんの3倍:02/12/07 02:48 ID:???
あの世界、MS史が短すぎるよな。
エンドレスワルツ後に「MSという兵器が歴史上に出ることはなくなった」とか
そういう話だった気がするし。
最初にMS作った五博士までで全部のテクノロジーが終わってるのも痛い。

761 :通常の名無しさんの3倍:02/12/07 13:44 ID:???
保守っとくか

762 :通常の名無しさんの3倍:02/12/08 10:11 ID:GzUihvN+
hosyu

763 :マイナー:02/12/08 16:03 ID:BRlaD1Qv
F91のやられ役、デナン・ゾンの開発史を作ってみました。

ブッホ・コンツェルンが送り出した全高僅か14mのMS:デナン・ゾン。
ビームシールドを標準装備し、コロニー内を縦横無尽に飛び回った。
これは、困難と言われたMSの小型化と高性能化の両立に立ち向かった男達の物語
である。

宇宙世紀0106、ブッホ・エアロダイナミクス社(以下ブッホA社)は同コンツェル
ン初のプロジェクトを立ち上げた。MSの開発である。これまでMSの開発は月の
巨大企業アナハイム社、あるいは軍直系のサナリィにより独占されていた。特にア
ナハイム社はネモ・ジェガンといった連邦の主力MSの生産を担っていたとことも
あり、その影響力は絶大だった。そして、ブッホA社にはMS開発のノウハウは無
かった。

MS開発プロジェクトの指揮を任されたのはR氏。宇宙用中型船舶の開発指揮を執
った経験を買われた。
まずR氏は、アナハイムからMS開発チームを引き抜くことにした。アナハイムは
、その巨大さ故に複数のMS開発チームを抱えていた。当然、企業の極秘プロジェ
クトに携わるチームもあれば、窓際同然のチームもあった。R氏は、その窓際に目
を付けた。≪第9MS開発室≫旧ジオニック社系の技術者が多く在籍していた。他
のチームからは『時代遅れの技術者集団』と揶揄されていた。
R氏は、≪第9MS開発室≫の室長D氏を尋ねた。D氏は、かの名機『ゲルググ』
の開発にも携わったことのあるベテランだった。歳の割に柔軟な考え方のできる男
だった。
「汎用性のある高性能のMSを作りたい」と訴えるR氏に、D氏は言った。
「私にもう一度ゲルググを作らせてくれるのですか?」
R氏は力強く頷いた。

764 :マイナー:02/12/08 16:05 ID:BRlaD1Qv
早速、ブッホA社とアナハイムとの交渉が行われた。MS開発のノウハウが欲しい
ブッホA社とMS開発部署再編を予定していたアナハイム、両社の思惑が一致した
こともあり、契約は速やかにまとまった。

当時のMS開発の潮流である『小型化』。小型化に求められたのは高機動化と、M
S本体価格と運用費用の低コスト化だった。特に地球連邦軍では、軍備と演習に掛
かるコストの削減が叫ばれるようになった。質量保存の法則の為、艦に搭載する物
資が重くなる程、余分な推進剤を必要とする。それならば、搭載するMSが軽くな
れば良い。MS自体もパーツ点数が減れば搭載する修理用部品も少なくなる。性能
は旧型のジェガンを下回らなければそれで良い。連邦軍の上層部はそう考えた。
一方、新興のブッホA社は違った。小型・高性能化したMSを、それに合わせて設
計された艦艇に搭載する・・・このセットをまとめて売り込むことを考えた。小さ
い艦艇と小型MSのセットならば、現在主流の小規模戦闘に機動力を生かした即応
性を発揮できる。また、従来と同程度の大型艦艇ならば、1隻の艦艇に積み込める
戦力が相対的に増大することになる。この時点でブッホA社製MSはブッホ・コン
ツェルンの抱える私兵(C.V.)に配備されることになっていたが、性能が認めら
れれば他からの引き合いも来るはずとブッホA社は期待していた。

765 :マイナー:02/12/08 16:07 ID:BRlaD1Qv
R氏指揮の元、D氏らはブッホA社のメンバーと共に小型MSの開発に乗り出した。
まずは、全高を15mに抑えることを目標にした。幸いにして、ブッホA社の開発
した小型核融合エンジンは、大きさ・出力ともに開発チームの要求を満たすもので
あった。そして、宇宙世紀0108 7月、ブッホA社初のMS『デッサ』タイプ1号
機がロールアウトした。デッサは、武装も装甲も無い裸同然のMSだったが、その
運動性と機動性は期待に違わぬものだった。
「これを元にすれば、きっと素晴らしい機体が出来上がる」
誰もがそう思った。

766 :マイナー:02/12/08 16:08 ID:BRlaD1Qv
しかし、翌宇宙世紀0109初頭 アナハイム社は初の小型量産MSヘビーガンを発表
した。全高15.8mとデッサ程に小型ではなかったが、デモンストレーションではデ
ッサ同様小型MSの機動力をまざまざと見せつけた。
R氏らは愕然とした。彼らのデッサは、まだ作業用MSの域を出てはいなかった。

R氏は開発チームを集めて訴えた。
「このままでは駄目だ。もっと小さく高性能のMSを作らねばならない」
R氏の情熱が開発チームの魂に火を点けた。

翌日から急ピッチで作業が始まった。早速、デッサを再設計して全高を14mに落と
したD2をロールアウトした。D2に実戦を想定した装甲を取り付け、運動性と機
動性をテストした。重量の増加により、性能は一気に低下した。
それと同時に、もう一つの問題が発覚した。重心の位置が高く、空中戦での機体の
安定を著しく損ねた。重量物が機体の上半身に集中していることが原因だった。
開発チームは連日連夜、問題の解決策を模索した。D2の軽量化案ではフレーム担
当と装甲担当が対立した。
「やわなフレームでは格闘戦に耐えられない」
「いや、耐弾性が無くては兵器として元も子もない」
両陣営とも一向に譲らなかった。装甲を薄くして代わりに巨大なシールドを装備す
ることも考えられたが、左右の重量配分が悪くなると廃案になった。
一方、エンジン担当と推進器担当も頭を悩ませていた。機体の重心を下げる為に何
の重量を削るべきか?一番の容積を占めるコクピットは規格品のため、どうにもな
らなかった。次に目をつけられたのが核融合エンジンだった。確かにより小型の核
融合エンジンはあったが、出力不足で戦闘継続時間に問題が生じるのは目に見えて
いた。また、推進器をバックパックから完全に取り去ることも考えられたが、推進
器を移設する余地は14mの機体には無かった。Zガンダムのように脚部にエンジン
や推進器を集中してしまえば重量バランスだけは何とかなるが、補器の増加により
更に機体重量が増すことがシュミレーションで分っていた。八方塞だった。

767 :マイナー:02/12/08 16:10 ID:BRlaD1Qv
「装甲を可能な限り薄くしよう」
迷いの無いD氏の言葉に誰もが耳を疑った。
「また、脚部の装甲を相対的に厚くして重心を下げてやれば良い」
確かに、その案ならば軽量化と重心の問題を一気に解決できる。しかし、それは防
御力を犠牲にするということを意味していた。開発チームから沸き立つ疑問にD氏
は答えた。
「装甲の薄さはこれでカバーすれば済む」
D氏がスクリーンに映し出したもの。ビームシールドの基礎理論だった。

ビームシールドは、ビームサーベルの応用技術として各社で研究開発が進められて
いた。しかし、ビームシールドを円状に配置するという構造が高コストを招き、ま
た機体の稼働時間を短くさせる原因になる。技術革新があるまで一部高級機にしか
採用されない装備になるだろうと、どの会社も量産機への装備を見送っていた。
しかし、D氏と≪第9MS開発室≫の古参メンバーは、ゲルググのビームナギナタ
以来ビームサーベルの刃の形状を変化させる研究を継続しており、ノウハウは十分
にあった。

ざわめくメンバーを前にD氏は高らかに語った。
「いずれ標準になる装備なら我々がそれを実現しようじゃないか!」
その言葉を聞いたR氏が口を開いた。
「我らが進む道は、それしかない」

それから、装甲を薄くした機体D3の開発と同時にビームシールドの開発が始まっ
た。D氏等のノウハウを元に扇形のビームを形成するビーム発生器を試作した。使
われている技術自体は古いものだったが、十分に実用に足る出来栄えだった。それ
を円状に連ねて、ビームシールド試作1号を作り上げた。
早速、テストが行われた。
D3にビームシールドを持たせ、それをビームライフルで狙撃した。
ライフルが発射され、まばゆい閃光と轟音がD3を包んだ。
D3は何事も無かったかのようにそこに立っていた。
実験は成功だった。開発チームから歓声が湧き上がった。

768 :マイナー:02/12/08 16:12 ID:BRlaD1Qv
次の課題は、ビームシールドの低コスト化とエネルギー消費量の節約だった。
発生するビームの厚さを段々と薄くしていき、標準的なビームサーベルとビームラ
イフルを防ぐのに十分な最低ラインを探った。そのデータを元にビームシールドの
キャパシティを下げてゆき、低コスト化を図った。
完成したビームシールドはD3後継機の左腕に搭載された。シールド展開時の機体
の自由度を損なわぬようシールドの土台を高くした。また、前腕部に『ねじり』方
向への稼動部位を増設し、前・上・横のどの方向にも効果的にシールドを構えられ
るようにした。
D3後継機の開発も順調に進んだ。特徴的なのが頭部だった。
デュアルセンサーとモノアイの良い点を取り入れるため、メガネをかけたような造
形になった。可能な限りカメラのレンズ径を大きく取り、光学機器の性能を上げる
為だった。もちろん、目を光らせるランプの増設も忘れなかった。高性能のセンサ
ーを搭載するため、冷却ダクトも大きくした。その結果、ガスマスクを被ったよう
な独特の造形が生まれた。
D氏はこのデザインを大いに気に入った。奇異な造形にあっけにとられたR氏を前に
「歴史に名の残る機体はこのぐらいインパクトがなくてはな!」
と豪快に笑い飛ばした。
貴族を自認するロナ家の面々もこの20世紀的なフォルムをいたく気に入った。た
だし『次に開発する指揮官用はもっと騎士的なフォルムにして欲しい』と要求する
ことを忘れなかった。

769 :マイナー:02/12/08 16:13 ID:BRlaD1Qv
こうしてD3後継機は完成した。格闘専用に調整されたこの機体は、軽量化の効果
もあってコロニー内(1G環境)で飛翔できるほどの機動力を見せた。また、核融
合エンジンも改良を重ねてより高出力のものとなり、ビームシールド展開時間に余
裕が生まれた。
この機体の名を何としよう?D氏の問いにR氏は答えた。
「デナン・・・デナン・ゾンはどうでしょう?」
その由来はかつて中東で使われていた通貨単位ディナールだとR氏は説明した。
『この機体が通貨のように広く流布して欲しい』との想いからだった。また、デナ
ンのDには開発を支え続けてくれたD氏への感謝も込められていた。
「図らずも名を残してしまいましたな」
D氏は照れながら、嬉しそうに微笑んだ。

その後、デナン・ゾンは派生機のデナン・ゲーと共にクロスボーンバンガードの主
力となった。また、デナンシリーズを母体として高性能機ベルガシリーズも開発さ
れた。当然、ロナ家のリクエスト通り騎士的なフォルムでまとめ上げた。
残念ながらデナン・ゲーは、ゲルググほどの名声を残せなかった。しかし、初のビ
ームシールド搭載機としてMS関係者の評価は高かった。また、ブッホA社は、コ
スモ・バビロニアの崩壊と共にクロスボーン・バンガードという最大顧客を失った
が、その後のコロニー主義運動による各コロニーの自衛軍からそれなりの引き合い
があり、中堅MS製造企業としての地位を築いたと云う。

〜完〜

770 :通常の名無しさんの3倍:02/12/08 16:51 ID:IvG8ywJk
>マイナー氏
(・∀・)イイ!!

771 :通常の名無しさんの3倍:02/12/08 18:02 ID:???
νガンダム編をやってもよろしいですか?
オリジナル要素をかなり盛り込むようになりますが…

772 :通常の名無しさんの3倍:02/12/09 02:22 ID:???
ここに来て、一年戦争時代以外のガンダムの面白さに気付いた。
技術者のドラマは、宇宙世紀にMSがある限り不滅なんですね〜。


773 :通常の名無しさんの3倍:02/12/09 15:46 ID:???
>771
是非やって下さい!

774 :通常の名無しさんの3倍:02/12/09 17:33 ID:???
>771 イインジャネーノ? やったもん勝ちだよ。
もし、読んで気に入らなければ、そいつがもっと凄いのを
書けば良いだけだ。

775 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/09 23:40 ID:???
ジェガンレス3回した奴はどこにいったのやら・・・

776 :MS 06-R:02/12/10 00:04 ID:???
なんとか執筆再開しますた。
しばし待っててくだされ。

777 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:24 ID:GgZMwfnb
ちょっとした笑い話を作ってみました。
Gガンダムの世界観からすれば、あながち悪くない話だと思います。
お願いですから石を投げないで下さいね(笑)

プロジェクトX〜技術者たち〜

ネオデンマーク代表のモビルファイター、マーメイドガンダム。おそらく、全ガンダム
の中で最も試作品が多い機体である。これは海産物に命を掛けた男たちの物語である。

ネオスエーデンで最新鋭モビルファイターの開発がはじまった。
プロジェクト名は『SEA GUNDAM』。
この時点でスタッフたちはプロジェクトの難航を予感した。
プロジェクト名の由来を尋ねると、リーダーは答えた。
「神のお告げで、『濁点を加えると番組タイトル名になるぞ』と言われたのだ」
メンバーの殆どが、辞表の提出を真剣に考えた。
しかし、国家の命運のかかったプロジェクトだ。
後戻りは出来なかった。

778 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:24 ID:GgZMwfnb

早速試作1号機が完成した。
通称:クラーケンガンダム
10本の腕で敵を海に引きずり込む恐怖の機体である。
全身には新開発の《イカリウム合金装甲》が施された。
実践テストが行われた。
クラーケンガンダムは、陸の上では這うことしか出来なかった・・・・

前回の失敗を踏まえて、試作2号機が完成した。
通称:オクトパスガンダム
《イカリウム合金》より更に柔軟性を増した《ガンダコリウム合金》を装甲
に採用した。どんな隙間にも隠れ、擬態により背景に機体を溶け込ませる、
隠密性に優れた機体である。
しかも、ハイパーモードになると機体色が真紅に染まり、『シャイニング
うねうね』でどんな敵をも締め上げる筈だった。
実践テストが行われた。
クラーケンガンダムよりも柔らかい分、更に始末が悪かった・・・・・

779 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:25 ID:GgZMwfnb
今度は装甲を重視した機体を試作した。
通称:ムール貝ガンダム
地中海の幸、ムール貝からヒントを得た、絶対無敵の防御を誇る機体である。
ガレージから牽引されて出てきたムール貝ガンダムを見て誰もが絶句した。
「手も足も出ない・・・・・」
完全な失敗作だった。

装甲と運動性のバランスを考慮して、次なる試作機が開発された。
通称:海亀ガンダム
カッター状の前足(ヒレ)で敵を切り裂き、亀甲装甲がどんな攻撃も機体を
守る。地上での運動能力も、海中での機動性も申し分なかった。
誰もが、これで正式採用だと思った。
しかし、海亀ガンダムが首を伸ばしたとき、その願いは砕かれた。
「かなり気持ち悪い・・・・」
とても夕方5時頃に放映できるものではなかった。

その後、サメガンダム、オットセイガンダム、カニガンダム、ウミヘビガンダム
と幾つもの試作機が作られたが、何かしらの欠点を必ず備えており、実用化には程遠かった。

780 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:26 ID:GgZMwfnb
国井「本日は開発メンバーの一人のAさんにスタジオにおこし頂きました」
膳場「Aさんの印象に残った試作機とはどれでしょうか?」
A 「ムール貝ですかねぇ。なにせ自分で動けないんですから」
国井「しかし、あれは本当にガンダムだったんですか?」
A 「ええ。ちゃんとガンダムの顔を持っていましたよ」
膳場「しかし、貝殻で中身は見えませんが・・・・」
A 「失敬な!あれはれっきとしたガンダムなんです!」
国井「・・・・え〜ではプロジェクトの続きをどうぞ」

そんな時、子持ちのメンバーが子供の絵本からヒントを得た。
通称:人魚ガンダム
魅惑的な上半身と魚類の下半身を持つ機体である。地上では下半身は2本の足に
変形し、完全な人型として活動できた。必殺技の『セイレーンボイス』は敵の
戦闘意欲をそぎ、一気に無力化する究極の武器だった。
これでもう大丈夫と、誰もが安堵したその時、衝撃的な知らせが飛び込んできた。
「これに乗るガンダムファイターは男性です」
『男にお色気攻撃などできるはずがない』
計画はまたも白紙に戻った。

781 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:27 ID:GgZMwfnb
絶望に打ちひしがれるメンバーは、街に出てヤケ酒をあおっていた。
その時である。
メンバーの一人が指差す先には、被り物を着たアルバイトがプラカードを
振っている姿があった。
「これだ!」
リーダーは絶叫した。
翌日、二日酔いのメンバーを前に、リーダーは最新試作案を提出した。
それは、魚の被り物を着たガンダムだった。
「海中ではどうするのか?」
その疑問にリーダーは答えた。
「手足を引っ込めればいい」
誰もが泣いた。
それは感動からではなく、悔し涙だった。
『そんなこと、誰か気付けよ!』
誰もが言いたくて、誰も言い出せない一言だった。
そして、マーメイドガンダムは完成した。
出来上がったものはどう見ても半魚人だったが、
『それ人魚やなくて、半魚人やんけ!』
とツッコミを入れる気力のある者は、もはや居なかった。

782 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:28 ID:GgZMwfnb
国井「どうしてマーメイドガンダムという名前に決まったんですか」
A 「リーダーが人魚ガンダムのときに、先走って名称だけを登録しちゃった
   という事情もあったんです。再申請も出来ましたが、もうそのやる気も失せて・・・・」
膳場「それにしても、最初から最後まで苦難の連続だったんですね」
A 「そうですよ。その所為で今でも魚介類を見る度に神経性の痙攣が起こるぐらい・・・」
国井「ほう?(鯛の人形を出す)」
A 「はうぁああ!!さかなが!さかながぁあああ!」
国井「それでは、エンディングです」


彼等の開発したマーメイドガンダムは、幾多の戦いを潜(くぐり)り抜け、決勝
トーナメントにまで勝ち進んだ。また、国家予算の無駄使いとバカにされた試作
機達もデビルガンダムとの死闘に随分役立ったという。
〜完〜

783 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 11:29 ID:GgZMwfnb
すいません。>>777で国名間違えちゃった

784 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 19:18 ID:???
賛否両論かもしれんが漏れは素でワラタ!

たまにはこんなのも・・・いいですよねぇ〜皆様


785 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/10 20:40 ID:???
>>782
パロディは(・∀・)イイ!!


786 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 20:59 ID:Tt+4e4sF
<血液型A型の特徴>(見せかけの優しさ(偽善)に騙されるな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず、実際にはたいてい、内面的・実質的に負けている)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため、性格がうっとうしい(根暗)●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、体裁をいつも気にしている(「世間体命」、「〜みたい」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度も言う、知障)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める、しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い


787 :MS-05N 旧名無しザク:02/12/10 22:08 ID:???
>>786
(・∀・)カエレ!

788 :通常の名無しさんの3倍:02/12/10 23:37 ID:???
そういえば、前スレでも終わり間近でドムの角度ネタが来たっけ。
たまにこーいうのが来ると非常に(・∀・)イイ!! でつな。

789 :通常の名無しさんの3倍:02/12/11 15:43 ID:???
ディープな技術話が多かったから、軽めのこういうのもいいね。

790 :通常の名無しさんの3倍:02/12/11 16:56 ID:???
RGZ-91リ・ガズィ開発秘話最高!
age


791 :通常の名無しさんの3倍:02/12/11 18:23 ID:???
豆ガン編いいわ。会社で読んでて吹く出しそうになっちまった。

792 :通常の名無しさんの3倍:02/12/11 18:57 ID:???
次にネーデルガンダム編を書こうとしてる奴手を上げれ。

793 :通常の名無しさんの3倍:02/12/12 17:46 ID:???
保守

794 :通常の名無しさんの3倍:02/12/12 18:58 ID:???
>「手も足も出ない・・・・・」
このくだり大爆笑。漏れを笑い死にさせてくれる気ですか?(w

795 :通常の名無しさんの3倍:02/12/13 20:22 ID:???
保守あげ

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